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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~立入禁止
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【摩訶不思議演舞】
この世に魑魅魍魎、あやかしや悪鬼羅刹、悪神なるものが存在するなどと、誰が想像するでしょうか?
いえ。確かにこの島では、不可思議なことが起こります。神魂が影響を及ぼした様々な事象を、彼とて何度も目の当たりにしてきたし、解決に導いてもきました。
けれどそれ以前から、彼はこの世ならざる者どもの存在を知り、相対してきたのです。何度も、何度も。
それこそが、
夏神 零
の華奢な双肩が担う、役割なのですから。
(崩れたか。ついに)
常に、危惧していたことです。
怪異。心霊現象。暗がりに蠢く、奇妙な闇の住人たち。そうしたモノたちが、今やそこら中に神性が溢れたこの寝子島で、いつしか実体化し。保たれていたバランスが崩れ、白日の下へと雪崩のように飛び出してくる……そんな日が、いずれ訪れると。
常に零は、憂慮していたのです。そう、このように。
(……是非も無い)
するりと、手にはお札。きゅっと結んだ口元へそれをくわえると、正面を見据え。
迫る巨躯。節くれだって盛り上がった筋肉に鎧われた身体、燃えるような二つの瞳、二本の角を持つ鬼へめがけ。
手刀を、一閃。
刹那に輪切りとなった巨漢の鬼の、切り口の向こうに見える、鬼。物の怪。悪霊。この世のものではない、無数の、人ならざるモノたち。
まさしくその様は、百鬼夜行のごとし。
「然らば、斬り捨てるのみ……参る」
翻る手刀が、一振り。二振り。三振りに四振り。夕暮れの刻、赤い日の光の中へと弧を描き散り行く、紅の飛沫。
幼い頃より叩き込まれ、研鑽を積んできた武術、霊術の全ては、今この時のため。
けれど。奇怪な化け物たちを事も無く屠っていく零の姿は、戦いというより、研ぎ澄まされて美しい、それは麗しく舞と呼ぶべきものに違いありません。
そもそも今日は、朝から予感がしていたのです。胸の奥底から湧き上がってくる正体不明の警告は、学校で授業を受けている間も、昼時に友人たちと歓談しながら食事を取っている間も、片時も消えることは無く。
その意味、正体をはっきりと認識したのは、夏神神社の鳥居にびっしりと張り巡らされた、黄色と黒のテープを見た時でした。
境内から吹く風。テープの隙間から漏れ出してくるのは、渦巻く膨大な霊気。島中に満ち満ちる神魂と、そこに陰ながら共存してきた怪異たち。それらが牙を剥き、行く先で零を待ち構えているのだと、すぐに知れました。
とはいえ零の細身は、震えることも無く。心が恐怖に濁ることもありません。
ずっと以前から想定し、備えてきた事態が、今日という日に現実と化そうとも、零がするべきことは、何一つ変わらないのですから。
携えた長槍を突き込み、一つ目の怪異の真ん中を貫くと、穂先を抜き去った勢いのままに、背後の悪霊どもを石突の一撃で霧散させ。刃を薙ぎ払い周囲の小鬼を根こそぎ真一文字に切り裂くと、地へ突き刺した槍の代わりに取った霊弓へ番えた矢を立て続けに放ち、飛びかかる異形の獣たちの脳天をつるべ撃ち。
次々に、手も無く屠られていくあやかしたち、けれどその勢いは止め処なく、周囲をぐるりと取り囲み、雲霞のごとくに押し寄せてきます。
(……師を、思い出すでござるな)
舞い踊る零は、さなかにふと、脳裏へと懐かしい光景を思い描きます。
彼に武と術の全てを叩き込んだ、師匠。延々と続く、途方も無い、永劫とも思えるほどの厳しい行。ひたすらに鍛錬へ明け暮れた、あの遠き昔日。
終わりの見えない奇奇怪怪とのこんなやり取りが、零には思い出の日々と重なって見えるのです。
零にとって自身の死とは、近しく、そして遥か遠いもの。常に隣にありながら、触れることのない幻影のようなもの。
なぜなら零には、この類稀なる武と霊術の才と、恐怖に歪まず決して折れない、絶対の意思があるから。
四聖の一角を司る宮司にして巫女たる、それが零の存在する理由であり、誇りでもあるから。
「さて。まだ、向かってくるかの?」
微塵も乱れることの無い舞がひと段落をつくと、どこか怯えたようにも見える魑魅魍魎たちへ、零は問いかけます。
一匹の逡巡は伝播し、顔を見合わせるようなそぶりを見せながら、怯む怪異たち……けれど同胞たちの合間を割って、ぬ、と姿を現したのは、二回りも大きな体躯、天を突くような一本角を備えた、豪腕の鬼。
「……で、あろうな」
再び勢いづく魍魎どもを前に、半身を引き、構えて。そう、どのみち零がするべきことは、何一つとして変わらないのです。
やがて大波のように迫り来る怪異の群れを、引き抜いた槍で貫き、薙ぎ払い。弓に番えた幾本もの矢を撃ち放ち、貫いて。
護符をくわえ、翻す手刀が、鬼を、獣を、形無き悪霊を、切り裂いて。引き裂いて。断ち割って。
日々暮らすあの日常をこの手で取り戻すため、緩やかに、激しく、そして麗しく。
「四聖が一角でも堕つれば、お主らの天下も訪れよう。だが……容易くは無いぞ?」
零は、舞い続けるのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月17日
参加申し込みの期限
2015年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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