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僕らのはらぺこウォーズ
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「……と言うわけで、みんな。ランチパーティーを楽しんでくれたまえ。乾杯っ!」
信彦がコーラを掲げると、集まった女子達もコーラを掲げた。
「
かんぱーーーーいっ!!
」
学食のテーブルに、デリバリーピザと宅配寿司の桶が並んだ。
サイドメニューには、シーザーサラダと山盛りフライドポテト。茶碗蒸しに、枝豆と唐揚げ。
ドリンクには、お茶とお吸い物。あと、大量のコーラ。
豪華感は間違いなくあるけど、どことなく品のない、和米折衷なパーティーメニューだ。
「レディに対価は求めないよ、俺の奢りさっ。手ぶらで気軽に参加してくれ」
「大丈夫。料理はたくさんあるから、慌てずに」
信彦と修がそう言うと、きゃーきゃーとはらぺこ女子がお礼を言った。
「ありがとー! お昼がなくて、ほんとに困ってたのー!」
「八十八旗くんも八神くんもお金持ちなんだねっ! すごいすごーい!」
「なに、当然のことをしたまでさ。レディがお腹を空かせてる姿なんて、見たくないからね」
女子の前で得意になる信彦。
その横で、
屋敷野 梢
はとにかく高そうな、イクラとかトロとかウニとかの特上寿司を食べている。
「流石、ひこにゃんは太っ腹ですー。持つべきものはお金持ちの友達、ですねー」
「……あれ? キノコはいつも弁当持参じゃなかったっけ?」
「そうですけど?」
平然と横に自分の弁当箱を置いている。
「……そうですけどって」
「だって奢ってくれるって言うのに、奢られなかったら失礼じゃないですかー。幼なじみの顔に泥を塗るわけにはいきませんからねー」
「……ええと、本気でそう思ってる?」
「なわけないじゃないですかー」
「……だ、だよね。まぁ別にいいけど。うん、奢るぐらい別にそんな、あれだし……」
信彦はそう言って、ウニに手を伸ばす。その瞬間、梢は爪楊枝で彼の手を突き刺した。
「ぎゃああ!!!」
「あ、それ私のです」
ひょいと取って、ぱくり。
「うーーーーん。甘くって風味があって、ウニは最高ですねー」
「最高ですねー……じゃなくて、痛いんだけど!」
「あ、ごめんなさーい。つい気が付かなくってー」
「今、私のって言ったじゃん! 故意にもほどがあるじゃん!」
「お金持ちの癖に、小さい男はイヤですねー」
「うぐぐぐ……!!」
二人の横では、
シダ 美穂戸
とののこが、くちにいっぱい食べ物を詰め込んでいる。
「はぐはぐ……こんなに沢山。ンゴーン……はぐ、むしゃ……おいしい、幸せ、シダ」
「うん、おいしいね……はぐはぐ、ゴクッ、このお寿司、すごくおいしーよ」
ほっぺをぱんぱんに膨らませる二人に、修はプッと吹き出した。
「そんなに慌てなくても、料理は逃げないってのに……これも食べるか?」
寿司桶を差し出すと、二人の目がきらり。しゅばばばっ! と二人の手が閃いた。
「す、寿司が消えた……!」
「ンゴーン! これなに? はじめて……はむはむ、食べた。お金持ちはやっぱ違うなー」
「はぐっはぐはぐっ……! なにこれ、おさかな? すごく……はぐっ、おいしいねっ!」
「気に入ってもらえたかい?」
刺された手をさすりさすり、信彦が言った。
「おー、バラの人! カムオーン! おかげで助かった!」
シダは、お腹を空かせて彷徨っていたところ、信彦にパーティーに誘われたのである。
「ろっこんでチアントイして、草を食べる羽目になるとこだった。ラッキー。でも、お金持ちのパーティなのに、鹿せんべいないね? 今度、用意しといてね」
「し、鹿せんべい? 家のパーティーでそんなもん出たかな……?」
「鹿せんべいはないですけどー、このウニも美味しいですよー」
梢はシダの皿に寿司を取ってあげた。
「ンゴーン! なにこれ、おいしい! おかわり! おかわり! おかわり!」
「はいはい。今、取ってあげますからねー」
「梢、やさしい!」
「えー……なんか、俺の時と違うんだけど……」
そこに、ランチパーティーをしていると聞きつけたはらぺこ男子がやってきた。
「ほ……本当だ、寿司だ! ピザもあるぞ!!」
「ううう……ようやくはらぺこから解放される……金持ちってすげぇんだなー……」
仏壇を拝むように手を合わせ、男子はテーブルの前に。
