鬼の居ぬ間に洗濯している暇があるなら逃げればいいのに、って意見がありますが、「命の洗濯」というのは文字通りの洗濯のことじゃないよね、と前置きしておいて、今回は「washing」のほうの洗濯のお話です。
洗濯、この厄介なもの。
やらないわけにはいかず、やらないと外に行けなくなり、かといって他の家事、たとえば料理や掃除のように、独創性が光るというほどのこともない(たぶん)。
なので洗濯は「リセット家事」と言われたりしているそうです。
つまり、毎回たまってる洗濯物をゼロにするだけ……すなわちリセットの家事であると。
はたしてそうと言い切れるでしょうか。
洗濯にドラマなんてない?
さあ、どうでしょう?
今日は土曜日の午前中。なんとも天気がいいですね。雲はちらほら出ていますが、気持ちのよい一日となりそうです。
今、一人の中学生がリュックをかつぎ、自転車でコインランドリーに向かっていますよ。
彼すなわわち
青木 慎之介は自転車を店の横に停めると、キョロキョロと明らかに不審な様子で周囲を見回しています。
ちょっと顔が赤い。入るところを見られたくないようです。
そういえば、自転車も隠すように物陰に停めていますね。
やがて意を決して、慎之介はえいとばかりにコインランドリーに飛び込んでいきました。
コインランドリーなんだから洗濯に来たんでしょう。
でもどうしてお家の洗濯機を使わないのでしょう。
それに家庭の洗濯物を持ってきたにしては、荷物が少ないようです。
何かお母さんには内緒で、秘密の洗濯に来たようですね……?
鬼が居たって洗濯は、やっぱりやらねばなりません。十年履いても破けない虎皮のパンツだって、やっぱり洗わないと臭くなりますもの!
日常は選択の連続ですが、それは洗濯の連続でもあったりします。
あなたの洗濯にまつわる物語を、ここでつむいでみませんか?
マスターの桂木京介です。洗濯は苦手です。
■概要
本シナリオのテーマはその「洗濯」。設定は土曜日、いい天気でして、外で洗濯物を干すには絶好のシチュエーションです。
本作では洗濯にまつわる日常の一コマを、桂木風にお送りしたいと思っております。
ただ、リセット家事するだけが洗濯ではありません。
たとえば……
・発明したオリジナル洗剤を試してみる。
・彼氏彼女の洗濯を手伝っちゃおう!(思わず下着を手に取ってしまって赤面するとか)
・アイロンがけに命を賭ける。
・おばあさんが川で洗濯していると、上流から大きな桃が流れてきました……。
等々(最後のは嘘ですが)、いろいろと話を膨らますことができるのではないでしょうか。
洗濯というテーマに話が絡めば、どんな内容のアクションでも歓迎いたします。
■NPC
以下のNPCが登場予定です。
青木 慎之介:なぜかコソコソとコインランドリーに入っていきました。何しに?(いやまあ洗濯ですけどね)
野菜原 ユウ:溜まりに溜まった洗濯物を前に、どうしようかと途方に暮れています。
南波 太陽:これまで洗濯は全部メイドさんがやっていましたが、『なんとなく気が向いた』という理由だけで今回、寮の洗濯機に初挑戦しています。ただし、ものすごくデタラメな洗濯です。機械壊しそう……。
富士山 権蔵:寝子島高校で、大切な演劇部の衣装を手洗いしております。お手伝い募集。(特に手伝いがいなければ、その辺を歩いていたという理由で『弥島純子と喜多川怜子』(いずれも未登録NPC。最近では『フリマっ!』に出てます)が捕獲されます。
■NPC関連のご注意
展開によっては登場しないNPCもあります。また、相手があることゆえ必ず希望通りの展開になるとは限りません。ご了承下さい。
NPCと行動を絡めたいかたは、そのNPCとはどんな関係なのか、書いておいていただけると私がとーっても助かります。
それでは、次はリアクションでお会いしましょう! 桂木京介でした。