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嵐の夜に、猫鳴館にて
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●嵐襲来
【1】
風が、獣の雄叫びのような唸りを上げて、吹きすさぶ。
雹は止んでいたが、雨はいつしか雪に変わり、寝子島全土に時ならぬ吹雪と化して吹きつけていた。
「電気ストーブ、見つけて来たのだ」
「毛布も持って来たよー」
大部屋では、食堂にコタツ以外に暖房器具がないか探しに行っていた真央と荒太郎が戻り、それぞれ手にしたものを皆に見せて報告する。
吹雪になって、温度は急激に下がった。
もっとも、この部屋にはすでにコタツが出ていたのと、鍋を煮ていたために、廊下などに較べるとずいぶんと温かくはあったけれど。
それでも、シャワーを浴びたあとにやって来た解理や、切奈などは自室から持って来たハンテンやジャンパーなどをまとっていた。
「ご苦労だったな」
「寒かったよねー。二人とも、早く入って入ってー」
労う士に、初島がコタツを示して声をかける。
「ありがとうなのだ」
部屋の奥に電気ストーブを設置してスイッチを入れてから、コタツの方にやって来た真央が二人に返して、コタツに入る。
荒太郎の方は、上着を持って来ていない者たちに毛布を配り、余ったのは部屋の隅に置いて、コタツの方へとやって来た。
コタツの上の鍋からは、いい匂いが漂い、皆の手には箸と器が握られている。
切奈が鶏がらスープで煮込んで、薄口しょうゆで味を調えた『水炊き風鍋』の中身は、次々とその場の者たちの胃袋へと消えて行く。
「……欲を言えば、豆腐があれば最強なのですが~」
自分もしっかり肉を確保しつつ、切奈は鍋を見やって、そんなことを呟く。
「まあ、寒い時は鍋が一番なのですよ~。みんなで食べると、美味しいですよ~」
「そのとおりなのだ」
こちらも、がっつり肉団子を確保しつつ、真央が大きくうなずいた。
「この季節に、この状況で、ジビエ肉の鍋が食べられるとは……ここならではだねぇ」
目を細めて瓢が言う。
「よろこんでもらえて、うれしいのです~」
笑って返して、切奈はいつの間にか傍に来ていたヤマネコの村雨に、声をかけた。
「村雨にも、お肉はちゃんとあげますよ~」
そして、別の皿に肉団子をいくつか取り分け、「冷めるのを待ってからですよ~」と床に置いてやる。
そこへやって来たのは、天野と刀だ。
「声がするから来てみれば、鍋とは豪勢だな」
そう言う天野も、手にした盆の上には焼きナスの皿が乗っている。補強を手伝ってもらった礼に、刀のリクエストで作ったものだ。上にはすりおろした生姜と醤油がかかっている。
「天野ちゃんは、何を持って来たのだ?」
真央に問われて彼は、盆を軽くそちらに傾けてみせた。
一方、刀の方は台所の備品である炊飯器を手にしていた。部屋の隅のコンセントにプラグを差し込み、蓋を開けると、炊き立てのご飯の香りと共に温かな湯気が立ち上る。
「鍋の締めに、雑炊とかいいじゃん」
それを見やって、マウルが目を輝かせて言った。
「残ればな」
天野は苦笑して返す。刀が大食漢なのを知ってのことだ。
「いくら俺でも、こういう時には分け合うさ。それに、雑炊も美味そうだ」
刀は言って、炊飯器の傍にどっかりと腰を下ろす。笑って天野も、その傍に盆を置き、腰を下ろした。
刀は持って来た茶碗にご飯を盛って、焼きナスと共にさっそく食べ始める。
「うん、美味い」
「それはよかった。……こういう簡単なやつなら、僕にだってできるさ」
肩をすくめて返す天野に、刀は笑う。
「そうだよな~、ここに住んでいると、自活能力が勝手に上がるよな」
「御剣も住めばいいのに。君も変人なのだから」
ぼそりと言う天野に、刀は返した。
「まあ、楽しそうだけど、俺は旧市街が好きなんだ。だから、せっかくだけど遠慮しておく。……あと、変人言うな」
「そう返すってことは、変人だっていう自覚はあるわけだ」
「なんとでも言え」
言われて刀は肩をすくめて返すと、焼きナスを乗せた飯を大きく口にほうばる。天野は苦笑して、自分も茶碗に飯を盛ると、食べ始めた。
そこへ現れたのは、加代と銀丸だった。
「こんばんわ。お邪魔します」
「鈴野さんも、残ってたんだー。こっち来て、一緒に鍋食べようー」
入って来た加代に、初島が声をかける。
「鍋ですか? すごいですね」
軽く目を見張って、彼女は初島が開けてくれた場所に、礼を言って腰を下ろした。その手には、おやつのお菓子や夜食のおにぎりとサンドイッチの入ったレジ袋が握られている。
「南雲くんも、残ってたんだ。こっち来なよ。鍋、美味しいよ」
銀丸に声をかけたのは、春香だった。強面のせいで、何かと人に怖がられることの多い銀丸は、クラスメートの顔を見て、少しホッとしながら、素直にそちらへ向かう。
ちなみに彼は、まだあちこち点検して回っているところを、ここへ来る途中の加代と出会って、「寒くなって来たし、他の人と一緒にいた方がいいですよ」と促され、一緒に来たのだった。
こうして十三人に増えた大部屋は、電気ストーブと鍋のせいもあって、下がって行く気温に負けないほど温かくなっていたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月23日
参加申し込みの期限
2015年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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