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ゾンビシティを駆け回れ!
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【ゾンビな夜・終宴?】
中野 絹道の下宿先に到着した一行の前には、自転車に跨ったまま死にそうな顔色で荒い呼吸を繰り返している
八神 修
が立っていた。
「ゼェ……ハァ……。ゾ、ゾンビのいる場所を避けて、旧市街地に、辿り着いたのはいいけど……場所が、分からないってのは辛いな……。随分探し回ったよ……」
体力がないのに深夜の寝子島をほぼ半周して旧市街地に辿り着き、その上追分達を探して走り続けていたらしい八神である。
途中で力尽きてゾンビ化しなかったのは、野球やサッカー、裏球技大会にまでも積極的に参加してきた体力向上を目指した成果か!
「……ずいぶん消耗してるが、大丈夫か?」
「あぁ……もう、問題ない。大丈夫だ。君が追分か?」
ごくりと唾を飲み下し、どうにか平静を取り戻した様子で八神が問う。それに対し物言わず首肯した姿に、そうかよかったと安堵の息が落ちた。
「中野を起こしに行くんだろう? 俺も協力しよう。なんなら、この自転車も有効活用して……」
「え……。あぁまぁ、そりゃあ嬉しいんだがな。……中野の下宿先ってーのが、ここの二階なんだ」
親指を立て、古くて狭い階段を指し示すと、八神はぱちぱちと瞬き、小首を傾ぐ。
「ん?」
「いやだから、もうついてんだよ下宿先に。後はアイツを起こすだけ」
沈黙。
「……無事に合流できたからよかったものの、行き違ってたりしたら俺は骨折り損のくたびれ儲けだったというわけだな?」
「そういうこった。運に感謝だな」
肩を叩き、追分は一階の大家の元へ足を向ける。
しかしそれを夏神が止めた。
「待たれよ、追分殿。ここの大家殿に許可を得るつもりであろうが、それはこの場合に限っては些か浅慮でござろう」
「そうだな、私も同意する。仮に大家さんの家の中にゾンビがいたとしたら、起こしてしまったらゾンビに襲われる危険もある。直通できるなら、そのまま上り込んだほうが適切だ」
旅鴉も同意し、一行は二階へと進む。
しかし当然、ドアには鍵がかかっている。
灯「メンドイから燃やすか?」
追「いやいや」
八「扉、分解しようか」
追「いやいや」
旅「中野さーん、いるのは分かってんですよー」
追「借金取りか!」
桜「にゃーくん、おっきい声で鳴いてみよう! せーのっ!」
にゃ「にゃーおーんっ!!」
追「可愛いけどそれで起きるのか!?」
とりあえず全部にツッコんでみた追分である。
「出来るだけ大家さんに迷惑かけたくないんだよなぁ……。かと言って扉の外でうだうだ話してても、起こせるとは思えねぇし……」
ガシガシと頭を掻き、苦悩に眉間を寄せる。
その姿に、旅鴉はスケッチブックを取り出した。
「そういうことなら任せろ。私のろっこんが打ってつけだ」
にたりと笑み、旅鴉がスケッチブックを取り出してドアに押し付ける。
ろっこん【絵空事】
瞬きほどの間に、中野宅の扉は絵として封印されていた。
「ウガァアアア……!!」
「っと、やっぱりいやがった!」
中から襲いかかってきたゾンビに、追分が木刀を構える。だがその腐った手指が誰かに触れる前に、志波が一気に距離を詰めた。
懐に入り込み、下から掌底で突き上げる。
「……うるさい……」
あくびの後の一言に、おぉと控えめな歓声が上がる。
ゾンビは見る間に消えていった。
「やっぱ拓郎を連れてきといて正解だな」
追分の言葉に、出番を取られた、来た意味が消えたなど冗談めかした声も上がる。
しかし八神、旅鴉はそれを気にも留めずに靴を脱ぎ、真っ直ぐに眠りこけている中野に歩み寄った。
「中野を起こさない限りは終わりじゃないだろ? 俺がいいものを持ってきた。えぇと……ライターを持ってきたはずなんだが……」
「火がいるのか?」
言って、後ろに近付いていた仮面の始末人こと灯が炎を差し出す。
突然の大きな炎に目を見開いたものの、すぐさまろっこんであることを理解したのか、八神は遠慮なくそれに持参したものを近付けた。
温灸である。
