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スープカレー店『猫亭<ニャンティ>』
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【新感覚!】
オープンして間も無いこともあり、話題性も手伝ってか、お店はなかなかに繁盛しておりまして。
「申し訳ありません、ただいま混雑してまして……相席でもよろしいですか?」
「あ、は、はい……!」
店員さんに聞かれ、思わずうなずいてしまってから、
青倉 白
は、ちょっぴり後悔。彼女、少々人見知りなタチなのです。
とはいえ、何となく興味を惹かれて入ってみた、このお店。
(スープカレーって、普通のカレーとどう違うんだろう……?)
知りたい、食べてみたい、という気持ちのほうが、どうやら大きかったようです。
賑やかな店内、奥まったところの四人がけテーブルに案内されると、そこには三人の先客たちが席に着いていて、白を出迎えます。
「やあ、いらっしゃい。この席にどうぞ」
「あ、ありがとうございます……!」
笑顔の
ジェレミア・ベルトーニ
が立ち上がり、白のため、優雅な仕草で椅子を引いてくれました。
着席し、メニューを開いて、まずは驚きのつぶやき。
「個性的な名前、ですね……」
まずは戸惑いながらも、店員さんへ注文を伝えてから、お冷を一口ぐびり。
と、
「俺は、スープカレーは初めてでね。職場の同僚たちが、ぜひ一度お試しあれ! なんて、勧めてくれるもんだから。君は、食べたことがあるのかい?」
欧州方面の出身だと言うジェレミア、お国柄というものでしょうか? 他の客たちにも気さくに話しかけて、おかげで卓には、和やかな空気が流れておりました。
「いえ、私も初めてなんです……だから、その、気になっちゃって」
初対面でも気後れしない彼に、いささかカチコチと恐縮した様子の白へ。同席している
城山 水樹
も、緊張を解してあげようとしてでしょうか、明るく笑って言いました。
「私もなのよ。何だか評判みたいだから、気になって……まぁちょっと、カロリーのほうも気になるんだけどね。自宅までウォーキングしながら帰って、落とし前をつければいいか! なんてね」
にっこり! 魅力的な笑顔の水樹は、白から見ても確かに、均整の取れた素晴らしい体型に見えました。きっと、物凄く気を使っているんだろうなあ、なんて思いますけれど……実のところ、その通り。雑誌を良く読む人なら、読者モデルとして颯爽と活躍する彼女の写真を、見かけたことがあったかも知れません。
水樹は隣の、もう一人の客……
旅鴉 月詠
へ、
「あなたは、食べたことあるって言ってたわよね。ねえ、どんな感じなの?」
「うん? そうだね……」
何やら、メモ帳にさらさらさらと書き付けていた月詠。ふっと目を上げると、指先でペンを弄びながら、少し思案して、
「まずスープカレーと聞くと、カレーのルーを薄めたようなものを想像するかも知れないが、全く違うものだよ。スパイスの香りがより鮮明に感じられて、ダシのうま味とも合わさり、実に奥深い……いわゆるカレーライスとは明確に袂を分かつ、独自の食文化へと発展を遂げたものだ」
月詠は、スープカレー経験者。彼女なりの言葉で、その美味しさを語ってくれました。
「もちろん店舗によって、使うダシやスパイスの調合で、その味の方向性は全く異なっていたりする。少し興が乗ってね、今日はこの店のそんなところも含めて、こうしてレポートに来たわけだ」
どうやらメモ帳は食レポのためであるらしく、卓の面々にちらと見せてくれたそのページには、まずは店の外観や内装などの雰囲気や、店員さんの接客態度などについて記されています……今のところは、月詠レビューの評価はまずまず、といったところのようでありました。
「……何だか楽しみ、ですね!」
少しばかり空気に馴染んできたのか、白もふにゃっと笑みを浮かべて。注文の品が届くまで、四人は歓談しつつ過ごしました。
「……これは!!」
『輪廻転生』の『荒野に吹き荒ぶ颶風』、『寝子島しらすぺしゃる』に、ニンジンカボチャ、舞茸に、半熟たまごをどかんとトッピング。
突き抜けたネーミングのスープカレー、その期待に満ち満ちた一口……水樹は、くわっ! と目を見開いて、思わず口走りました。
じわじわ、口内と舌を占めていく、ぴりりとした……辛い! 辛いけど、まったく食べられないというほどの辛さではなく、これが水樹には絶妙!
