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【体育祭】白黒つける、玉入れニャン!
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グラウンドにいた
飛吹 勘助
は方々を見て歩いた。中年男性を目にする度に大きな動作で振り返る。
「親父、本当に来ているのかな…」
「そっちじゃねぇ! こっちだ、勘助!」
飛吹 蓮太郎
が大声を上げた。他の観客と同様にシートに陣取る。長身の勘助は背中を丸めて、すいません、と人の間を通っていく。
「体育祭なんて初めてだからな! 勘助の勇姿を見に来てやったぞ!」
「ありがとう…」
蓮太郎はシートの空いたところを掌で叩く。意図を理解した勘助は靴を履いた状態で正座した。
「息子の晴れ舞台だからな。俺のテンションは上がりっぱなしだぜ!」
「見た目は、あまり、変わってないみたい、だけど…」
寝癖はないものの、蓮太郎の髪はボサボサで顎には無精髭が生えていた。着ているシャツの所々に薄っすらと折り目があり、胸元は大きくはだけていた。黒のスラックスと同色のジャケットを肩に引っ掛けている。
「俺は世界一のイケメンなんだぜ? 何を着ても同じだろ。ドレスアップしたのは内面だ。俺の息子愛に溢れる想いがわからねぇとは言わせねぇぜ」
蓮太郎は片膝を立ててシャツのボタンに手を掛ける。先の行動を読んだ勘助が慌てて止めに入る。
「わ、わかっている、つもりだよ。親父の、その、愛情は…」
「嬉しいこと、言ってくれるじゃねぇか。弁当を作ってきた甲斐があるってもんだ!」
「え、作ってきて、くれたの?」
「そうだ、俺の手料理だぜ。勘助の好物の、おっと、これ以上は昼のお楽しみだな。まずは体育祭を楽しまねぇと」
蓮太郎は頼もしい息子の背中を軽く叩いた。勘助は照れ臭そうに笑う。
「次の、競技は、玉入れ、だよ。昔から、楽しみ、だった…」
「玉入れか。懐かしいな。どんなところが気に入ってるんだ?」
「むにむにする、玉を、カゴに向けて、投げるのが、楽しくて、好きなんだ…!」
「そうか、俺も愛してるぜ!」
蓮太郎は勘助に抱き付いた。唇を尖らして頬に迫る。それを阻止しようと掌で懸命に押し返す。
「ちょ、ちょっと、やめて。意味が、違うし。なんで、すぐに、抱き付いて、くるの…!」
「親子じゃないか。ちょっとくらい大目に見てくれ」
「そんなこと、言われても、俺が、困るよ!」
強く押した瞬間、勘助は素早く立ち上がって難を逃れた。
「俺は、玉入れの、受付を、済まして、くるから」
「仕方ねぇな。俺も行くか」
「え、どういう、こと…?」
立ち上がった蓮太郎は勘助の背中を押した。人々の間を抜けると白い歯を見せて笑った。
「俺も玉入れに参加するつもりだ。一般もいけるよな?」
「一般参加、できるけど、無理は、しないで…」
「心配すんな、俺は世界一のイケメンだ! その俺が爺様みたいな突然死なんて、あるはずがねぇよ!」
根拠のない話に妙な説得力がある。勘助は表情を緩めた。
「…じゃあ、付いてきて…」
「親子で玉入れか、楽しくなってきたぜ!」
蓮太郎は喜びを抑えられない様子だった。勘助が先頭に立ち、ビラを配る優菜のところに案内した。
二人の姿を目にした優菜が微笑みを浮かべる。
「玉入れの参加者ですね」
「…あ、はい。俺は、黒猫組で、玉入れに、参加、するよ…」
「黒猫組でしたら、黒い猫耳カチューシャですね」
「…はい、え。猫耳、ちょっと、恥ずかしい、かも…」
受け取った猫耳カチューシャを見て動揺を隠せない。勘助は救いを求めるような目を優菜に向けた。
「玉入れの参加条件です。私のように頭に付けて競技に出てください。いいですね?」
「…あまり、よくは、ないけど、わかったよ…似合うか、わからない、けど…」
大きな身体で恥らう勘助に蓮太郎は興奮した。胸ポケットからスマホを取り出し、最高の一枚を撮ろうと待ち構える。
「勘助、早く付けろ! この俺が愛らしく撮ってやるぜ!」
「そ、そんなこと、されると…余計に…付けるのが、恥ずかしい…」
言いながらも頭に付けると、どう、かな、と勘助は伏し目がちに言った。蓮太郎は夢中でシャッターを切る。
「世界一のイケメンの息子なんだぜ! 胸を張れ、勘助! 最高に似合ってるぜ!」
「あなたは参加されないのですか」
優菜の言葉に蓮太郎は瞬時に反応した。両腕を軽く広げてゆっくりと腰を回す。
「俺も勘助と同じ黒猫をオーダーするぜ、可愛い黒猫ちゃん」
「そうですか。では、玉入れの説明が書かれたビラと一緒にどうぞ」
「ありがとよ」
蓮太郎は躊躇うことなく、黒い猫耳カチューシャを装着した。前髪を無造作に掻き上げ、細めた目で空を見上げる。陶酔にも似た表情で口にした。
「猫耳を付けた世界一のイケメン、この組み合わせは美的に危険だぜ……フッフッフ」
居合わせた人々は放心した様子で見守る。
冷ややかな空気の流れに小柄な
北 玄
が突っ込んできた。
「僕は白猫組で玉入れに参加するですよ!」
「白い猫耳カチューシャを付けてください」
「わかったですよ!」
「小さいのに一人で玉入れとは感心だ! それにカッコイイ服を着てるじゃないか。将来、有望だぜ!」
優しい眼差しの蓮太郎に玄は眉尻を上げた。
「僕は小さくても大人ですよ! 着ている服はサイクルウェアで、優勝者に贈られるマイヨ・アルカンシエルですよ!」
「あー、なんだ。有名だよな、その虹っぽい服な」
関心のなさそうな顔で蓮太郎は頷いた。玄は胸を反らして袖と胴の部分の虹色を指して、五大陸を表しているですよ、と熱く語る。
「今回は敵同士だが、一緒に良い汗を流そうぜ!」
「勝負ですよ!」
勢いよく手を差し出す。蓮太郎は微笑んで玄を胸に抱いた。
「どうして抱き締めるですか!」
「…ご、ごめんなさい。親父なりの、握手みたいな、もので…ごめん、なさい…」
勘助は混乱する玄に消え入りそうな声で言った。
「ハグは世界の共通語だぜ! そうだろ、勘助。早く他の猫耳ちゃんにも会いたいぜ、グヘヘヘ」
「身の危険を感じますね」
優菜は冷静な判断で、横に大きく一歩、離れるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月06日
参加申し込みの期限
2015年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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