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寄り道したのがいけなかったのでしょうか。
御剣 刀
は足を止めて振り返り、また前方を向き直ります。
放課後、彼はただ、いつものように剣術の練習をすべく寝子島神社への道を歩んでいました。しかしこの日、彼はまっすぐ参道商店街を抜ける途上で、今日は普段より早く来たことに気がついたのです。
運命の分かれ道はここにあったのかもしれません。ほんの気まぐれで少し遠回りしたこと、これが異変への引き金になったようです。
いつの間にか刀は、奇妙な『商店街』に入り込んでいました。
そこは時間が止まった商店街、涯てのない商店街です。
といっても刀は、また普通じゃないフツウの時間か、と軽い厄介事に巻き込まれた程度に捉えています。こういった事柄に動じる刀ではないのです。
今、彼は奇妙な人間たちに追われているのでした。
前方から三人、生気のない人間が近づいてくるのが見えます。全員、どこを見ているのかよくわからない目線をしていますが、あきらかに刀を目指していました。いずれも歩み方がおかしい。泥酔しているような足取りです。
振り返って後方も、やはり同様の体でした。こちらのほうが多少多いでしょうか。
「避け続ける気だったが、挟まれてはそうもいかないな」
刀は一度目を閉じ、そして開きました。
このとき、怪しい人間たちが口々に言いました。
「あきらめ……なさい」
「ここ……まで……」
「……もう……終わ……り」
周波数がずれているラジオのような、ざらざらした雑音まじりの声でした。
ところがこれを聞いても刀はふんと鼻で笑うばかりでした。
「何を諦めろというのか。まだ何一つ、始まってやしないというのに」
ところが彼らは刀の言葉を無視するように、
「諦めろ、諦めろ」
「ここで終わり……ひいっ!」
などと言いながら、だっと駆け寄ってきたのです。
殴りかかってくる者、つかみかかろうとする者、体当たりする者、前後一斉に。
手に刃を握っている者もあります。もう躊躇している間はない。
「仕方がないな」
刀は背に括った包みを取るや、その覆いを投げ捨てました。現れたのは木刀。一番近くまで来た大男の腕をかいくぐり、敵の膝を一閃します。破裂音と強い手応え。これでバランスを崩した相手に返す刀で、浴びせるは光の早さの逆袈裟。
ぶわっと風が舞い上がりました。
すべてが、まばたきよりも短い刹那の出来事でした。
どっ、と砂袋が落ちました。
砂袋? そうとしか思えません。
刀が斬り上げた相手は脆くも真二つになりました。いくら刀の一撃が鮮烈とはいえものが木刀です。こんなにすっぱり人体が斬れるはずがない。
倒した相手は、人間の形をした袋でした。
破れた途端人間のふりをすることをやめたようで、工事現場の土嚢みたいなただの灰色の袋へと変化していたのです。袋の表面には、人間の姿がプリントされているに過ぎません。
切断面からは砂鉄よりもうすこし砂っぽい粗い目の黒砂が、ざらざらとこぼれ落ちていました。
ここからは刀の独断場でした。刀の前後にいた住民たちは次々と彼に斬られ、突かれ、薙がれてたちまち、砂袋へと帰したのです。
しゃがみこんで刀は、こぼれた黒い砂を調べます。
少し湿り気がありますが、やはり砂です。さわった指先が少し、黒く汚れました。
このとき刀は、さらに敵の気配を感じました。そうです、さらに住民がやってきたのです。その数は先ほどと変わりません。
刀は背筋を伸ばして立ち、木刀を八相に構え直します。
「誰でも何でも関係ない、俺の邪魔をするならすべて敵だ。お前ら、俺が強くなるための糧となれ!」
「やはり、人間ではありませんね……!」
刀が最初の戦いを終えた頃、少し離れた別の場所にて、
ソフィ・C・リードホルム
もその結論に達していました。
戦っている途中に外れたフードを被りなおして、ソフィは足元を調べました。
そこに落ちているのは、さっきまで『サラリーマン風のスーツを着た男性』だったものです。偽装していたに違いありません。もはや彼は動くのをやめ、破れた灰色の袋へと帰しているのでした。
気が滅入るようなこの空間に、ソフィが迷い込んだのは体感時間では三十分ほど前のことです(時計が役に立たないこの状況では、正確な時間はわかりません)。やがて彼女は理由もなくサラリーマンにつかみかかられ、反射的に反撃して相手を倒したのでした。
視線を感じてソフィは立ちました。
やはり。
目の前の八百屋から、鉈を握ったおばさんが出てきました。あの鉈は瓜を割ったりするのに使うものでしょうか。
いえ、多分、違いますね。嫌な使い方をするつもりのようです。
おばさんは鉈を振り上げ、
「ここまでここまで! もう終わった-ッ!」
甲高い声上げてソフィに飛びかかってきたのです!
ソフィは即応します。普段は淡々としている彼女ですが非常時は別、開いた右の手のひらを前方に突きだし、凍えるほど冷たいものをイメージしました。それがまるで目の前にあるかのように。ずっとそこにあったかのように。
するとたちまち目の前の空間に、鋭く尖った氷塊が出現しました。ソフィの頭と同じくらいの大きさがあります。
しかも氷塊は現れるや否、弾丸のような速度で射出されたのです。
どすっ、と鈍い音がして、氷塊はおばさんの胸に激突しました。
そればかりか、胸を突き破ってむこうがわまで飛びだし、八百屋の壁にぶつかって破裂したのです。
細かな氷粒が割れた硝子のように四散しました。
予想通り、すぐに『おばさん』だったものは黒い砂をこぼす灰色の袋へと姿を変えました。
「どうやらここの住人はすべて、人間ではないのでしょう……!」
ソフィはつぶやいて、おっと、と自戒するように口を閉じました。
盛り上がっている場合ではなさそうです。今の騒ぎを聞きつけて、もっと住民がやってくる可能性があります。どうも連中はたいした力はなさそうですが、だからといって気を緩めていいはずがない。
ここから出る方法を考えたいところです。
実のところソフィは恐がりなのですけれど、倒せそうなタイプならば割と平気だったりします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月14日
参加申し込みの期限
2015年01月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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