this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
野良猫ボン太の恋わずらい
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
桜庭 円
には最近、気になることがあった。飼っている猫、にゃーくんのことだ。
——最近のにゃーくんは怪我が絶えない。治療するけど、そっけない。
それに、何故かぬいぐるみとやたら戦っているのだ……。
今日は、
弘明寺 能美子
と約束があったのだが、心配なので、彼についていってみることになった。
「せっかく来てくれたのにごめんねー」
「べ、別にいいわよ……。私も散歩したい気分だったし」
素っ気なく言う能美子。
けれど、心の中では最近様子のおかしかった円の原因がわかって、ホッとしていた。
——桜庭さんの様子が変だと思ったけど、どうやらにゃー君に問題があるみたいね……。わ、私も何か力になれたらいいんだけど……。
言葉には出さず、じっと円を見ていると、視線に気づいた円が微笑んだ。
「……どうかした?」
「なんでもないわ……なんでもない」
力になりたい、と言えればいいのに……素直にそれを口にするのは難しい。
円は先を歩くにゃーくんに声をかける。
「にゃーくん、肩に乗らない?」
けれども、にゃーくんは返事もしない。
「機嫌悪いのかなぁ……にゃーくん怒ってる? ついてきちゃ嫌?」
「……………………」
返事はないが、ただ、なんだか強い意志をにゃーくんの背中に感じる。
「にゃーくん、どこに向かってるのかしら……?」
「このまま行くと駅に行っちゃうけど……あ、アリーセちゃん!」
駅のほうから来た、アリーセと美野梨を見つけて、円は声をかけた。
「桜庭さん、もしかして駅のほうに行くの? 今はやめておいたほうがいいと思うけど……」
「……どういうこと?」
アリーセと美野梨は、野良猫の乱とボン太の恋わずらいのことを話した。
「……要は初恋にのぼせ上がった力がとりえの猫ちゃんのせいで島の猫界の治安が大変ってことね」
「簡潔に言うと、弘明寺さんの言ったみたいな感じかな……」
「でも、人間の恋愛パターンだったら、そのボン太が好きな子……モモだっけ? そのモモに迫って、振られて、事態が悪化するだけじゃないの?」
「振られる前提で言わなくても……」
アリーセは苦笑する。
「けど、どちらにしろ事態はよくないんだから、ボン太の恋を応援してあげたほうが前向きだと思うの。今、みんなで手分けして情報を集めたりしてて……私はボン太が告白するのにピッタリな場所とプレゼントを探してるんだ。猫にも聞き込みしたいから、神野さんと一緒にね」
「ふうん、そうなんだ……」
素っ気なく返す能美子だが心の中では……。
——どうして皆、素直に誰かのために行動できるのかしら……。
と少し羨ましく思っていた。
「……あ、あれ!?」
突然、円が声を上げた。
「にゃーくんは? いなくなってる! ど、何処に行ったの!?」
「あそこ……!」
能美子が指差す先では、猫たちがケンカしていた。そのまっただ中ににゃーくんがいる。
慌てて、止めに入ろうとすると……何故か、にゃーくんは円を威嚇した。
「ど、どうして、にゃーくんが桜庭さんに……?」
「もしかして……にゃーくん、自分の力だけでなんとかしようとしてるの?」
「……『おねーさんはきちゃだめ!』って言ってるわ」
「……え?」
美野梨はにゃーくんの言葉を通訳して、円に聞かせた。
『ポン太の様子を見てて思ったんだ……。自分にもできることをしようって……』
「できることって……ケンカを止めること……?」
『うん……。恋、それは皆が通る普通のこと、それは悪いことじゃないと思う。ただ、今まで当たり前に、ボン太に頼りすぎてたんだよ。それはボン太に負担かけてただけだから……こんなことに……』
まだ子猫と思っていた。けれど、にゃーくんにはにゃーくんの考えを持っている。
——そっか。だから、にゃーくんぬいぐるみ相手に戦ったりしてたんだね……。
それなら……その考えを応援してあげたい、と円は思う。
「うん、わかったよ。にゃーくんが決めたことなら、ボクは手を出さないから」
きっとこれは、にゃーくんにとって大切な通過地点なのだ。立派な猫になるための。
「……頑張って。でも、危なくなったら、ボクが力になるからね……!」
ケンカの仲裁なんて心配だが、それでも円は笑顔で送り出す。
にゃーくんは『ありがとう』と言うと、ケンカをしている猫の間に割って入った。
体当たりして、たくさん練習した猫パンチ。大きな猫にも果敢に立ち向かっていく……!
円はぎゅっと拳を握って、にゃーくんの頑張りを見守る。
——この騒ぎがおさまったら、にゃーくん、また肩に乗ってくれるかな……。
「桜庭さん……」
頑張るにゃーくんを見ていた能美子の胸にも、熱いものが湧いてくる……。
「そ、そうよね。にゃーくんも頑張ってるんだから、私も何かしないと……」
「……え? 能美子ちゃん、今、なんて……?」
「えっ、な、なんでもないわよ!」
思わず、いつもの調子で誤摩化してしまったが……でも、もう能美子は決めていた。
自分も誰かのために、行動するということを。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
野良猫ボン太の恋わずらい
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月27日
参加申し込みの期限
2015年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!