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野良猫ボン太の恋わずらい
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秋晴れの日は、恋人たちにとっては最高のデート日和だ。
雨崎 荒太郎
と
西野町 かなえ
は、参道商店街にある小さな喫茶店でまさにデートの真っ最中だった。
「うち、モンブラン!」
「おれも一緒のモンブランで~」
マスター手製のモンブランは栗の風味が豊かで、ふたりの顔も幸せにほころぶ。
「わ、ここのモンブラン、おいしー! チーズケーキ派だけどモンブラン派になりそう!」
「な、うちの言うたとおりやろ。ここのモンブラン、うち大好きなんや」
笑顔で頬張るかなえに「かなたん、本当にかわいいなぁ……」と荒太郎の顔は更に緩んだ。
ふたりにとってこの喫茶店は思い出深い。ふたりが付き合うことになったのも、出会いがあったからで……出会いにまつわる事件にこの喫茶店は少しだけ、関わりがある。
——変な事件だったけど、でも、あの事件のおかげでかなたんと知り合えたんだよね……。
「……なんやの、こーたんったら、うちの顔じっと見たりして。恥ずかしいわぁ」
「……え? あははは、かなたんの幸せな顔見てたら、なんだか幸せだなーって」
「……うん。うちも、こーたんと付き合うようになって、毎日幸せや……」
心もおなかも満たされて、ふたりは微笑み合った。
「お茶したら、次はどこ遊びにいこっかー……あれ? こーたんこーたん」
「ん、なに、かなたん?」
「あの猫、ボン太やない?」
かなえは窓の外をとぼとぼ歩く、デブ猫……ボン太を指差した。
商店街の野良猫たちのボス猫……なのだが、ここ最近の彼はどことなく覇気がない。荒々しく光るその目も、ふてぶてしい態度もどこかへ行ってしまったようだ。
「なんや元気ないみたいやね……」
「あんなに元気だったのにねー。変な物でも食べたのかしら」
「なんかあったんかな……心配やし、様子を見に行ってみない?」
「うーん……そうだね、ちょっと気になるかも……」
このところ、
黒依 アリーセ
はボン太の様子が気になっていた。
今日もボン太は、寝子島駅の七福猫の上に座ると、ただぼーっと秋の空を見つめている。ケンカをする猫の姿も目に入らないし、何もしない。魂が抜けてしまったかのようだ。
ボン太の傍では、荒太郎とかなえが心配して話しかけているが、反応は期待できそうにない。
「ふてぶてしいくらいに元気だったのに……何か悩み事? まさか……」
「恋、してるそうよ」
ふと、聞こえたその声に振り返ると、そこには
神野 美野梨
が立っていた。
「恋、しちゃったらしいわ」
黒猫から聞いたことを話すと、3人は「ボ、ボン太が恋……!?」と驚いた。
「私の力なら、話くらいは聞けると思うけど聞いてみる……?」
美野梨のろっこん『猫との語らい』はその名のとおり、猫と会話することができる。
「人間と猫は違うし、恋の問題は自分で解決すべきだとは思うけれど……猫の生態を明らかにすることは興味深いし、猫にも聞いてもらって楽になることがあると思うのよね」
ボン太、ボン太と話しかけると、彼はちらりと美野梨を見た。
『……あ? なんだよ、人間のくせに猫語がなんか話しやがって……』
「考え事をしてたのならごめんなさい。その、元気がないみたいだから……あ、ちくわあるけど食べる?」
『んなもん、いらねぇよ……』
「そう……。ただ、皆困ってて……島中から集まった野良猫が暴れてるのは、あなたが仕切るのをやめてしまったからだって聞いたんだけど……」
『今は連中の面倒見る気になれねぇんだ。放っといてくれ……』
蚊の鳴くような声でボン太は言う。
「やっぱり、あなたがぼんやりしてるのは、恋……してるせいなの?」
そう言うと、ボン太ははぁとため息を吐いた。
『……恋、か。切ねぇもんだよな、恋ってのはよ……』
「本当に恋してるのね……」
『モモ……あいつと出会っちまってから、俺、変なんだ。飯も喉を通らねぇし、何もかも上の空でよ……モモのことが頭から離れねぇんだ。らしくもねぇ……』
ボン太はまた空を見つめた。恋の病とよく言うが……これは重傷のようだ。
「モモ? うち、その子知ってる。最近、商店街に越してきた家の子や」
「かなたん、知ってるんだ?」
「うん。豆腐の移動販売のとき、よく見かけるんや。モモが好きなんて、ボン太もメンクイなんやなー」
「へぇ。可愛い猫さんなら、ボン太もお目が高いんだねー」
「それって片思いなのかしら……? その子に気持ちは伝えたの?」
アリーセの言葉を通訳して、美野梨は伝える。
『き、気持ちなんて言えるわけねぇだろ。俺みてぇな汚ぇ野良猫が、あんな綺麗で品のいい女に振り向いてもらえるわけねぇし……』
「商店街のボスなのに、女の子には奥手なのね……。でも、何もしないで後悔するより、行動して後悔するほうがいいわ」『そりゃ俺だって、あいつと仲良くなれるもんならなりてぇけどよ……』
「なら、行動あるのみ、でしょ? 仲良くなるには、まず、その子が何を好きなのか調べなくちゃ」
アリーセの言葉に、美野梨も頷く。
「恋の悩みに乗れるほど経験豊富ではないけど、気持ちはわからなくもないわ。私で良ければ……力になるわよ?」
「ええ、私も神野さんと同じ気持ち、力になるわ。モモのことは調べてきてあげるから、任せて」
かなえは荒太郎の服の裾を引っ張った。
「うちらも協力してあげようよ、こーたん。うちらが会えたのもボン太のおかげやもん!」
「うん、ボン太に恩返ししなくちゃねー。よーし、力になろう、そうしよう!」
ボン太の恋を応援することを伝えると、彼は不思議そうに4人を見た。
『人間ってのは、ほんと猫に構うのが好きな連中だな……。わけわかんねぇ……』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月27日
参加申し込みの期限
2015年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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