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寝子島高校
僕らのはらぺこウォーズ
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普段は、たくさんの生徒で賑わう寝子高の学食も、今日はあんまり人がいない。
お昼を持っている人がちらほらいるが、あとは昼抜きがショック過ぎて、その場で固まっている人ぐらいだ。
ごはんがないのに学食にいるというのも、余計に辛いから、はらぺこもここにはいたくないのだろう。
「我慢! 我慢じゃあ!」
大豪寺 騎刃
は、仁王立ちの姿勢で空腹に耐えている。
はらぺこの中には、人様のお弁当を狙う不届き者もいるようだが、彼はそんな卑劣漢とは違う。
勿論、彼だってごはんは食べたい。コンプレックスの背の低さ(155cm)を考えれば、たくさん食べて大きくなりたい。
だが、彼は男の中の男、いや漢を目指す身。学友の食べ物を奪うような真似は出来ないのだ。
「これも真の漢となるための試練じゃあ。これを乗り越えた上で身長が伸びれば、わしは心技体全て備えた漢になれる……そう確信したっ! 根拠はないが、わしの魂がそう言っておるんじゃあ!」
気合いの雄叫び。
「ならば! 乗り越えてやるけえ! 漢としてのう!」
ろっこん『男魂』を発動させ、空腹に耐える我慢強さを得る。
しかし、気合いを揺さぶる誘惑はすぐそこにあった。
「はうあ……!」
鼻歌を歌いながら、
握 利平
が弁当を広げているのだ。
おかか、ツナマヨ、梅干しの最強トリオが顔を揃えるおにぎり弁当は、炊きたてを握って、すぐラップで包んもの。冷えても水分が保たれているから、美味しく食べることの出来る一品だ。
「さーて、メシだ。メシだ。今日は、ツナマヨから攻めるかなー……はぐ、もぐもぐ……」
「う、う、美味そうじゃあ……!」
騎刃の口がパカッと開き、滝のようによだれが流れた。
「……ん? マーライオンかと思ったら、同じクラスの大豪寺じゃねぇか。なに、じろじろ見てんだ?」
「み、見とらん! わしゃあ、そんな握り飯一秒たりとも見とらん!」
腕を組む手に力を込め、ガタガタと身体を揺らしながら、虚勢を張る。
「あ、そう?」
今度は、おかかを手に取る。
とその時、四方から矢の如く視線が刺さった。気が付けば、はらぺこ達が、利平を囲んでいるではないか。
「なんだ、お前ら?」
「そ、そ、そのおにぎりなんだが、ひ、ひとつ分けてもらえないか?」
「猫鳴館の生徒に期待するなよ。人に施す余分なカロリーは無いぜ」
「そ、そこをなんとか! 匂いだけでも!」
「仕方ねぇな……」
利平は、ろっこん『にぎりっぺ』で、おかかの匂いを放った。
「はわわわわ……! う、海の海の匂いがするよっ!」
「この芳醇な薫り、ああ……太平洋を泳ぐカツオの姿が目に浮かぶ……し、辛抱たまらん!」
学食を、ふんわり包むおかかの香りに、はらぺこ達は悶え……そして、我慢の糸がぷっつん切れた。
「
うおおおおお! そのおにぎりをこっちに渡せぇ!!
」
「わ! 何しやがる!」
我を無くしたはらぺこは飛び掛かった。
その拍子に、おにぎりが床に落ち、ころころと転がる。
「……に、握り飯じゃあ!!」
おにぎりは騎刃の目の前に来た。
しかし、彼は漢の中の漢と書いて、益荒男を目指す身。学友の手から落ちたおにぎりを、しめしめと拾うようなみみっちい真似は出来ないのだ。
「うおおおお! 我慢じゃあ! 我慢!! 我慢!!」
柱に頭を打ち付けて、心頭滅却。雑念を、食欲という名の雑念を振り払う。
おにぎりは騎刃の前を通り過ぎ、テーブルの下をくぐり抜けて、どんどん先に。
「おにぎりが逃げたぞ、追え!」
鷺守 昴
は、弁当を食べようとテーブルに座った。
農家の親戚が送ってくれたブランド米のおにぎり。祖母の作った絶品の煮物。渾身の出来の自作の玉子焼き。父が作った漬け物。今日の弁当は、昴の好物ばかりだ。
蓋に手をかけたその時、学食の騒動に気付いた。
横のテーブルで、黙々と弁当を食べていた
水都乃 れい
も顔を上げて、騒動の中心にいるはらぺこ達を見る。
そこに、2年生の
真壁 真美
が、コーヒー牛乳を片手に現れた。
「おばちゃんが食材を仕入れるのを忘れちゃって、今日は学食には何にもないらしいわ」
「へぇ。大変そう……ですね」
昴の言葉に、真美は肩をすくめる。
「ま、弁当持参の私達には関係のない話よ」
とその時、三人の元におにぎりが転がってきた。
なんだろう? と首を傾げる彼らの前に、食べ物を前に理性を失ったはらぺこの群れが押し寄せてきた。
「
うおおおおおおおおおおっ!!
