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鬼が居ようとランドリー
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本日
御巫 時子
ははもともと、五十嵐尚輝のところに顔を出すつもりだったのです。鳥さんと一緒に、おそらくは土曜出勤して実験に精を出しているであろう彼の様子を見るために。
それがなぜ
富士山 権蔵
、じゃなかった、
フジコ先生
の手伝いをしているのでしょうか。
それは簡単、フジコに声をかけられたからです。
校庭を横切っている途中で時子は、フジコからなまめかしい誘いをかけられたのでした。
「あらあ御巫ちゃん、いいところに通りかかったわねぇ。洗濯に興味なぁい?」
「洗濯、ですか……?」
足をとめたのが運命の分かれ道、
「実は演劇部の衣装を洗っているところで……、あたし一人だからどうしても重労働になっちゃうのよね。手伝ってくれたら嬉しいんだけど」
とお願いされてしまうと、断れる時子ではないのでした。
フジコは校庭の隅にビニールシートを広げ、そこに衣装を積んで作業しているのでした。大きなたらいがいくつもでております。
ならんでいる衣装たるや豪華絢爛、お姫様や王子様のコスチュームがあるかと思いきや、日本神話のごとき古式ゆかしき装束あり、はたまた宇宙服や未来風のジャンプスーツあり……と、実に多様なのでありました。
「え? 手伝ってくれるの? 助かるわぁ」
テカテカした肌に太陽を反射させ、文字通りまぶしい笑みを見せてくれるフジコ先生です。
「演劇部の皆さんは?」
「うふふ、今日あんまり天気が良かったものでね。あたしが急に思い立って始めたイレギュラーな洗濯だから、単独作業だったってわけ」
並べられているのは衣装だけではありません。刀剣に巨大なハンマー、レーザーガンにヌンチャクと、武器だけでもそうそうたるものだけれども、それに咥えて水戸黄門みたいな印籠、ワシントンみたいな白髪のかつら、銀幕スター風のステッキにシルクハットなどなど、数え切れないほどのアイテムがあります。見ているだけで楽しくなってくるようなラインナップです。カビないように干しているそうです。
小道具のひとつ、野太い金棒をよいしょとフジコは持ちあげて場所をつくりました。口の悪い人ならば、これぞまさしく鬼に金棒……なんて言いそうです。(※多分、発言主はすぐに後悔することになるでしょう)
「御巫ちゃんに手伝ってもらえれば百人力ね。それじゃ、丁寧に洗っていきましょう」
といってフジコは作業を開始しました。
見よう見まねで時子もならいます。
フジコ先生はご覧の通りごっつい方ですが、その実手先は大変に器用なのでした。本職顔負けの丹念なクリーニングをし、てきぱきと干していきます。
「この衣装や道具は、先生が作られたんですか?」
「全部がそうじゃないわ。前の代から引き継いだものもあるから。たとえば……これはあたし」
とフジコが示したのは一着のセーラー服でした。といっても桃色ベースでスカートは極端に短く、胸にはハートのリボンがあしらわれていておまけにヘソ出しです。正直、アニメであっても公式セーラー服にはならないでしょう。コスプレや舞台でしか使えそうもありません。
「可愛いです」
「ありがと。こんど御巫ちゃんも着てみる?」
「そうですね、機会があれば……」
どんな機会かはわかりませんがいつ役立つかわかりません。覚えておきましょう。
それにしても……時子はフジコ先生に、憧れの気持ちを抱くのでした。
着物の生地選びならよく行いますが、服を作ったことはないのでその技術力には舌を巻きます。
しかも先生は、どんな服でも大切に扱っています。そのあたりも見習いたい。
「この忍者装束はアイロンがけが大変でねぇ。でも、ぴしっとアイロンかけたらムチャクチャ格好良くなるのよ」
と、目を細めてハリウッド製インチキ忍者アクション映画みたいなコスチュームを手にするフジコ先生。
怪獣のように奇っ怪な着ぐるみスーツを引っ張り出し、
「これは恐怖の『キィーノコ人間・マタンゴ』の着ぐるみね。これ着ちゃうと、どんな役者でも顔が目立たなくなるからいいねぇ……」
などと謎の含み笑いをする先生、さらに、
「うふふ、これ、ウェディングドレス。作るのに2ヶ月もかかっちゃった。でも、それだけに満足している一着なの。あたしも自分用のもの、いつか作りたいな……」
ウェディングドレスを胸に抱いてはにかむ乙女な先生……そのいずれも素敵な姿だと時子は思いました。
――フジコ先生って家庭的ですよね……。私はまだまだです………。
と、ふと手が止まってしまったせいか、
ふっ。
突然フジコから耳に熱い息を吹きかけられ、時子は驚きとくすぐったさと恥ずかしさがない交ぜになった感情で飛び上がりそうになってしまいました。
「あら考えごと? うふふ……隙だらけよ」
「ど、どうも、すみません……」
「もしかして、誰かさんのことでも考えていたのかしらん?」
フジコは熱い視線を、時子の荷物に注いでいました。
鞄の間からお弁当の包みと、魔法瓶が見えます。ちょうど二人分はありそうです。
「え? いえ……これは……その……」
けれどもフジコとて同性のたしなみ、それ以上深入りせずに、
「だったら、お昼前には解放してあげなくっちゃね」
と作業を早めるのでした。
たくさんの洗濯物が、フェンスと校舎にさしわたしたロープに吊られ揺れています。
フジコが最後のひとつを提げたとき、正午の鐘が鳴りました。
「ありがとね時子ちゃん、本当に助かった。いつかお礼はするわね」
とフジコは笑います。
「さ、行ってらっしゃい」
「あの……」
「なぁに?」
「帰りにまた寄って……洗濯物が乾いてたら取り込むお手伝いもするつもりです」
「あらあ、助かるわねえ。でもそこまでしなくてもいいのよ。気持ちだけいただいておくわ」
それより急いだら? とフジコはウインクしました。
「あたし、朝に化学実験室の前を通ったわ」
それ以上語るほどフジコは野暮ではありません。
けれども、その言葉だけで十分です。つまり、『彼、いると思うわよ』ということ。
「ありがとうございました……」
時子は小走りで校舎に向かいました。
「行ってきます……!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月29日
参加申し込みの期限
2015年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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