「なるほど。周りに迷惑も掛からないし、二度寝の心配もない。いい選択だな」
「だろ? 起こすのに使おうと思って持ってきた。せっかくだし、眼精疲労に効くツボにでも……」
どこかイタズラを楽しむ様な声色で、目尻の延長線上に乗せる。
他の面々も反応が気になるのかワクワクした目線を向ける中、じりじりと音を立てて灸が進んでいった。
そのうちに中野の眉間が寄り、苦しげな呻き声が漏れ始める。
「うぅ……あうぅ……って、あっつい!? なんだこ……うぎゃあああ!?」
跳ね上がるようにして飛び起きた中野は、状況を把握する間もなく悲鳴を上げる。
その理由はと言えば、飛び起きた目の前に赤く煌めく旅鴉の瞳が見えたからだった。
「いい反応だ。そのポージング、スケッチさせてもらおう」
満足げににんまりと唇を歪め、即座にラフスケッチを取り始める。
現在時刻は深夜3時。
騒動の発覚からおよそ一時間半で、ゾンビ騒動は終わりを迎えた。
■ □ ■
寝子島各地でゾンビ達が消えていく。
桜花寮防衛に尽力していた
ナタリア・シシロヴァ
はスコープから消えていくゾンビを確認して疲れた風でもなく息を吐き、
マウル・赤城・スティック
は猫鳴館住人として桜花寮に恩を売れると喜びの雄叫びを上げた。
橘 勇
はすっかり寝入っていたものの、道で寝ている被害者の有無を気にして外をうろつき、回収作業に当たっていた
御風 不二夫
は、おかえり日常と疲れた声でこぼした。
ゾンビの殲滅に当たりながら、同時に被害者の回収もこなしていた
御剣 刀
も、ゾンビの消失を確認するとあくびを噛み殺し、自宅へと足を向ける。
今回の騒動で一人、ゾンビの存在を認識しないまま走り回っていた
鏡箕 萌
も心地よさ気に夢の世界へ旅立っていた。
そんな平和な日常からは少し外れ、草薙は困惑の表情を浮かべていた。
「ゾンビは消えたか……。だが、想像以上の能力だぞ桃原。塀や電柱を蹴りつけてのこととはいえ、破空法で空に飛び上がったこの俺の腰に抱き付き、あまつさえ尻に頬擦りするとは……。もうちょっとでこのゴム片を、全力でお前のデコに撃ち込むところだった」
深く息を吐き、引き攣った表情で背後を見る。
そこには腰に腕を絡め、しきりに尻に擦り寄っている桃原の姿があった。
どうやら破空法で回避していた最中に不意を突かれ、尻に頬擦りされた時の悪寒で姿勢制御を崩し、落下したらしい。
「お尻―……うへへ、お尻ぃ―……。やっぱぷりケツ最高……って、あれ!? あたし原稿は!? 現実逃避しすぎた!?」
「男の尻に擦り寄るのが現実逃避になるのか、桃原……。さすがは我がPECの優良株か……」
「そしてまさかの龍八くんがあたしの下に!? え、どうしよう龍八くん。もしかしてあたし、ゾンビ化した上に心のTNKが具現化したか男体化して、初めてを奪っちゃったんじゃ……! 責任とってお嫁にもらったほうがいい!?」
「心のTNKは具現化してもいないし、男体化してもいない! と言うか、そんなことになりそうになったら遠慮なくそのデコに十発単位でゴム片を撃ち込んでいたから安心しろ! 落ち着け!」
騒々しい草薙、桃原を尻目に、ゾンビ達とダンスに興じていた屍、握は、ダンス最中に儚く消えていった同志達に思いを馳せ、風の柔らんだ空を見上げていた。
「逝っちまったか……へへ、そりゃあそうだよなぁ。ゾンビなんて、フツウの生活にゃあノーセンキューってなもんよ。お前らとダンスタイムにフィーバーできただけでも、俺ぁ幸せだったぜ……」
「屍さん……。……一人だけ置いていかれちゃいましたね……」
「ん? いや待て待て握後輩。俺・ザ・人間」
「恥ずかしがんなくっても大丈夫っすよ。俺も正直、あいつらの仲間に入って踊ってたからか、なんだか置いていかれたなーって気がしちまってるんです。でも屍さんっていう立派なゾンビが隣にいてくれますから! 全然寂しくないっす!」
「あらヤダこの子全然話聞いてくんねーでやんの。というか、俺が人間であることを真っ向否定か? それはそれで残念なんだが……まぁいいや。握後輩、今度一緒にカラオケでも行って、あの曲を極めようじゃねぇか」
「よろこんで!!」
がっしりと握手を交わし、ゾンビを通して育んだ絆を確認する二人。
フツウは無理なのでみんなは真似しないようにね!
