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「空腹がヤバいんですけど、マジ……」
御剣 刀
は、ふらふらと校内を彷徨っていた。
寝子島神社で行っている日課の剣術の練習が、今日は長引いてしまったため、朝食抜きだった。しかも弁当を作る時間もなかったので、お昼もない。
「学食で腹一杯食おうと思ってたのに……」
弁当を分けてもらうのは気が引けるし、お昼を食べてる皆の近くにいると余計に腹が空く。なので、こうして校内を彷徨っている。
鮫ノ口 礼二郎
も、とぼとぼと校内を彷徨っていた。
コンビニが改装中だったため、お昼を買えず。頼みの綱の学食もあの有り様。途方に暮れている。
「どこかにボリュームがあって、高カロリーの食べ物はないものか……」
あるものと言えば、普段から持ち歩いてるガム。ガムをくちゃくちゃ。学校をぶらぶら。
どうにか空腹が紛れないものかと考えたが、歩けば歩くほど、余計お腹を空かせるものばかりが見つかる。
購買で食料を買えた人。
お弁当を楽しく食べる人。
イチャイチャしながら食べるカップル。
見ているだけで腹が減る上に、三番目は怒りすらこみ上げてくる。
「……ガム、食べるか?」
ひと目で同じ境遇だとわかった礼二郎は、刀にガムを差し出した。
「ああ。ありがとう……」
とその時、どこからともなくカレーの匂いが漂って来た。
「か、カレーだ。カレーの匂いがするぞ」
「でも、なんでカレーの匂いなんか……この匂い。家庭科室のほうだぞ」
二人は、誘われるように家庭科室に。
ドアの隙間から、おそるおそる中を覗くと、
鬼河内 巌
がカレーを作っているところだった。
寸胴鍋でコトコト煮込まれる、褐色の物体は、紛れもなく愛すべき庶民の大好物”カレー”だ。
「しかもあの量……ゴクリ……これは腹いっぱい食べられるぞ。分けてもらおう」
「……待て、鮫ノ口。どうも様子がおかしいぞ」
「なに?」
二人は、目を糸のように細くして、様子を窺う。
「こんな時はカレーに限るんじゃあ!」
巌は、家庭科室にあった食べられそうなもの、調味料を、あるだけ鍋に放り込んだ。
続いて、理科の特別教室から持って来たよくわからない薬品を鍋に。
校庭の芝生と、よく知らない植物の新芽もぱらぱらと鍋に。
体育館裏に張り付いていたカタツムリ。トイレで跳ねていたカマドウマも、放り込む。
端から見ると、完全に
黒魔術の儀式
である。
「四つ足のもんは机と椅子以外すべて、空を飛ぶもんは飛行機を除いて、何でも食べられると中国人も言っとった。こうして皆の衆が大好きなカレーにすれば大抵のもんは美味しく食べられるんじゃあ」
刀と礼二郎は、目の前の光景に青ざめる。
「わいは優しいから、はらぺこの奴らから先に喰わしてやるけんのう〜」
あまりにも大き過ぎる優しさに、二人はますます顔面蒼白に。
「なぁ御剣。今、恐るべき大量殺人計画を知ってしまった気がするんだが」
「ああ。出来るだけ遠くに逃げよう……巻き込まれない内にな……」
後木 真央
は放送室に向かった。
はらぺこ達が暴れていると聞いて、彼女は、それは不毛だと思った。
気持ちはよくわかるが、はらぺこ同士で争ってどうするのか。奪うならしかるべきところから。奪うなら、貧しい者からではなく富める者から、だ。
「これは大人に対する革命だよ! おばちゃんの借りは先生で返す!」
お昼の放送中の放送部から、放送室を奪い取り、校内放送で開戦宣言を行う。
1年9組、後木真央は、ここにランチウォーズを宣言するよっ!
学食にゴハンがないからといって、友達のお弁当を奪って良いのか!
すきっ腹を抱えて泣き寝入りして良いのか!
否、否っ! 真央ちゃんはここに革命を宣言するよっ!
職員室にはお茶がある、茶菓子がある、先生の非常食があるっ! 弁当があるっ!
通信簿が怖くて弁当が食えるかっ!
これは先生たちのダイエットに協力する行為であるっ! 善意であるっ! 聖戦であるっ!
成功したら、山分けだいっ!
突然、略奪の対象とされた職員室では、先生達がざわついていた。
「な、なんだ今の放送は? 我々の弁当を奪うとかなんとか言ってたぞ?」
「1年9組……って、高野先生のクラスですよね?」
「あーそのようですね。今年の新入生は元気だ、元気だ」
高野
先生は、カカカカと笑う。
「笑っている場合ではありません。新入生と言えど、いや、新入生だからこそ、正しく指導をしなければ」
1年2組の担任の
桐島
先生は言った。
「……お昼のない生徒が暴徒となって、他の生徒の弁当を狙っています。あと、出前を取ろうとしてる生徒も」
先生に報告しに来たのは、
旅鴉 月詠
だ。
「生徒が暴徒か。こりゃいいや」
「全然、面白くありません、高野先生。ここは私が行って徹底的に指導を……」
「なに。放っておいて大丈夫ですよ」
そこに、
校長
先生が現れた。
「こ、校長先生。高野先生じゃないんですから、毅然とした対応を……」
「いえいえ。形はどうあれ、どの生徒も自主性を持ってこの困難に立ち向かっているのです。答えは与えられるものではなく、自分で見つけるもの。私たち教師の役目はそっと見守ってあげることですよ」
「それはそうかもしれませんが……」
「あの、自主的に
”暴れてる”
生徒もいるんですけど……」
月詠は言った。
「大丈夫だよ。なんとかなるなる」
「校長先生……。もしかして、面倒くさくなっただけじゃないんですか?」
「ほっほっほっ」
たぶん図星のようだ。
とその時である。職員室に猫が飛び込んで来た。
真央のろっこん『にゃにゃにゃがおー!』で喚び出された三毛猫の”がおー”だ。
「うわわわっ! 猫だ!」
がおーが机の上を走り回って、先生達の気を引いてる隙に、真央も職員室に。
体勢を低く抜き足差し足。先生の持っている食べ物を、こっそり拝借して回る。
「こら! 何をしてるんだ!」
「わわわ!」
桐島先生に捕まった真央は、食べ物を詰め込んだバッグを、がおーに放り投げた。
「ふっふっふ。桐島先生、真央ちゃん一人を捕まえたところで、革命の火は消えないのですよ」
「……な、なにを?」
「さあ、がおー。そのバッグをお腹を空かせてる同志の元に届けてっ」
「ああっ!?」
がおーはバッグをくわえ、窓から素早く逃げた。二階から一階へ、猫の身軽さで滑り降りる。
ところが、思わぬ罠が仕掛けてあった。巌のカレーの寸胴鍋が、ちょうど職員室の真下に置いてあったのだ。
「ふにゃーーーっ!!」
がおーはカレーの中に。
そこにちょうどよく、巌がトイレから戻ってきた。
「……ぬ? おお! 便所で格闘しとる間に、カレーの具が増えとる! こりゃ新鮮な猫じゃのう!」
暴れるがおーをおたまで沈め、よくかき混ぜると、バッグの中の先生達のお昼も、カレーとひとつに。
二階から見ていた先生達は思わず悲鳴を上げた。
「……さってと。はよう皆の喜ぶ顔が見たいのう」
そう言うと、巌は鼻歌を歌いながら、真央の見ている前でがおーを連れ去っていった。
「
が、がお〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月26日
参加申し込みの期限
2013年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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