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嵐の夜に、猫鳴館にて
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【4】
一時止んでいた雹は、時間を置いて再び降り始めた。
屋根といわず窓も壁も、まるで全方向から小石を投げつけられているかのような、凄まじい音が寮内には響いている。時おり、ボスッ! とかガチャン! という音が合いの手に入るのは、補強が行き届かなかった壁や窓に雹が激突したり、割れたりしているからに違いなかった。
そんな中、メイソン、林檎、朱蘭の三人は、一階の奥に続く洋館部分を、ジョニーの名を呼びながら、探し回っていた。
「とりあえず、狭い所とか食料のある所を探そうぜ」
という朱蘭の提案と、「そうだな。じゃあ、二階から見て回ろう」というメイソンの言葉で、三人はまず二階を廊下の奥にある共同のトイレやシャワー、廊下に沿って設置されている台所と洗面所を覗いて回った。もちろん、廊下の左右に並ぶ部屋も、鍵が開いているところは覗いてみたが、ジョニーらしい姿はない。
そのまま一階へ降りて、こちらもトイレやシャワー、洗面所、台所を見て回る。
ちょうど三人がシャワー室から出たところで、シャワーを使おうとやって来た解理と出会った。
「何か、探しものかい?」
尋ねる解理に、朱蘭がうなずく。
「メイソンの愛犬のジョニーが、どうもここに入り込んだらしいんだ」
言って彼女は、犬の特徴を告げると、見なかったか尋ねた。解理は、かぶりをふる。
「見てないな。……といっても、僕も雹が降り出してからは、ずっと二階の空き部屋にいたからな。旧館を探してもいないなら、新館じゃないかな」
「そうだな。……ありがとう」
礼を言って、朱蘭は付け加えた。
「もし見つけたら、捕まえといてくれると助かるぜ」
「了解だ」
うなずいて解理は、シャワー室へと消えて行く。
それを見送り、三人は一応、鍵の開いている部屋と、休憩室や管理室の中も確認し――会議室は、外の張り紙を見てしばし悩んだあと、結局三人はドアを開けなかった。鳥のいる部屋にもしもジョニーがいるなら、それなりに騒ぎになっているはずだと考えたからだ。
そんなわけで三人は、一階の奥に続く渡り廊下をたどって、『新館』と呼ばれる洋館部分へとやって来たわけだが――。
しばらく止んでいた雷が鳴り始めたせいで、いつしか朱蘭と林檎は、メイソンにぴったりとくっつくようにして歩いている。
「うぃ! ヒック!」
朱蘭がすっかり酔っ払いと化しているのは、さっきから部屋を出る時持って来た、ろっこんの効果を付与したペットボトルのジュースを、がぶ飲みしているせいだった。
ようするに、彼女は雷が怖いのである。それを紛らわすための酔いだ。
「ジョニー! どこだー?!」
呂律の回らない口で叫んだところに雷鳴が轟き、「ひゃっ!」と身をすくめてメイソンにしがみつく。
その反対側では、やはり林檎が小さく息を飲んで、メイソンにしがみついていた。
一人楽しそうなのは、両手に花のメイソンである。
(ははは、役得だな)
とはいえ、雷が怖いのは、実は彼も同じだった。愛犬がいれば、足に噛みつかせてろっこんを発動させ、恐怖を克服することもできるのだが、今はそれもできない。
(なんというか、パラドックスだな。ジョニーがいれば、今この状況にはなってない。だが、ジョニーがいないゆえに、僕は心底この状況を楽しめない……と)
愛犬を恨みかけて、そんなことを思い、彼は内心に苦笑した。
どちらにしろ今は、先に進むしかないのだ。
彼は二人の手を引いて、洋館の廊下を突き進む。
あたりに雷鳴が轟き、雹と雨の叩きつける音が激しくなった。稲光が、あたりの闇を切り裂いて、何度も閃く。
その中を、どれほど進んだあとだろうか。
閃く一瞬のまばゆい光の中に、開け放たれた部屋のドアと壁の隙間に潜り込み、震えている犬の姿が照らし出されるのを、三人は見た。
「ジョニー!」
メイソンが叫ぶ。三人はそのまま、犬の方へともつれるようにして駆け寄った。
犬の方も主の姿を見分けたものか。ふり返ると、ちぎれんばかりに尻尾を振りつつ、メイソンに駆け寄る。
「ジョニー、探したんだぞ!」
「ジョニー!」
朱蘭と林檎も左右から犬を抱きしめ、二人がかりで思いきりもふもふと撫でくり回した。犬の方も、それがうれしいのかわふわふと声を上げ、二人に頭を擦り付け、撫でる手を舌で盛んに舐め回す。
ひとしきりそうやって再会が済むと、三人は安堵と笑いを浮かべた顔を見合わせた。
「あたしの部屋へ行こうぜ。この嵐じゃ、どっちみち帰れないだろ。だったら、あたしと飲もうぜ」
言ったのは、朱蘭だ。
「ああ、もちろんだ」
メイソンがうなずく。
「俺にも、異存はない」
林檎もうなずきながら、内心では「朱蘭ちゃんと飲み会。うれしいな」などとハート付きで考えていた。
「今日は寝かさないぞー!」
その二人に、朱蘭が歓声を上げる。
ともあれ、そんなわけで三人は、ジョニーを連れて朱蘭の部屋へと向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月23日
参加申し込みの期限
2015年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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