」
彼らは目を見開き、おにぎりの、その先にある新たなお宝に目を光らせた。
質素ながらも食欲をそそる昴の弁当。
肉と野菜がバランスよく入ったれいの手作り弁当。
サンドイッチとコーヒー牛乳の女子っぽくカワイイ真美のごはん。
「
うおおおおおおおおおおっ! 弁当よこせーーーっ!!
」
「なっ……誰が渡すものか。今日の弁当は楽しみにしてるんだ、他を当たれ!」
昴は、万年筆で空中に素早く”とまれ”と書いた。ろっこん『ことのはつづり』が発動し、目の前のはらぺこがピタリと止まる。そして、止まったはらぺこにぶつかって、他のはらぺこは後ろに吹っ飛ばされた。
「お昼抜きには同情するが、人の弁当を狙うのはどうなんだ?」
「く、くっそぉ……なんだか知らないけど、やってくれたなぁ……」
起き上がろうとテーブルに手をかけた瞬間、れいは、その手をおもくそ箸で突き刺した。
「
うぎゃあああ!!
」
彼女は弁当のからあげを食べながら、冷ややかにはらぺこを見つめる。
「同情なんて必要ない。高校生にもなって、自分で作ってこないほうが悪い」
「だ、だからって箸で刺すことないだろ!」
「人の食べ物に手を出す奴には何してもいい」
「うわっ!」
テーブルを蹴飛ばすと、はらぺこは後ろに倒れた。
「学食を使うって事はこういうリスクがある。それを承知で、利用してるんだもの自業自得よ」
真美はナイフのような目付きで睨み付ける。
「そ、そんなこと言ったって、こんな事態は想定外だろ!」
「何にせよ、無関係な人間を巻き込まないでほしいわ。せっかく早起きして買ってきた、この可愛らしいサンドイッチとコーヒー牛乳は渡せない。私の週一回の贅沢を邪魔するとどうなるか、わかるよね?」
「そらっ!」
はらぺこは、凄む彼女を無視して、サンドイッチをひったくった。
「……あ」
「うおおおおおお! サンドイッチだ! これで午後も生きれる!!」
歓喜の叫びをあげた……その時、はらぺこの心臓を突き刺す、凄まじい殺気が真美から放たれた。
「……警告はしたはずよね?」
「ひえええ!」
「アタシをナメるとどうなるか……教えてあげるわ、下級生……!!」
逃げようとするはらぺこの首元を延髄斬りで刈り取り、ネックハンギングツリーで釣り上げる。
「ぐ、ぐるじぃ……」
「君達の暴挙は、ジャーナリストを志す私が是正してあげるわ……ジャーナリズムの力でね!」
「こ、これジャーナリズムと違……」
ごきゅ!
