this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
嵐の夜に、猫鳴館にて
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
●台風が来る前に
【1】
しばらく降っていた雨が小止みになり、風もやや収まって来たかと思えるころ。
雨崎 荒太郎
は、ホームセンターのレジ袋を手に、猫鳴館へと戻って来た。
といっても、買い物に出ていたわけではなく――避難勧告を受け、一時はカノジョの家に逃れようと寮を後にしたのだった。だが、途中で、家族同然の寮生らや鳥たちのことが心配になり、戻って来たのだ。袋の中身は、きっと必要だろうと考えて買った、縄や補修用の充填材、土嚢袋である。
寮に戻った彼が最初にやったのは、鶏舎で飼っている鶏の親子とカラスをひとまず寮内に避難させることだった。
「ここにいれば、心配ないよ。明日も元気な卵を産んでね~」
おそらく今日は誰も入らないだろう、自治会会議室に鳥たちを運び込み、声をかけてドアを閉める。念のため、会議室のドアには、中に鳥たちがいる旨の張り紙をしてから、彼は外に戻った。
これからが、本当の台風対策準備だ。
まずは、買って来た袋に土を詰めて土嚢を作り、飛ばすと困るシートやゴミ箱など、重さが必要な場所に置いて行く。
それが終わると、彼は屋根を見上げた。屋根には梯子が掛けられており、誰か上にいるらしいのが見える。小さくうなずき、彼は頭の中で鳥のように飛べると、イメージした。たちまち、ろっこんが発動し、体が浮き上がる。屋根の上に着地した彼は、そこにいた
マウル・赤城・スティック
に声をかけた。
「わらしも手伝うよ! 猫鳴館の座敷童子の名は、伊達じゃないがんす」
軽く見栄を切ってみせる彼に、ふり返ったマウルは笑い返す。
「ありがとう。風が強いから、一人じゃ無謀かと思ってたんだ」
そう言う彼は、腰からは金槌や釘などの入った袋を提げ、補強用の板などの入った袋を傍に置いていた。そしてなぜか、棟の上にはブーメランが置かれている。実はこれ、彼のものなのだ。彼のろっこん『救いの手』は、ブーメランから右腕を生やすことのできるもので、つまり今彼は、ブーメランを通じて棟につかまり、安定を保っているのだった。
「とりあえず、この板を張るのを手伝ってもらえるか? 反対側を、抑えてくれ」
「了解だよー」
マウルに言われて、荒太郎はそちらへと浮遊したまま近づいて行くと、言われたとおり、彼が手にした板の反対側を抑える。それを見て、マウルは釘を打ち始めた。
同じころ。
「裏庭の畑と鶏舎が気になるのだ~! だって、野菜さんたちには、お世話になったのだ。美味かったのだ~」
そう言って、裏庭の菜園にやって来たのは、
後木 真央
だった。
裏庭に来る前、寮内の傷んでいるところのチェックをして回っている
逆巻 天野
に出会った彼女は、尋ねたものだ。
「天野ちゃん! 裏の畑のお野菜、助けたいのだ。どうしたらいいと思う?」
「風避けに、ネットをかぶせるとか、土を盛るとかするぐらいしか、ないんじゃないか?」
問われて天野も眉根を寄せて考え込み、そんな答えを返す。
「そういうことは、後木の方が詳しい気がしたが……」
「真央ちゃんちは、メイン漁師なのだ。畑はそんなに詳しくないのだ~」
かぶりをふって言うと、真央は真剣な顔でしばし考え、うなずいた。
「網なら、あるのだ。何もしないよりはいいと思うのだ。畑に、かけて来るのだ」
そう呟くと、天野に何か言う隙も与えず駆け出した。
そうして今、裏庭の菜園にいる。
ちなみに今の彼女の恰好は、学校指定のジャージの上下の下に陸上部のTシャツを着込み、その上から合羽をまとうといったものだ。更に頭には、ヘッドライト付きの黄色いヘルメットをかぶり、手には軍手をはめ、腰には大工道具の入った袋を吊るしている。
その彼女が手にしているのは、ずいぶん前から物置――もとい、食堂に放置されていた、誰が買ったものかもわからない、防虫ネットのセットだった。
持って来る前に、袋を開けて中身を確認したところ、中にはネットの張り方を説明した紙も入っていた。それを読んだので、杭を打つのに必要なゴムハンマーも食堂で探して、一緒に持って来ている。
彼女は、なるべく風の当たらない場所で中身を開けて、ネットを張る準備を始めた。
そこへやって来たのは、
伊賀 解理
と
小刀祢 切奈
の二人だ。
(雪だの雹だのと、やはり寝子島の台風は一味違うなぁ……)
今回の台風の予報を聞いた時、解理は思ったものだ。が、ハッと気づいて、思わず叫んだ。
「……もしやこれもろっこんのせいか! ろっこん効果もいいかげんにしろぉ!」
――まあ、それが真実かどうかはともかく。避難したとして、帰って来たら寮が倒壊してました、では洒落にならない。だったら、残って少しでも寮を守る方向で動くしかない、というわけで、トレードマークの白衣を脱ぎ捨て、合羽をまとって、外壁に板など打ち付けている五代 春香をさっきまで手伝っていたのだ。
切奈の方はといえば、最近は九夜山山中で過ごしていたのだが、さすがに台風が来るとなってはそこで一夜を過ごすのはきつい。というわけで、飼っているヤマネコの村雨を連れ、寮へと戻って来たのだった。
「おー。久々に帰寮してみれば、みなさん台風対策に余念がないですね~。皆のお手伝いを、するのですよ~」
戻って寮内を眺めて呟き、彼女もまたちょうど目についた春香を手伝うことにした。
それが一段落したので、二人して裏庭の方を見にやって来たのだった。
「後木氏、何をしているのだ?」
杭を打っている真央に気づいて、解理が声をかける。
「畑を保護するために、網をかぶせるのだ」
「私も、お手伝いするのです~」
真央の答えに、切奈が言って歩み寄る。
「僕も手伝おう」
解理もうなずき、そちらに駆け寄った。
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
嵐の夜に、猫鳴館にて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月23日
参加申し込みの期限
2015年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!