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【演目その7 即興☆ねこじま劇団・三毛猫座『三夜湖畔別荘殺人事件』(3)】
探偵たちはまず、別荘へと滞在している宿泊客たちへ、その素性を確かめて回ることから始めた。
そう……これは殺人事件である。オーナーのマグロ氏を殺害した何者かが、この中に潜んでいることは、誰にも明白であったのだ。
疑心暗鬼に陥る面々と、そして動き始めた探偵たちの双方を、二人の記者が眺めている。
「いやぁ……まいったなぁ~。でも、東の名探偵を含めた三人の探偵による、推理対決! これは、紙面が賑わうねぇ」
「犯人逮捕となるか、はたまた迷宮入りか。楽しみにさせていただきましょうか?」
ぽりぽりと頭をかきながら、けれど興味深げに成り行きを見守る、新聞記者の
猫島
。どこか怪しげな空気を醸し出す、黒スーツに身を包みサングラスをかけた雑誌記者、
フレンチ
。彼らはそれぞれに成り行きへ注目しつつも、楽しげに笑みを浮かべる。
事件に相対し、彼らや、あるいはメイドの稲井のように心躍らせる者たちもまた、別荘の中にはいた。それほどにこの静かな別荘地において、事件は異質なものであったのだ。
その奇怪な顛末が世間に知られることになれば、大いに注目を集めることだろう。
猫島 寝太郎
とリチャードは互いに顔を見合わせて、こくりとひとつうなずき合います。似たような役柄の二人、舞台を盛り上げるための要素として、ひとまず一役買うことができたようです。
探偵役、譲の助手役である柳司はこっそりお客に見えないように、ガイや松生へこしょこしょと耳打ち。宿泊客たちへ事情聴取のようなことを行い、話を進めようと伝えてから、素早く持ち場へ戻りました。
のっけから妙なことになりはしましたけれど……セットで参加した柳司と譲が、推理をする側として舞台の中でひとつの流れを作っていることで、どうにかお話は無事に進んでおりました。
続いては探偵役たちが、出演者の紹介を兼ねた事情聴取を、手分けして演じていきます。
オーナーの娘、綾花はまず、顔見知りを前に聞き込みを行っている。パーカーを頭にかぶった彼女の頭は冴え、いっぱしの探偵のような立ち回りである。
「……何で、こうなるかなー」
ふう、と気だるげにため息をついた女性は、オーナーの姪である
城山
だ。突然に呼び出され、何かと思えばマグロ氏の死を伝えられ、この場にいるのがいかにも気乗りしないといった様子である。
「あの、城山さんは、なぜこの別荘へ?」
「以前に死んだ父の件で、何か話があるから、と呼び出されたのよ。そうしたら、今度は叔父が死んだと言うじゃない……一体、どうなってるのかしら」
綾花の問いに、城山はうんざりといった顔で答えた。愚痴のひとつも漏らしそうな勢いではあるが、親族の死という状況の手前、そこはぐっと飲み込んでいるようである。
「誰に、呼び出されたんですにゃ?」
「さあ……知らないわ。ああ、でも……そういえば」
何か思い出したのか、城山はやや投げやりに、
「昨夜、人影を見たわ。身長や体格は……普通ね、年齢は多分、30代から50代くらい。もうちょっと下かもね? 顔は隠してたけど……手を怪我してたのかしら、片手をかばうような仕草をしていたわ」
男女の別も分からないと彼女は言ったが、しかし貴重な情報のひとつには違いない。綾花はメモへそれを書き入れた。
そこへ声を上げたのは、死体の第一発見者である、稲井である。彼女は興奮した様子で、
「はわわ~! 私も、見ちゃいました! 昨夜……
多喜
さんが夜遅くに、外へ出て行くところを!」
「……何だと?」
多喜と呼ばれた男が、稲井をぎらりと睨みつける。彼は地元の実業家であり、オーナーとは仕事上の付き合いなどでこの別荘へも出入りしており、綾花や稲井とも何度か面識があった。
「ふん。無能な探偵どもめ……おいメイド、茶でも持って来い!」
メイドを侍らせた多喜は、眼光鋭く、威圧的でいかにも攻撃的に見える。彼は低く無愛想な声で、
「俺が犯人だと? くだらん。おい、さっさと犯人でも何でも捕まえて、早く解決しろ。俺はお前たちと違って、忙しいんだ」
そう言って周囲をじろりと一瞥した。
「偉そうに。そんなこと言って、あなたが叔父を殺したんじゃないの? 昨日の人影だって、あなたに似てたかもね」
いおねと目配せした水樹が、物憂げな演技でそんなセリフを言いました……これ、いおねと水樹の、ナイスアシスト! でありました。いかにもな怪しい人物を演じる
多喜 勇生
へ、推理ものらしいミスリードのひとつとして、疑いを向けさせてみたのです。
「あなた、叔父さんと何か、トラブルを抱えてた……って噂じゃない。そのために、殺したんじゃないの?」
ぱち、と軽く片目をつぶって見せた水樹。
(なるほど……よし、それなら)
その意図を受け取った勇生が、上手くそこへ乗っかります。
「何だと……? 俺が殺したと言うのか。ふん、ならその証拠を出すんだな」
偉そうにふんぞり返って、勇生もイヤな男を熱演!
