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イタチのように素早くしなやかに、
神狩 カフカ
はするりと美容室の屋根に登りました。
そこに腰掛けて両脚を投げ出します。そして眼下を眺めるのです。愛用の番傘は、開いて肩に担いでいました。
「……あー煙草でも吸わねぇとやってらんねぇなァ」
胸元を探って煙草のソフトケースを出すと、圧迫されてくしゃっとなった一本を抜き取りました。右手でフィルターを押さえ、左手の指で曲がった煙草を揉んでまっすぐにする。咥えたときにはもう、彼女が手にしたライターには火が灯っていました。
灰を落としつつ、カフカは薄笑みを浮かべました。
「ご苦労なこって」
煙草の灰がひらひらと降っていますが、やはり『彼ら』はそれに気がつく様子がありません。むなしくウロウロと、ついさっきまでそこにいたカフカの姿を探しうろつくばかりなのでした。動きもゾンビみたいに鈍いし、知覚力に関しても人間からずいぶん遅れているようですね。戦闘者の勘で、カフカは『彼ら』の実力を早々に見抜いていました。
カフカを求めてそこらを探し回る姿は五人ほどいます。
男女年齢ばらばら、しかし揃って、まともな人間ではないことは一目瞭然です。いずれも、どこを見ているのやら不明の視線で、言葉にもならない言葉を発してカフカを追ってきたのでした。
たまたま散歩していたカフカ十四歳(自称です。慣れた手つきで煙草をくゆらしているところからして、お察し下さい)は、いつの間にやらこの異空間に囚われていました。どう考えても常識的な状況ではありません。けれどもカフカにとっての認識は『変なとこに迷い込んじまったようでさァ』という程度のものでしかありませんでした。
もちろんカフカとて、このシチュエーションを歓迎しているわけではありません。雇い主のお嬢も待ってるし早めに帰らねぇとなァ……とは考えています。しかしそんな彼女に、必死さとか焦りとかはまったくないのでした。
「あン?」
煙草一本くらいは休憩するつもりでしたが、カフカは立ち上がっていました。
怪しい住民たちが別の動きを見せたのです。ぞろぞろと一斉に動き出しています。
やるもんだ、というのがカフカの第一印象。
台風の眼みたいな存在が現れたのでした。
健康的に日焼けした肌した少女です。彼女は空手の技で単身、次々と住民たちを撃破しています。
「なんだか気になるお嬢を発見」
とつぶやくと、彼女は携帯灰皿に吸いかけをつっこんで火を消し、軽やかに跳躍したのでした。
「お待ちよご両人」
カフカは詠寛美、それに、寛美と合流した誉の前に着地しました。最初は寛美だけを追っていたのですが、途中で誉が彼女と合流したので目指したのはふたりです。
追いついたのは商店街のスーパーマーケット、その裏側でした。
反射的にふたりは身構えたものの、カフカの姿を見て人間と判断したらしく、腕をおろしました。
「そこの元気なお嬢のおかげでご両人を見つけられてね。名前は?」
「詠寛美」
「市橋誉だ」
「ふむ了解した。僕は神狩カフカでさァ、気軽にカフカちゃんって呼んで下せェ★」
「……ちゃん?」
なんとなく釈然としないものが誉の胸をよぎりました。見た目は明らかに年下、セーラー服なので中学生のようなのですが、どうもカフカには良い意味でふてぶてしさというか、年齢不相応の妙な落ち着きとでも言うべきものが感じられたのです。見たままの歳とは思えない。
誉の迷いを感じ取ったのか、カフカはそれ以上この話を続行せず、すぐに話題を切り替えました。
「ところで、お嬢は空手家ですかィ?」
「ああ、まあ、特に流派はないが」
その回答に満足したらしくカフカはニンマリとして、
「僕もカラテは得意ですぜ。忍者はカラテが基本、古事記にもそう書いてありやす」
「忍者?」
「おっと古事記やカラテではなくそっちにツッコミが来るとはね!」
カフカは片目をつぶって笑います。
「あいやその通り! 神社でもガンジャでもなく『忍ぶ者』……こんな風に!」
彼女は言葉を終えるより早く、両腕で番傘の柄を握ると自身の体を軸に、ぐるっと独楽のごとく一回転しました。フルスイングのその傘は、スーパーの裏口から出てきたばかりのエプロン姿の男の胴に、べぎっと音を立てて激突します。男は「ぶべ」だか「ぐえ」だかそんな感じの声上げて、不自然なポーズで地面に横倒れました。
倒れきったときにはもう、男は黒い砂袋に変化していました。空中に散った黒い砂が、ぱらぱらと足元にこぼれ落ちています。
「この傘は護身用でしてね、スイカくらいなら余裕で粉砕出来る代物なんでさァ。フィリピン大統領SPが使ってるのを番傘に改良したんでィ」
「確かに凄い。だがそれ……」
「忍んでいる……のか?」
誉と寛美が聞きますが、かんらかんら笑ってカフカは聞き流します。そして彼女は、こぼれ落ちた黒い砂のまえに屈み込みました。
「これって砂鉄ですかね?」
「似ているが、金属っぽくはないかな」
「ふむ……とすると少年、ここからは僕の勝手な想像ですが……」
カフカの薄笑みが和らいでいました。完全に消えたわけではないものの、いくらか真剣味が混じっています。
「この場所は神魂によってできた箱庭的空間で、どこかで誰かがこの黒い砂で異形たちを操っているとか。だとすれば、常に見張られているようなこの感覚にも説明がつきやす」
「神狩と言ったか……」
寛美が口を挟みます。すると、ちちちとカフカは指を振りました。
「おっとお嬢、言ったじゃァないですか、カフカちゃんって呼んで下せェと」
「じゃあカフカ、その『誰か』の当てでもあるのか」
「当てってほどじゃァありやせんが」
と一旦言葉を切って、カフカは寛美と誉に呼びかけるのです。
「良かったらここからしばし、つきあって下さいやせんか? なんと言っても旅は道連れ、数が多いほうが心強いもんですぜ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月14日
参加申し込みの期限
2015年01月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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