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鬼が居ようとランドリー
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星ヶ丘寮、同じ学生寮でもここは他と別格、格調高きそのたたずまい。
守衛に挨拶して、
北条 冬華
はその門をくぐりました。いささか背をかがめ気味です。その広さと贅沢さには、いつ来ても圧倒されます。
本日冬華は、友人の
桜 月
を訪ねて来たのでした。
月によれば、冬華を見ていくつか服のデザインが思い付いたとか。そのデザイン画を見せてもらうのも今日の来訪目的のひとつです。
冬華は受付に顔を出し来寮者の名簿に記帳して、直通のインタフォンで月の部屋に連絡をしてもらいました。
ところが、
「ご不在……?」
月から応答はないということでした。
「ええ、お出になりません」
と答える清楚なメイドさんは
檜扇 唱華
です。和装をアレンジした紫色のメイド服が美しい。襟の合わせ目からのぞく白磁のような肌も色っぽく、さすが星ヶ丘のメイドさんといった風情があります。
冬華は首をかしげました。月との約束は本日だったはずです。
「外出されたのでしょうか?」
「ええと……桜様が外出の記録はございませんね」
唱華はやわらかな口調で答えました。
「おそらくは、寮内にいらっしゃるかと」
「でしたら探してみます」
「ご案内いたしましょうか?」
「いえいえ、そこまでしてもらう必要はありません」
すると唱華は受付から出てきて、
「それではこちらへどうぞ。まっすぐ進みますと……」
と簡単に道を示してくれたのです。
「ありがとうございます」
一礼して冬華はひとり、寮を歩みました。
「行ってらっしゃいまし」
背中に唱華の声がかかります。
「素敵な女性でしたね……」
あんな風になりたいものです、と呟き、広い寮を物珍しげに見て歩くうち、冬華は中庭に面した洗濯室へと足を進めていました。
さて桜月ですが、たしかに彼女は洗濯室にいるのです。
大量の洗濯物を両手で抱えて。
「ああ、いいからいいから」
と言って月は、付近を歩くメイドが手を貸そうとするのを断りました。
なぜって彼女たちは月の専属ではないからです。土曜日は約半分のメイドがお休みなのでおりません。しかも、ここにいるのはいずれも入寮者が個人的に雇っている専属のメイドなのでした。手を煩わせるわけにはいきません。
「まったく……そういうときに限って洗濯物がたまっているんだからな……」
月は足早に歩みます。冬華が来るより前に、せめて洗濯機だけでも動かしておかなくては。
やはり専属メイドを雇うべきでしょうか。
月の祖父も「自分で雇う人を決められるのなら専属を雇って構わない」と言ってくれていることですし……。
「よしこれだな、洗濯機というのは」
ようやく一台の前までたどり着くと、月はがぱっと乱暴にフタを開けました。
もちろん使うのははじめてです。
とはいえ、事前にネットで、使い方を検索してプリントアウトしてきました。
「えーっと、色の濃い物と薄い物は分けた方がいいのか……」
印刷した紙数枚は、途中で一回落としてしまったので順番がわかりません。だからともかく、ぐちゃぐちゃになった紙を一枚とってじっくり眺めます。
注意事項、と題されたプリントでした。
「なになに……『色や柄を見て分けていくこと』? これでいいのか?」
一応読んでみますがよく意味がわかりません。仕方がないので、フリルの付いたゴシックドレスや、レースの下着を大雑把にわけていきます。
ところがここで、不穏な文字発見。
「あれ? なんか化学繊維と天然繊維は洗い方が違うみたいだ。洗濯機使うとまずいのかな?」
はっきりいって、わからない。
ほかにもプリント紙には、意味不明の文字が躍っています。
パークドライ機? アクリル繊維? 糊付けの種類? 品質表示法? ネットって網なのかインターネットのことなのか?
謎の用語の乱舞です。用語に文字がゲシュタルト崩壊を起こしそう!
洗濯とは、危険海域サルガッソーのようなものだとでも言うのですか! 行けば行くほどに迷い、そして沈没するという……!
このとき、
「月さん?」
背後から声をかけられて、
「うわーーーーー!?」
月は垂直に一メートルほど飛び上がってしまいました。
見れば冬華がいつの間にか、彼女の背後にいたのでした。
「えっと、いやその……ゴメン、洗濯が終わらなくて」
真っ赤な顔をしてしどろもどろに、月は事情を説明します。
「……そうですか。メイドさんがお休みでしたのね」
ならば私が、と冬華は請け負うのでした。
「やり方が分からないようですし、私が代わりにやりますわ。まあ専属のメイドさんほど上手くないですけど」
「えっ!? いやそこまでしてもらうには……」
と抵抗する月をまあままとなだめて冬華は洗濯をはじめます。
「……えっとじゃあ、お願いします」
「はい、お任せを」
さすが冬華です。早い。
「洗濯物の仕分けは……大体出来てますね」
言いながら、色物とか汚れとか仕分け切れてないものとか、ぱっぱと分けたりネットに入れたり……冬華の手によって汚れ物のエントロピーはどんどん減少していくのでした。
「あっ」
月はまた頬を染めました。冬華が、彼女の下着を手にしたからです。
気づいて冬華は申し訳なさそうに、
「下着は、うん。ごめんなさい。見ないと洗濯できないので……」
と言いながらも、しっかりその材質をチェックしておくのでした。洗濯の基本です。
それと、サイズ確認もしておきます。
――ブラは私ほどではないけど大きい……。
これも洗濯の基本です。いや、そんなことはないですか。
――はっ。私は何考えてるんでしょう。
ちょっと気恥ずかしくなって冬華が振り向くと、月は顔を両手で覆って、もじもじと内股をすりあわせ嵐が過ぎ去るのを(?)待っている様子でした。
「ううう……同性とはいえブラまで見られてしまって……いたたまれない、でも置いて行くわけにもいかないし……」
もじもじもじ。
コホン、と冬華は空咳をしました。
「はい、これで洗濯気のセットは完了です。スイッチを押したので、あとは脱水まで終わるまで待って干すだけ。これでいいでしょうか?」
「あ……もう、十分。十分すぎるくらい……手際だってすごく良いし、文句ないよ」
という月はやっぱり、恥ずかしくて頬がカッカと燃えていました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月29日
参加申し込みの期限
2015年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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