「……おいおい、せにょーる。なんで俺が男に奢らないといけないんだい?」
「え!?」
「だ、だって、女子には……」
「どうして君達と麗しのレディ達を同列に並べられるのか、ちょっとその感覚がわからないな。言っておくけど、俺は野郎に奢るような特殊な趣味は持ってないよ。食べるんなら、食べた分の銭を払ってもらうからね」
「え、ええええーーーーーっ!?」
高校生のおこづかいでは、宅配ピザも寿司も、天上人の食べるもの。手が届くはずもない。
「それが嫌なら、シェアする食べ物を持ってくるぐらいの気は利かせてもらわないと」
「そ、そんなぁ〜」
肩を落とすはらぺこ男子。その中には、刀と礼二郎の姿もあった。
「ようやく昼メシにありつけると思ったのに……」
「参ったな、こりゃ……」
「……えっ、今日学食はお休みなんですか?」
御鏡 聖
は弁当箱を抱え、学食の前で立ち止まった。
気になって中に入ると、はらぺこ男子が屍類類、この世の終わりのような顔をしている。
聖はしばらく自分の弁当を見つめた後、はらぺこに話しかけた。
「あの……良かったら、この鶏の唐揚げ、食べて下さい」
「え! いいの!?」
「ええ。少ないですけど、元気を出して下さいね」
「あ、ありがとう……」
そして、別のはらぺこにも声をかける。
「あなたには、このタコさんウィンナーをあげます」
「ま、マジで……! うわああああん! ありがとう!」
「喜んでくれて良かった……」
それから彼女は、ほうれん草のおひたしやプチトマト、俵型のおにぎりなんかも惜しむ事なく、はらぺこ達に分けてあげた。
「うううう……あんた、善い人だ。ほんと聖女様だよぉ……!」
「はぁ〜〜ありがてぇありがてぇ。なんまいだなんまいだ」
「お、拝まないで下さい。私なんてそんな……」
気が付けば、弁当箱には玉子焼きだけ。
聖はきょろきょろと見回し、刀と礼二郎を見つけると、微笑みかけた。
「ごめんなさい。お腹が空いているのに少ないですけど、この玉子焼き、食べて下さい」
「え……?」
二人は顔を見合わせた。
「今日の玉子焼きは自信作なんです。きっと美味しいと思いますよ」
「で、でもあんたの食べるものがないじゃないか?」
「あー……うん、そ、そうだ。あんたも腹は減ってるだろ」
女子が苦手な礼二郎は少し緊張しながら言う。
「あ……」
くぅ〜と鳴るお腹を、聖は押さえた。
「き、聞こえちゃいました?」
恥ずかしそうに頬を赤くする。
「私のことはいいんです。皆さんの喜ぶ顔が見れたら、それだけでお腹がいっぱいですから」
二人はまた顔を見合わせ、玉子焼きを食べた。
「……美味い。美味いな、御剣」
「ああ。本当に美味い……ありがとう」
少し涙ぐんで、刀はほのかに甘い玉子焼きの味を噛み締めた。
弘明寺 能美子
は一人で弁当を食べている。
元とは言え、モデルをしていた彼女の食べるのは、健康、体重管理に気を使ったメイドさん手製の弁当だ。
一緒に食べる友達はなく、学食の隅っこで弁当と向き合う。
「別にそんなのどうでもいいし」
ふん、と鼻を鳴らし、弁当を突ついていると、ちらちらと刀と礼二郎、聖の姿が目に入る。
ふと目が合って、刀と礼二郎は睨まれてると思ってぎょっとした。
別に睨み付けたわけじゃないが、彼女は素で目付きが凶悪なのだ。それさえなければ美人なのだが。
「なに、じろじろ見てんのよ」
「あ、いや、その……別になんでも……」
その時、二人のお腹がぐぅーっと鳴った。やっぱり、玉子焼きだけでは足りなかった。
「……お昼がないの?」
「そ、そうだけど、別に無理に分けてもらおうとかじゃないから……」
「なんか、すみません」
なんだか知らないけど、視線に耐えきれず謝った。
能美子は、そっと弁当に視線を下ろす。
いつもなら、即座に追い返しているところだが、今日の彼女の弁当にはとある事情があった。
「……一度、箸をつけたもんだけど、分けてあげても……い、いいわよ」
「……え?」
彼女の弁当には、露骨に人参だけ残されていた。
「……あー、もしかして、人参が嫌いな人?」
「はぁ!?」
少しだけ頬を赤くして、能美子は言った。
「べ、別に人参が苦手とかそういうんじゃないんだから! 何を証拠に言ってるのよ!」
「だって、これ……」
「好き嫌いはあんまりよくないと思いますよ」
聖は言った。
「はぁ!? はぁ!?」
ますます頬を赤くして、能美子は言った。
