テスト勉強なんかよりチャーハンが食べたいです。｜リアクション

テスト勉強なんかよりチャーハンが食べたいです。

【チャーハンパーティー（小規模）】

　桜花寮３人娘の小山内海、黒兎都、羽生碧南は材料を買い込んで桜花寮へ帰還。
　黒兎の部屋でチャーハンパーティーだ。
「炒飯はぱらっとした感じが決めてだからの、しっかり水気と飛ばして炒める、でも焦がさぬようにの」
　チャーハンを作る意欲が誰よりも突出した黒兎。
　手際良く３人分のチャーハンを作り出す。
「あれだ、火を支配するべしってどっかのゲームかマンガでやってた気がするしその気分でいこうかの」
　黒兎は奇声を上げながらフライパンを振るった。
「ひゃあ！　炎は友達、炎は友達ぃ！」
「す、すごい！　あっという間にチャーハンや野菜があがる！」
　羽生が目を見張った。
　そんな彼女は空いた電気コンロでチャーハンを作り出した。

※誰でも簡単に作れるパラパラチャーハンのつくり方※

１．卵を黄身と卵白に分ける。
２．ボウルに入れた熱々のご飯に卵白を入れてよくかき混ぜる。
３．卵白とご飯がよく混ざったところへ黄身を入れてしっかり混ぜる。
４．よく熱した中華鍋に油を入れ、馴染んだところで先ほどのご飯を投入。
５．熱した油と米を手早く絡め、パラパラのチャーハンにする。

「早い、簡単、うまい！　これにさっき買ってきたあんかけの素をかければ！」
　魅惑のあんかけチャーハンが完成した。
「完璧だわ！　今や私はチャーハンの鬼！　さぁ、私のチャーハンを食べなさい！」
「あぁん？　あんかけチャーハン？　……なんか言わなきゃいけない気がしたの」
　黒兎は仕上げに入る。
「卵炒飯作るとき　卵ご飯作ってからレンチンすると火力無くてもぱらっとして美味しいのが出来ますの」
『みんな　ものしりだね』
　小山内は黒兎に作ってもらったチャーハンの上に、ふかひれ中華スープをだばぁっと投入。
『どばー』
　効果音を筆談で添える小山内に、黒兎と羽生はほっこりした。
『かんせーい』
「うちも完成じゃの。それじゃいただくとするかね？」
　黒兎がいただきますといえば、羽生も小山内も両手を合わせてチャーハンにお辞儀した。
　いただきますという言葉は、日本人にとって儀式めいた行為なのだ。
『パラパラのチャーハンとトロトロのスープがからんであんかけチャーハンみたい』
　スープチャーハンの出来は上々のようだ。
『たまごもいいかんじだし……うん、あのサイトのやつはけっこう当たりかも』
「あとでうちにも教えてくれんかの？」
「私にも教えて！」
　黒兎と羽生も乗ってきた。
『うん　いいよ』
『でも　なにかわすれてるような？』
　小山内はチャーハンを咀嚼しながら思い出そうとした。
　黒兎も羽生も同様に腕を組んで考える。
　そして出した３人の結論は？

　チャーハン美味しいから気にしない！

　彼女たちのチャーハンパーティーは深夜まで続いた。
　当然、勉強のことは忘れている！

このページにイラストを設定する