「美味しい……! それに何だか、身体中が中から火照ってくるみたい」
ともすれば痛みにも変わりそうな辛さですけれど、そこに輝く野菜たち。それにストロベリーラッシーの爽快な甘さが、スープと相まって、互いを際限無く高め合うのです。
ジェレミアの注文は、こってり系の『ミレニアム』の辛さLv.2、チキンにチーズとカボチャをトッピング。
「本当だ。君も言っていたけど、普通のカレーとはまた、別物だね」
月詠にうなずいて、ジェレミアはじっくりと煮込まれたスープにライスをくぐらせ、ぱくり。
水城のさらっとした味わいの『輪廻転生』と比べてみますと、『ミレニアム』には細やかな背脂がスープにちらほらと浮かんでいて、がっつり系というだけあり濃厚です。
「うん、これは美味い。きっと、とても手間隙がかかってるんだろうな……作り手の愛情が、ひしひしと伝わってくるようだね」
「愛情……」
ぽつり、つぶやいて。白もまたスープを、一口。
彼女のチョイスは、『輪廻転生』のLv.1、野菜マシマシの『ベジタブルダイバー』に、チーズを追加して味をマイルドに。初めてのお店であり、何より辛いものやこってりとしたものは苦手な彼女、まずは無難に……と選んだものでしたけれど。
「わぁ……これ、美味しい……!」
ぱあっと明るむ、その笑顔。日頃、お家で頻繁に炊事をする白にとっても、これは初めての味わい!
「うん、なかなか良いな。この辛さでも、ちゃんとコクや深みが感じられる」
月詠も、白と同じ『輪廻転生』のLv.1、具材はチキンを。主に、女性の口コミによる広がりを考慮しまして、シンプルかつ注文されやすいと思われる組み合わせを……と言いますか、レポートのためとはいえ、そんなところにまで気を使っている彼女、さすが! 隙がありません。
「これなら、寮のスタッフに伝えてやるに足る。きっと、食事のクォリティを高めてくれるだろう」
自身の住まう星ヶ丘寮へ情報を提供することも考えつつ、月詠は舌休めにラッシーを一口。並行してさらさらさらと、レポートを書き進めて行きました。
ふと。しばし、思い悩むようなそぶりを見せてから。
「あ……あの! すみません……!」
「はい、何でしょう?」
やがて近くを通りがかった店員さんを、意を決したように呼び止めたのは、白でした。
どちらかと言えば、内向的な白。にも関わらず、勇気を出して店員さんに話しかけて、ぜひ聞いてみたいことがありました。
「これ、とっても美味しいです……! あの、それで……スープカレーって。家でも作れたり、しますか?」
彼女が思い浮かべたのは、家に帰れば待っている、お母さんの笑顔。
父親が海外赴任中で不在なため、白は今、母親と二人暮らし。毎日の食事は当番制で、明日の担当は白……うーん何を作ろうかな? なんて思い悩んでいたところ、見かけたのが、この『猫亭<ニャンティ>』だったのでした。
思った以上に美味しかった、初めてのスープカレー。自分にも作れるものなら、ぜひ、お母さんに作ってあげたい。食べさせてあげたい!
そんな彼女の想いが搾り出してくれた、ひとひらの勇気。
「ええと、そうですね……さすがに、当店のレシピをお教えするわけにはいきませんけど」
店員さんは、申し訳無さそうにそう言ってから、
「今ではスープカレーも随分と普及しましたし、お家で作られる方も多いようですよ」
「うん。ほら、この通りにね」
と、横合いから差し出されたのは、月詠のスマートフォン。画面には、料理のレシピ投稿サイトに寄せられた、家でも作れるスープカレーのレシピが、びっしり!
「君は料理をするんだよね? なら、きっと作れるんじゃないかな。試してみるといい」
「あ、ありがとうございます……! 早速、挑戦してみなくちゃ!」
「まあ。ウチのお店が少しでもお役に立ったなら、光栄です。主人も喜ぶと思います」
店員さん……どうやら厨房で調理をしている店長さんの、奥方様のようですけれど。厨房のほうをちらりと見てから、そう言って嬉しそうに笑いました。
ジェレミアは、月詠のスマホを覗き込み、ちょっと気になるレシピを発見。
「トマト系スープカレー、か。店員さん、三つ目のスープとして、トマト系の新メニューなんてどうかな? 俺は故郷がイタリアでね、そんなのもあれば、ぜひとも食べてみたいな」
「あら、良いですね! ありがとうございます、主人と相談してみます」
レポートの記事作成に勤しむ月詠も、また初めてスープカレーを食べた三人も、それぞれに、満足そうな笑顔。
水城は、噴き出した汗でぐっしょり。上気した頬で、うっとり……何だか艶やかな表情を浮かべて、ほうっ、っとやけに色っぽい吐息をつきながら、辛味のもたらす愉悦に酔うのでした。
「ああ……こんなの、初めてよ……!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月08日
参加申し込みの期限
2015年01月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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