今日は彼の妹も観客席で、この舞台を見ているはずです。どうにも妹には、嫌われているらしいのですけれど……それでも兄として、カッコ悪いところは見せられないのです!
「さて……」
フリーカメラマン探偵、塔尾が聴取を行うのは、三名。いずれも何かしらのメディアに携わる人物であり、彼女が適任だと判断されたためである。
「名探偵、皆を集めて『さて……』と言い。ですねぇ」
猫島がふいに、にこりと笑ってそんなことをつぶやく。
「あなたは……新聞記者だったわね?」
「そうですよ~、事件の取材を任されて、こうしてやってきたんだ」
彼はボサボサ頭をかきながら、ずり落ちた黒縁の眼鏡をくいと押し上げた。どこかぼーっとしているように見えて、彼は手にしたメモ帳へと何かを忙しく書き入れている。瞳には紛れも無く、知性を感じさせる輝きが宿っているように見えた。
その隣、サングラスをかけたフレンチの瞳は遮光レンズに阻まれて覗けず、そして彼自身も、漂うその胡散臭さを取り繕おうというそぶりは見られない。
「後で、第一発見者である彼女に、インタビューをさせていただきたいものですね。遺体を発見した時のお気持ちは、いかがでしたか? と」
飄々と言ったそんな言葉に、塔尾も思わず、
「あなた、本当に雑誌記者なの……?」
「ええ、もちろん。こんな平和な島で、殺人事件なんて。これは、大スクープですよ……ああ、もしかして、私が犯人だと疑っているのですか? いえいえ、そんな。冗談じゃないですよ」
猫島、フレンチともに疑いを拭い切れないところではあるが、もう一人の人物は、更に輪をかけて得体の知れない空気を漂わせている。
作家を名乗る、
加瀬
である。彼は死体が上がった時分には、さしたる興味も無いとばかりに不機嫌な顔を浮かべていたが、検死によってこれが殺人であると断定されるや否や、手のひらを返したように上機嫌になり、このような状況にも関わらず、にこにこと楽しげな表情を浮かべていた。
「私は、退屈というものが嫌いなんですよ。殺人事件! 大いに結構じゃありませんか。現実は、小説より奇なり……さて、これから先、どのような展開が待ち受けているやら。ふふふ……」
といって彼は、とりわけ探偵たちに協力的なわけでもなく、優雅に椅子へ腰掛け、コーヒーをゆったりと楽しみ、分厚く難解そうな書籍を手に、ただ笑みを浮かべているのみであった。
いずれ劣らず怪しい面々を前に、カメラマン探偵もふむ、と眉を寄せる。
寝太郎はどちらかと言えば裏方として、今日は各劇団のセット作りやら補修やら、そんなあたりを手伝いに来たのですけれど……気付けば金づちをメモ帳に持ち替え、こうして舞台の上。
戸惑いはしたものの、それでも彼なりに舞台を盛り上げたい、という気持ちはあります。
(芸術の秋……と言うしね。ちょっと、頑張ってみようかな)
似た役どころのリチャードや、礼二とも何となく合わせて、彼はなかなか、謎めいた空気を漂わせることに成功しております……ただ、まだこの舞台の中で、場を引っ掻き回して沸かせる役どころへ回るか、あるいは探偵たちの助手的な役回りを担うか、そのあたりで少々、迷っているところではありました。
即興劇だからこそ、いつでも選択の余地はあります。
(さて、どうしようかな?)
