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嵐の夜に、猫鳴館にて
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●前触れは、雹と共に
【1】
時刻は六時を回り、そろそろ夜が近くなって来た。
風は更に強くなり、同時にまるで小石か何かが当たるような音が、屋根や壁、窓から響き始める。
「……予報どおり、本当に雹が降って来るとは……」
避難中の意中の彼の部屋付近の壁や窓に、入念に板を張る補強作業をしていた解理は、慌てて寮の中に入ると呟いて、吐息をついた。
どちらにしろ、これでは外に出るのは危険だ。
(とはいえ、あんなものが降って来るのを見ているだけってのは、なんだか癪だなぁ……)
胸に呟き、彼女はふと自分の手を眺める。
彼女のろっこん『代理告白』は、好きな相手のことを思い浮かべることで、手からビームを発射することができた。
(やってみるか)
ややあって、拳を握りしめてうなずくと、彼女は二階へと向かう。
二階も、ほとんどの部屋は窓にしっかりと板が張られ、ガラスが割れることのないよう、補強が施されていた。が、やはり住人のいない部屋までは、手が行き届かなかったと見える。がらんとした室内に入り、施錠されているだけの窓を細く開けて、解理は両手を外へと突き出した。大好きな『彼』のことを、脳裏に思い浮かべる。
「『彼』の……僕たちの居場所を、ぶっ壊されてたまるかぁ!」
叫びと共に、その手のひらから、凄まじいパワーを持ったビームが発射された。
途端、ビームの軸線上にあった雹が一瞬にして蒸発する。
だがそれは、まさにその瞬間だけのことだった。
空から次々と降って来る雹は、途絶えることがない。
風向きのせいか、その部屋の窓に当たることはないものの、屋根や庇の上で、それはけたたましい音を立てている。
解理は何度かビームを撃ったあと、小さく唇を噛みしめた。
「僕のろっこんが、台風ブッ飛ばせるぐらい強ければ……」
思わず呟きふと、「やってみようか」と顔を上げる。だがすぐに、かぶりをふって苦笑した。
「いや、距離的に無理だろうな」
それでも、せめてもう少し……と、再び彼女はビームを撃ち始めるのだった。
そのころ、夜にそなえて自室で眠っていた
鈴野 加代
は、眠る前に用意してあったものを手に、部屋を出た。
彼女が用意したのは、角材にベニヤ板、キャンバス地、電動ドリルにネジが数箱、釘とハンマーだ。あと部屋には、持久戦用に各種エナジードリンクとおやつ、夜食をいくつか備蓄してある。
昼間のうちに補強したとはいえ、やはりあちこちに綻びはあるものだ。
彼女は一階をざっと見てまわり、念のためと、渡り廊下をたどって奥の洋館の方へと向かった。
こちらは昼間もあまり手を入れなかったのか、窓ガラスが割れて中まで降り込んで来ている部分や、壁に亀裂が入っている部分がある。
「やはり、残っている人数だけでは、手が足りなかったものと見えます」
呟いて、彼女は補修作業に取り掛かった。
一ヶ所が終わり、移動しようとした時だ。
ドタバタと大きな音が響き、廊下の奥からガイが駆け出して来た。
「変にゃ音がするのである! 世界の終わりにゃのである~!」
叫び声と共に彼女は勢いあまって壁に追突し、更に床に倒れてごろごろと転がる。
そのはずみで、たった今加代が補修したばかりの壁の、別の場所に穴が開いた。
「ちょ……! あなた……!」
思わず顔をしかめて声を上げようとする加代に、ガイは起き上がって駆け寄る。
「助けてである。寝て起きたら知らない人が部屋にいるし、寮内には人気がないし、凄い音はするし、にゃにが起こったのかわからないのである。しかも、その知らない人は、我を追いかけて来るのである。助けてほしいのである」
「知らない人、ですか?」
最初は柳眉を逆立てていた加代も、話を聞くうち、真剣な面持ちになって尋ねた。こくこくとうなずくガイ。
そこへ。
「お~い、シロネコ。待てよ! いい加減、これを受け取れって!」
そう喚きながら、奥から吾妻が現れた。そう。逃げ回るガイを、彼はずっと追っていたのだ。
現れたのがクラスメートと知って驚くも、ガイが飛び上がって逃げ出すのを見て、加代は二人の間に立ちはだかった。
「吾妻さん、逃げる女の子を追いかけ回すなんて、男のすることではありませんよ」
「え? いや、俺はただ、このプリントを……」
言いかけた吾妻は、足がもつれて壁にぶつかる。それはさっき、ガイが穴を開けたのと同じ場所で、穴は更に大きくなった。しかも、ちょうどその壁に作られた窓の枠が、衝撃ではずれかかっている。
それは、加代の目には補修を邪魔していると映った。
「……頭に来ました。教育してさしあげます」
ちょうど手には、白い軍手をはめている。彼女は両手を吾妻の方へと向けた。ろっこんが発動し、手のひらから岩塩弾が撃ち出される。
「うわっ! ちょっ……! 何……! おちつけ……! 俺は何もしてない……!」
吾妻は必死にそれを避けながら、叫ぶ。
「俺はただ、このプリントを、あいつに渡しに来ただけだ……!」
「……どういうことですか?」
その叫びが耳に届いたのか、岩塩弾を撃つのをやめ、加代は問うた。
それへぜいぜいと肩で息をしながら、吾妻はガイを追いかけていた事情を説明する。
だが、話を聞いても、加代は今一つ納得していない顔つきだ。もう一度、ガイに事情を聞こうと背後をふり返ったが、彼女の姿はどこにもない。
「……また逃げられた……」
吾妻が、がっくりと肩を落として呟くのへ、加代は小さく肩をすくめた。
「とにかく、そこの穴と窓枠は、あなたたちのせいです。修繕を手伝っていただきます」
言って、肩にかけた袋から道具を取り出し、差し出す。
吾妻は、「メンドくせぇ……」とぼやきながらも、しかたなくそれを受け取り、修繕を手伝い始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月23日
参加申し込みの期限
2015年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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