■ □ ■
そんな外の様子を報告として、八神は後木から連絡を受けていた。
「そうか、ゾンビは無事に消えたんだな」
『なのだなのだー! 真央ちゃんは途中で天野ちゃんに引っ張って帰られちゃったけど、猫鳴館のみんなも元気なのだ!』
「ならいい。こっちも今、追分と旅鴉が中野に説明を終えたところだ。うん。じゃあまた、明日学校で」
通話ボタンを切り、短く息を吐く。
「中野が起きたことで、ゾンビは消えたようだ。それに、ゾンビ化していた他の人も元に戻ったと報告があった」
「そうかぁ。なんか、俺のせいで騒がせちゃってごめんなぁ」
しょげ返る中野は、丸くふっくらとした印象の男子だった。
「まぁ、夢の具現化ってろっこんじゃあ自分で制御が効かねぇしな。あんまり気にすんな」
「そうだな。今回は深夜だったから被害も少ないだろうし、そこまで責任を感じることではないだろう」
追分と旅鴉のフォローに、ようやく中野が元気を取り戻した様子で笑顔を見せる。
ゾンビの消滅と原因の把握、そして本人の人間性の確認までを済ませ、仮面の始末人、灯はだるそうに玄関へ向かった。
「じゃあ僕はこれで……。君、ガッツリ寝ちゃえば夢も見ないよ」
最後にアドバイスのようなものを残し、その場を後にする。
そんな灯に続き、夏神、桜庭も外へ出た。
「ゾンビが消えたとあれば、世は事も無し。拙者もお暇するでござる」
「にゃーくんも限界みたいだし、ふわぁ……僕も眠いからそろそろ帰るよ。みんな、明日学校で会えたら健闘を称え合おうね!」
会釈をして去る夏神を追うように、既に腕の中で丸くなっているにゃーくんを抱えて桜庭が走って行く。
その颯爽とした後ろ姿に、中野は違和感を感じて首を捻った。
「あれ、そういえば俺の家のドア……」
「おっと、忘れるところだったな。きちんと返しておかないと」
そうだったと呟き、旅鴉がスケッチブックの一枚を破り取る。するとたちまちドアが出現し、追分に寄り掛かった。
「あー……玄関までは運ぶが、工具とかねぇか? 戸締りできない状況で帰るわけには……」
「それなら俺に任せろ」
どこから取り出したのか、八神の手には大小のドライバーセットが握られている。
そしてあれよあれよという間に、扉は無事に元の場所へとおさまっていた。
「おぉ……神業!」
「ハハッ、大袈裟だな。でもこれで追分も気掛かりなくゆっくり寝られるだろう? ……一人、既に寝てるしな……」
困惑顔が見下ろした先で、ぐっすりと眠りこんでいるのは志波だ。
中野を起こした後の説明やらで最初は気付かれていなかったが、志波はゾンビが消えるのを確認した後、すぐさま倒れ込んで眠り始めたらしい。
「悪いな。拓郎は俺が責任もって引きずって帰るから気にしねぇでくれ。そんじゃあ中野、深夜に邪魔したな。明日また萌え語りでもしようぜ」
「私も帰るか……。八神は確か私と同じ星ヶ丘寮だったな? 自転車の後ろに乗せていけ」
「あぁ、それくらいなら構わない」
志波を文字通り引きずる追分と、そろそろ睡魔が押し寄せてきたのかあくびを噛み殺している旅鴉、そしてその提案を快諾した八神がぞろぞろと部屋を出る。
騒動を起こしてしまった原因であるにもかかわらず、ろくに責めなかった彼らの背中に、中野はありがとうなと手を振った。
しかし、一度閉じられかけた扉が再度開く。
「そうだ中野。こんなことがあったし、今度気晴らしに一緒に映画でも見ないか。面白いと話題の作品があるんだ」
「へ!? あ、うん。俺でよければ」
「良かった。じゃあまた明日」
ひらりと手を振り、扉を閉める。
階段の下には自転車に跨って待機している旅鴉はいるものの、追分と志波の姿はない。
恐らく早々に帰路についたのだろうと見当付け、八神はふふと笑って見せた。
「まぁ、中野と見るのはゾンビ映画なんだけどな」
テヘペロと舌を出す。
誘因確認は必要だからねとうそぶきながら、さて次もまたこんな騒動になるのだろうかと楽しげに段を下りた。
......To Be Continued!?
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あとがき
担当マスター:
井之上
ファンレターはマスターページから!
読了いただきありがとうございます、井之上です!
ゾンビシナリオ、いかがだったでしょうか。
まさかの結末となりましたが、確かにこれもありだなぁと!
ゾンビ退治に専念する方、進んでゾンビになる方、被害者の救護を申し出る方、いろんなキャラクターさんがいてくださったおかげで、リアクションとして面白いと思えるものが完成しました。ありがとうございました!
次回はあまり時間を置かずシナリオガイドをリリースできればと思っています。
そのときはどうぞまた読んでやってください!
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担当ゲームマスター
井之上
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月24日
参加申し込みの期限
2013年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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