寝太郎は決めかねながらも、けれどその迷いがどこか楽しみでもあるような、そんな気もしているのでした。
オーナーの主治医、深倉は、他者から聞くところによると人柄は良く、患者たちにも慕われる、誠意ある医者であるとの概ねの認識であるようだ。
しかしながら、この場においては極端な神経質さ、小心者ぶりをこれでもかと発揮し、聴取を願い出た弓弦原と浅沼の二人を前に、ひどく青ざめた顔をしている。
「こ、この中の誰かの中に……犯人が、い、いるのよね……?」
「ああ、状況から言って、そう断言せざるを得ない」
弓弦原が言うと、深倉は恐怖に追い詰められてかぽろぽろと涙を零した後、息も絶え絶えといった様子で卒倒してしまった。
「余計な手間をかけさせないで欲しいものね、まったく」
咄嗟に手を伸ばした浅沼と一緒に、深倉を手近なソファへ横たえた
深林
という女は、底意地が悪そうな口調と表情でそう言い放った。
殺人者がどこかにいるという異常な状況の中で、深林は超然としており、探偵たちの目には奇異に映る。
「ちょっとあなたたちねェ、私を誰だと思っているの?」
「失礼、存じ上げないもので。教えていただいても?」
浅沼が尋ねると、唾でも吐きかけんばかりに顔を歪ませた彼女は、いかに自身の家柄が名家であり、育ちが良く美貌をも兼ね備えた令嬢であるか、丁重に扱われて当然の身であるかということを、とくとくと語った。性悪な女であることは、彼女自身が喧伝している通りのようである。
この場には深倉の他に、医者がもう一人いた。共に検死を行った、斑鳩である。
「彼女は、私が看ておこう」
倒れた深倉の側へ屈み、脈など計る彼の所作は確かに、医者のそれではあった。しかし、この場においては彼の多くを語らぬ寡黙さは、探偵たちに疑いをかけることとなる。
深倉はともかくとして、深林と斑鳩。この両名に対しては、探偵弓弦原も要注意人物であるとの認識を深めた。
と、弓弦原はふと何かに気付いたように、深林の手元を鋭く見据える。
「深林さん……袖口が濡れているようだが。それはどうしたんだ?」
ふいに譲から投げられた言葉に、
深林 真瞭
はすぐにも、ピン! と来まして。
(そっか、何かの伏線にしたいわけね。オッケー、任せて!)
実は彼女、ヴァイオリニストとして、またはコンサートマスターとして、舞台を踏んだ経験は数知れず。場慣れしており、こういった状況にも、バッチリと順応しているのです。
思いっきり、意識して高飛車に、イヤーな女を演じながら、
「別に、さっき水をこぼしてしまっただけよ。それが何だっていうの? ああ、そう。私が犯人だって言いたいわけね? 確かに私は、殺されたオーナーとは面識があったわ……この別荘は以前から良く利用していたもの、でもそれが何? つまらない言いがかりをかけている暇があったら、さっさと犯人を捕まえたらどうなの、名探偵さん?」
できる限り怪しく見えるように、びしっ! と返しました。譲の反応を見るに、ばっちりだったようです。
(ふふ、私ったら、役者の才能もあるのかしらね。でも、りさちんにはちょーっと、キツかったかしら……?)
倒れた理紗子の演技が、実は演技ではないことを、りさちん、まーちゃんと呼び合う親友である真瞭は、知っていました。まさか、あまりにも役柄にハマりこんでしまうあまりに、舞台の上で失神までしてしまうとは……。
とはいえ、彼女の臆病な気質が図らずも、ここに奇跡のような緊迫感を生み出しているのは、確かだったりしまして。本人がどう思うかはさておき、りさちんときたら、これがもう凄まじい名演技なのです。それに経験上、ああして少し休んでいれば、すぐにも目を覚ますことは分かっていました。
一緒に指名されて、尻込みする彼女をもうノリノリで誘ったのは真瞭でありまして、ちょっぴり心配……ではありつつも。真瞭自身、この滅多にない機会を、思いっきり楽しんでみたい! という思いも、ありました。
(ごめんね、りさちん……でももう少し、楽しませてね?)
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墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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