「失礼ね! 人の親切に仇で返す気なの! だ……だったら、あげないわよ!」
「ご、ごめん。いや、ありがたく頂くよ。なぁ、鮫ノ口?」
「ああ。このはらぺこじゃ、人参もご馳走だ。その……あ、うん……ありがとう……」
刀と礼二郎と聖は、視線を交わらせて、くすりと笑った。
世の中には素直じゃない人もいるのだ。
「ふ、ふん……片付かないから、さっさと食べてよね」
「くっそぉ! もう我慢出来ねぇ!」
限界に達したはらぺこの目に修羅が宿った。狙うは勿論、寿司とピザ。
狂気に取り憑かれたはらぺこの前に、修が立ちはだかる。
「実力行使か。ならば、こちらも抵抗させてもらうぞ」
修が合図を出すと、女子達が一斉にコーラのボトルを放り投げた。
満タンのペットボトルはただの武器。これにはたまらず、はらぺこ達の足も止まる。
「な、なんてもん投げんだ! 危ねぇだろ!」
「戦争は数だと誰かが言っていた。はらぺこ諸君……というわけで次弾装填!」
「わ、わ、わ!」
投入された兵器の威力により、優勢に立つ修軍。
しかし、はらぺこ軍もここで進撃を止めるほど甘くはない。
「拾え拾え! 投げ返せ!」
「なにっ!?」
はらぺこはペットボトルを拾って投げ返してきた。
「はっはっは! 戦況は常に流動的なのだよ! お前達の兵器は鹵獲さてもらった!」
「く……! まずい!」
テーブルを倒してバリケードを張ると、修はシダに目配せする。
「シダ、頼んだ!」
「シダ、出番か。まかせとけ、修」
腹八分になった彼女は、はらぺこを迎え撃つ。
「シダは食べ物につられてやとわれた用心棒。食べ物と仲間守る。このシダのはらぺこと、美脚を恐れぬのならかかって来い」
ベトナムの格闘技、ボビナムの使い手である彼女は、はらぺこを怒濤のキックで薙ぎ倒す。
「モッ、ハイ、バー、ボン。シダ、ダダ、ダダ!!」
「ぐっはあぁぁぁ!!」
「はらぺこの神さま、カムオン。シダ、少し運動してまだまだ食べる。チュックマイマン」
その時、カンカンカンとけたたましい音が鳴った。
巌が寸胴鍋をおたまを叩き、戦いの終了を告げるゴングを鳴らしている。
「昼メシの前の腹ごなしはそんぐらいにしとけ」
「腹ごなし……?」
鍋の蓋を開けると、スパイシーなカレーの薫りがはらぺこ達の鼻をくすぐった。
巌は、硬派で険しいながらも、慈愛に満ちたおかん的眼差しを向ける。
「もうお前らが暴れる理由はないけん! 遠慮すんな! ようけえ食べんさい!」」
「う……うおおおおおおおおおおおっ!! メシだあぁぁぁっ!!」
心優しき漢の言葉に、はらぺこ達は涙し、そしてカレーに集まった。
「あと10分で昼休みもおしまいじゃあ! みんな急いで食うんじゃあ!」
「はーーいっ!!」
みんな、湯気の立つカレーを前に勢いよく手を合わせた。
「いっただっきまーーーーーーすっ!!」
満面の笑みで頬張った瞬間、彼らは血飛沫のようにカレーを吹き出した。
「
はうあっ!!!?
」
カランカランと手からスプーンが転がり落ち、次々とテーブルに倒れる。
「うううおおおおえええええっ!! く、臭えぇぇ! ドブみたいな味がするぅぅ!!」
「か、カマドウマ! カレーにカマドウマが入ってる! ひえええええええっ!!」
「こっちはカタツムリだ! うわああああ! 食っちゃった食っちゃった!!」
「あ、あのー……てか、
猫がまるごと一匹
カレーに入ってるんですけど……」
「にゃー」
「しかも、生きてるんですけどぉぉ!!」
「
は、腹がモーレツに痛ぇ!!
」
「
腹どころじゃねぇ、て、手が痺れてきやがった……!!
」
「
目も霞んできたぞ!! 呼吸も苦しくなってきた!!
」
毒ガスでも食らったかのような惨状に、信彦と梢、シダと修は顔を見合わせる。
「ど、どうしたんだ……?」
「どーやら、わいのカレーがあまりにも美味過ぎたようじゃあ! がっはっはっは!!」
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学校生活
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月26日
参加申し込みの期限
2013年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月05日 11時00分
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