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雨上がりの屋上
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昼休みになって、昼食をどうしようかと考えるのは2年の
佐藤 英二
も同じである。
いつものように学食に行こうとしているところだったが、ふと窓の外の景色が目に入った。
「……雨、あがったかな」
眼を凝らして、地面の水たまりに雨粒が跳ねてないかどうか、しばし見つめる。
雲はすっかり姿を消して、水たまりに日の光が差し、キラキラと眩しい。
その瞬間、行き先が変わった。
今日は学食のラーメンはやめて、屋上でパンでも食べよう。うん。
そうとなれば善は急げだ。テキパキと歩いてロッカーに行き必要なものを手に取り、廊下をまた急ぐ。購買室に着けば、人混みの中をするするっと抜けてさささっとパンを買い求める……が、さてどうしよう。
いつもは学食で済ませているので、たまに購買室のパンを見ると迷ってしまう。
寝子高で妙に人気の焼きそばパンは既に売り切れ、と。クリームパンにあんパンに、という昔ながらの素朴な菓子パンのラインナップを見ながら、よく考え的確に選んでいく。
これでいいかなと思って財布をポケットから出しながら、お? これは買わずにはいられないと最後にもう一品選んで、買い物は無事終了。
ただ屋上で食べようというだけだが、準備をする時間をもじっくり楽しみ、しっかり考える英二なのだった。
屋上に上る階段では、降りてくる生徒たちとすれ違う。
「まだ濡れてるよ?」
なんて言われて、
「ありがとう、大丈夫」
と返すが、本当に大丈夫だろうか。晴れた日ならあちこちに座ったり寝転がったりする生徒がいるものだが、今はまだ地面が濡れていて、そうもいかないはずだが……。
すれ違う生徒の中には「お尻冷たい~」なんて声も聞こえてくる。不思議なことにお尻が濡れた女子がふたりもいたような気がしたが、そこは今はいい。
とにかく英二はまったく動揺することなく、階段を上っていった。
屋上へ着くと、想像通り地面はまだ濡れている。
が、強くなってきた日差しが水に反射して美しく、雨上がりの独特の香りが心地よい。
英二はスチャっと何かを地面に置くと、それによいしょと腰掛けた。
そう、ロッカーから持ち出していたのは、折りたたみイスだった。
ホームセンターで買ったものの、なかなか出番のなかったアイテムを今こそというタイミングで持ってきていたのだ。
昼休みにもかかわらず人がほとんどいない静かな屋上で、雨上がりの景色をのんびり眺めながらの昼食。こんな贅沢なことがあろうか。
どことなく英二の顔つきも余裕のある豊かな表情で、やさしいドヤ顔といった風だ。
まさに優雅としか言いようがないこの食事、その様子をもうしばらくのぞいてみよう。
英二が袋から最初に出したのは、ジャムパンだ。
酸味がアクセントのジャムパンを前菜代わりに持ってくるとは、抜け目ない。
腹は減っていたが、がっつきはしない。ゆっくり一口ずつ味わって食べていく。
それが食べ終わると、次はまさにメインとも言えるカツサンド。
食べ盛りの男子高校生には欠かせない肉。ボリューム。
これを今度は勇ましく大きな口でがぶっといけば、お口の中はパラダイスだ。
そして最後に、あんドーナツ。
これは言うまでもなく、デザートの意味合いも兼ねている。そのために、最後に駄目押しで買っておいたのだ。
ここまで来て、彼は大変な失敗に気がついた。
「ああ……何か足りないと思ったら」
飲み物を忘れてしまったのだ!
あまりの気分のよさに気がつかなかったが、一度気がついてしまうと飲み物がないのはキツい。しかもデザートには欠かせない。
がっくり肩を落とす英二だったが、そのときだった。
「よかったら、飲みなさい」
穏やかな声とともに、スッと目の前にコップをひとつ差し出してくれる大人の女性がいた。
「え?」
二日酔いを覚ますためにやってきた桜栄理事長だ。
「あんたさっきからバクバク食べてるけど、喉つまるわよ」
「あ、ありがとうございます」
理事長からの思わぬ心遣いに、お腹も心も満たされる。
ふたりは並んで、遠く寝子島の様子を見る。
雨が上がって、心なしか寝子島の人たちが家から出てきたような気配を感じる。
「雨上がりはいいわね。朝がもう一度やってくるみたい」
「そうですね」
英二は静かに頷いた。あなたは今起きたばかりだからまだ一度目の朝なのでは? とも思ったが、心の奥に留めて。
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担当ゲームマスター
漂流サーカスランド
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月17日
参加申し込みの期限
2018年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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