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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~立入禁止
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【カリスマ美容師】
「うわぁ、素敵なお店だなぁ……」
このところ、あちこちで噂に上る床屋さん。店員さんは一人、町の小さなお店ながら、その腕は神業的。仕上がりは素晴らしく、それにそれに、すこぶるイケメンさん。まさしくこれが、カリスマ美容師! なのだと言います。
話題が話題を呼んで、主に女性客が殺到し、お店は大繁盛。予約を取るのにも一苦労……
維剣 姫乃
は今、そんなお店の中で、鏡の前の大きな椅子に腰掛け、とくとくと期待に胸を高鳴らせております。
「学校新聞の取材だなんて、光栄ですね。良い記事になるよう、僕も腕を振るわせてもらいますよ」
「うんっ、よろしくね!」
時刻は深夜。営業時間の終了後、実際に姫乃の髪をカットしながら取材に応じてくれると、美容師さんは甘いマスクに優しげな微笑をたたえ、そう約束してくれたのです。
店内を見回してみますと、凝った内装は綺麗で、落ち着いていて、お洒落で。こじんまりとしながら、だからこそとっても素敵な、小さなお店。そこにこうして迎えられている自分が、何だか特別になったような気がしてきます。
「まずは、リラックス。ハーブティをどうぞ」
「ありがとう。あ、良い香り……」
そんなありがたい心遣いに、ほっこり。一口飲んでみれば、すぐにも姫乃は夢心地。何だかぽわぽわとしてきて、良い気分です。
ふぁさ、と大きなケープが肩にかけられると、真正面の鏡の中には、すっかり準備の整った姫乃。真横に、美容師さんの端正な顔。
何だか、気恥ずかしくなってしまって。何か言わなくちゃ……と、姫乃は慌てて口を開き、
「そ、そういえば! さっきここに来るまでに、黄色と黒の……ほら、事件があったときに警察が張り巡らせるような、あんなテープが張られてたの。通れなくて困っちゃって、誰もいなかったし、仕方なく破って来ちゃったけど……このあたりで何か、あったのかな?」
「さて、僕には何も。誰かのイタズラかも? 気にすることはありませんよ。さ、もっとリラックスして。リラックス、リラックス……」
「う、うん……」
姫乃の両肩にそっと手を添えて、耳元でささやく美容師さんの声が、少しばかり昂ぶった心を落ち着けてくれて。静かに。静かに。
「当店では、お客様に見合った最高のスタイルを僕が選び、お任せしていただくことになっています。貴女も僕に、全てを任せて。よろしいですか?」
「そうなんだ……? うん、それじゃ、お任せで」
と、姫乃は流されるように答えてしまいましたけれど。一体どんな風にされてしまうのか、ちょっぴり、心配なところもあります。
胸に湧き上がる、小さな不安。
「ふふ、ご心配なさらず。今まで、仕上がりにご不満を述べられた方はおりません。ただの一人もね……貴女も、ほら。僕に全てを任せて、リラックス、リラックス……」
「は……はい……リラックス……リラックス……」
何だか美容師さんの声が、遠くなったような気がします。
ぼーっとして、気持ちが良くて。ふわふわ、浮かぶような感覚。小さく滲むように芽生えた不安も、やがて溶けるように、すうっと消えていき。
姫乃はすぐに、閉じていくまぶたに抵抗するのをやめ、鼻歌を口ずさむような優しい響きの声に包まれながら、眠りに落ちていきました。
「ああ。素晴らしい……貴女は本当に素晴らしい素材だ。滑らかで、艶やかで、瑞々しく……切り過ぎては、もったいない。貴女の魅力を活かしながら、時に繊細に、時に大胆に……」
「……あれ」
目が覚めると、全てが終わった後でした。
くるりとあたりを見回すと、まず、にっこりと微笑む美容師さん。まぶしい笑顔に、照れたように目を反らすと、そこは変わらない小奇麗な店内。床に散ったはずの髪すら、全て掃き清められた後のようです。
「ご、ごめんね。私、寝ちゃってたみたい」
「構いませんよ、皆さんそうですから。それより、ほら。いかがですか?」
美容師さんの掲げる手の先。正面の大きな鏡の中。
大きなケープを羽織った、新しい自分の姿。
「うわ、ぁ……これが、私?」
緩やかに波打つ、艶めく黒髪。毛先はちょうど背中のあたりで、くるりとカール。前髪はぱちりと眉の上で切り揃えられて、覗いた姫乃の顔は、陶磁器のように白く、美しく見えました。
「……ウソみたい……別人みたい」
「そう。貴女は今日、生まれ変わったのですよ」
まだぼんやりとして、ふわふわと宙を漂っているような感覚が続いていて。綺麗にカットされて軽くなった髪に、身も心も軽やか! ふいにずきりと感じた鈍い痛みだって、すぐに気にならなくなりました。
「すごい……すごく、軽い。こころも、からだも……かるくなった、みたい……」
「ええ、そうでしょう。そうでしょうとも」
つつ、と美容師さんの指が、姫乃の羽織ったケープをなぞります。
もう何も感じない、ケープの下。美しい仕上がりの髪に満足して、満たされたはずなのに、ぽっかりと、何かが足りないような。あるべきものが、無くなってしまったような。
心も。そして、身体も。軽くなったような。
「……? かる、く……からだ、かるく……」
「さあ。もう一度、眠りましょう。リラックス、リラックス……」
「り、ら、くす。りら……」
遠くなっていく声。美容師さんがそっと耳元で囁くのを、再びまぶたを閉じた姫乃は、最後にはっきりと聞きました。
「お疲れさまでした。良い記事をお書きになってくださいね? 夢の中で……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月17日
参加申し込みの期限
2015年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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