と首元から音がすると、はらぺこは糸が切れた人形のように動かなくなった。
「今、何か人体からしてはいけない音がしたような……」
「そいつ、泡吹いてる……」
「……はっ!」
おそるおそる話しかける昴とれいの声に、真美は平静を取り戻した。
明らかにやり過ぎてしまったジャーナリズム(物理)の暴走の結果を眺め、こほんと咳払い。
「……てへぺろ?」
「あの……全然、誤摩化せてないです。先輩」
「むしろ、こわい」
「弁当の奪い合いか。面白くなってきたな……」
大体の状況を把握した
草薙 龍八
は、握った箸をそっと、自前の弁当の横に置いた。
弁当は、美味しそうな炊き込みご飯。けれど彼はひとくちも食べず、
砕いた錠剤
をごはんに振りかけた。
それから蓋をし、弁当を置いて、何喰わぬ顔で立ち去る。
すると案の定、はらぺこ達がすぐに集まってきた。
「べ……弁当だ! こんなところに弁当が置いてあるぞ!」
「まじかよ! 誰のだか知らねぇけど、置いとくほうが悪いよな! 食っちまおうぜ!」
龍八は不気味に笑う。
もし、蜘蛛に表情があるなら、巣に獲物がかかった時、きっとこんな顔をしているのかもしれない。
「地獄の苦しみを味わえ……」
三ツ瀬 銀次郎
は、コロッケパンをくわえながら、お湯をカップ麺に注いでいる。
銀次郎は一限の後に、早弁している。だが、それはそれこれはこれ。お昼はお昼で腹が減るものだ。
「……学食に飯がなくなるなんざ間抜けな話だな。ま、俺には非常食があるから関係ねぇけど」
今日のお昼は、自分のロッカーに買い置きしてある非常食だ。
「……か、カップ麺だ……」
「……こ、コロッケパンもあるぞ。炭水化物がたくさんだ……」
光に虫が集まるように、食べ物にははらぺこが集まる。
「ぁん? じろじろ人のメシ見やがって……てめぇらも食いっぱぐれたクチか?」
「そ、そのカップ麺を大人しく渡せ!」
その言葉に、一瞬きょとんとした銀次郎だったが、すぐにハッと笑った。
「この俺に挑むたぁおもしれぇじゃねぇか。いいぜ。オレに勝ったらカップ麺をやるよ」
銀次郎は華麗にステップを踏んで、構えをとった。
「制限時間は3分だ。食いたきゃテメェのダンスを見せてみな!!」
「うおおおおおおおっ!!」
はらぺこ達は、獣の眼光になって襲い掛かった。
銀次郎はカポエイラ仕込みのステップで、右に左に。はらぺこの突撃を躱し、足を払ってはらぺこを転ばせる。
「どわっ!」
「どうした? そんなチンタラやってると麺が伸びちまうぜ?」
「う、うるせぇ! カップ麺は俺のもんだっ!」
「そうこなく……………ぃでっ!?」
不意に、銀次郎の腕に痛みが走った。
見れば、
野々 ののこ
がウーウー唸りながら、噛み付いてる。
どうやら彼女もまた、はらぺこの暗黒面(弁当泥棒)に堕ちてしまった一人のようだ。
「ほはんー。ほなかへったんはほー」
「な、何しやが……つか、どっから湧いて出て……
うおおおっ!?
」
「カップ麺よこせーーーっ!!」
ののこに気を取られた隙に、はらぺこ達は銀次郎にのしかかった。
「てめぇら、どきやが……ああ! コラ、てめぇ! まだ3分経ってないのにカップ麺を食うな!」
多勢に無勢である。身動きが取れなくなった隙に、カップ麺はあっという間に食べ尽くされてしまった。
「ち、ちくしょう……!」
拳を握りしめる銀次郎の横では、ののこもほっぺを膨らませ、怒りに震えている。
「ううー……私も手伝ったのにぃ……私の分はー?」
そこに、利平のおにぎりが転がってきた。随分、旅を経たのだろうボッロボロになっている。
「あ! おにぎりだ!」
それでもパッと顔を輝かせ、むさぼろうとするののこ。
しかしその哀れな様に、星ヶ丘に住むセレブ高校生、
八神 修
と
八十八旗 信彦
は思わず止めに入った。
「や、やめろ、野々。落ちてるものを食べるな。腹を壊すぞ」
「そ、そうだよ。やがみんの言う通りさ。カワイイ女子に拾い食いは似合わないよ」
「だってぇー……」
「なに。昼のことなら、俺達がどうにかする」
「そう。金持ちをナメってもらっちゃ困る。買いに行けないなら、向こうから来てもらえばいいのさ」
「来てもらう……?」
「世の中には、デリバリーって便利なものがあるんだよ、せにょりーたっ」
そう言うと信彦は、携帯を取り出した。
「今日は、女子を集めてランチパーティーと洒落込もう。とりあえず、寿司とピザでいいかな?」
「ああ。それとデリバリー可能なメニューは全部注文だ。あと、コーラは2ダースで頼む」
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担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月26日
参加申し込みの期限
2013年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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