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ゾンビシティを駆け回れ!
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【ややこしいゾンビの登場】
夏神 零
はゾンビに出くわす危険も顧みず、まっすぐにシーサイドタウンと旧市街地の境界付近を駆けていた。
今回の騒動の原因である中野が眠っている状態で身動きが取れないとあれば、やはり大元を断つのが最善の策と考えての移動だった。
相棒でもある大鷹のリンを偵察係に連れてこようとも思ったのだが、最初の偵察に飛ばした際に危うく木の枝にぶつかりそうになったのを見兼ね、すぐさま自宅へと連れ戻していた。
「ねこったーの情報によれば、追分殿と合流を果たせば随伴可能とのことであったが……さて、その当人はどこにいるのやら」
駆ける先を彷徨うゾンビがいれば、即座に夏神流指弾術で撃破していく。
人に戻るゾンビは随分と減ってきたようだ。
それもこれも暗躍している他のもれいびの尽力の成果だったが、かと言って楽観視して、本気で射抜くわけにもいかない。
あくまで人である可能性を念頭に置いて攻撃していくが、慎重なその背後から、凄まじい足音が迫ってきていた。
異変に気付き、慌てて後ろを確認する。
夏神の視界に飛び込んできたのは、明らかに他のゾンビ達とは違い、全力疾走で向かってくる俊足のゾンビの姿だった。
「……ッ! あやつ、何者じゃ……!!」
咄嗟に安全な塀の上へ逃げ、正体を探ろうと暗闇の中に目を凝らす。
むしろそんな必要もないほど既に近付いていたそのゾンビは、止まることなく夏神の眼前を駆け抜けていった。
「オ゛ナ゛ガァアアア、ヘッダァアアアァァァ……!!」
餓えた獣の咆哮を響かせながら、獲物を求めるように手を前に突き出して走って行く。
あまりのその速度に一度は目を見張ったものの、あの俊足ゾンビによって被害者が増えてしまうのではと思い至り、小石を挟んで指弾を構えた。
しかし時すでに遅く、俊足ゾンビの背中は遠い。
「決断を誤ったか……思案を過ごすべからず。拙者もまだ修行が足りぬ」
悔しげに奥歯を噛みつつも、なおさら事態の解決を急がねばと思い直す。
この騒動の解決を目指すのならやはり元凶を断つべきとの揺らがぬ思いは、悔恨の念を容易く抑え込んだ。
その耳に今度は、ゾンビとは違う賑やかな談笑が飛び込んでくる。
「ねこったーに情報を流した分、いろんな奴らが動いてくれてるんだろうな。最初よか随分楽に移動できるようになって良かったぜ」
「さっき拓郎君がゾンビになった時はちょっと怖かったけどねー」
「追分さんの一発……けっこう痛かった……。夢の中なのに変だよな……」
「君達を見つけた途端にあんな状態だったから少しばかり驚いたが、なかなかに面白かったのでついついスケッチさせてもらった。なんにせよ仲間内に被害が出ずに済んでなによりだな」
談笑の中に合流を目指す相手の名を聞き取り、そちらへと目を向ける。
そこにはスキンヘッド眼鏡とゴスロリ娘、眠たげな長身の男と、小柄で白髪の少女 ―つい先ほど合流したばかりの
旅鴉 月詠
― が連れ立って歩いていた。
「お主が義一殿か」
「お、増援か?」
声を掛けられれば一行の視線が夏神へと集まる。
「左様じゃ。騒動の早期解決を求めるならば、やはり元凶を叩くが道理。微力ながら助太刀に参った」
歩み寄れば、その少々風変わりな話し方に追分の眉間がわずかに皺を刻む。その反応に、いかに個性的な生徒の多い寝子高生でも物珍しげに思われただろうかと目線を逸らした。
しかし追分の思惑は、その懸念にかすりもしない。
「……おい拓郎、ここは二次元じゃないよな」
「夢の中だけどね……」
「お前の中ではなってそうじゃなくってよ。なんなんだ今日は。僕っ娘がパーティに加わったと思ったらその次はクラスメイトのクール女子、今度は武士語使いの男の娘だと? ゾンビシューティングの世界にしては萌えキャラを理解しすぎだろ。つーかなんでここ二次元じゃねぇんだ」
次元の齟齬に苦しむ男、
追分 義一
。
だがそんな苦悩を流し見て、夏神は志波、桜庭に向き直った。
「なにやら困らせてしまったようだが、さておき……同行は許されるか?」
「もちろん! 味方は多いほうが心強いしね!」
「にゃー!」
「俺も……早く眠れる、なら……そのほうがいい……」
「その男は次元の扉を探しているだけだ。気にすることはない」
元気よく返答する桜庭、にゃーくんとは対照的に、志波は眠たげなアクビ混じりに、そして旅鴉は追分の行動に対していっそ冷たいフォローを返す。
ゾンビの闊歩する異常事態とは思えないその気楽な対応に、夏神はどこかおかしげに目元を和らげた。
ではそろそろ先を急ごうと、桜庭が腕を振り上げた時だった。
視界の端に、赤く燃える炎が入り込む。
「そこにいんの……ヒト? ゾンビ?」
闇の中に白く、ぼんやりと仮面が浮かび上がる。
「っ!?」
一瞬でも得体の知れない恐怖を感じるものを目にすると、人は身を固くする。当然、ここにいる面々もそうだった。
ひょいひょいと、お手玉のように炎が踊る。それはフツウにおいては異常なナニカではあったものの、ことゾンビタウンと化した寝子島の風景にはやけにしっくりと馴染んでいた。
それこそ、ファンタジー世界の空気感そのものだ。
「敵か味方か分からねぇ仮面の炎使い……ますます二次元チックになってきたな」
「喋ってる……ヒトか。なにしてんだ、こんな夜に」
引き攣る追分の声を聴き、仮面の始末人 ―
灯 斗南
― が至極面倒そうに問いかける。
ろっこんの悪用者、または騒動に乗じる者を陰で始末していく彼にとって、こんな夜に出歩いている人間は即座の信用に値しない。
騒動の原因、もしくは便乗犯の可能性を窺うように、ゆっくりとした足取りで追分達へと距離を詰めた。
その最中も炎は灯の手の中で踊り、近付くゾンビがいれば即刻炎を投げて撃破する。
しかしそれを見て、桜庭は声を上げた。
「ねぇ、それ危ないよ! 相手がろっこんのゾンビだったらいいけど、フツウの人がなっちゃったゾンビだったらヤケドしちゃう!」
「フツウの人がなった、ゾンビ?」
足を止め、灯が首を傾ぐ。
その様子にどうやらねこった―などで情報を得てはいないらしいと判断し、追分が後の説明を請け負った。
「ねこったーに情報を上げといたんだが、見てねぇんなら仕方ねぇ。うろついてるゾンビの中には、頭に物を当てると消えちまうゾンビの他に、そいつらに噛まれてゾンビ化しちまった奴もいるんだ。だから迂闊に派手なことをするわけにはいかねぇんだよ」
「そしてこの現象の原因が、とある人物の夢であることも判明しておる。つまりは叩き起こせばすべての被害は消え失せるというわけじゃ。拙者達はその人物を起こしに行く最中じゃが……それは斯様に警戒されるべきことかのう」
追分に続き、普段は寡黙な夏神も口を開いて動向を窺う視線を逆に投げかけた。
その言葉に灯は顔を逸らし、静かに溜め息を吐く。
「そっか、君らは助ける側なんだな。んならメンドイけど……手助けくらいはしてやるよ」
もう一つ炎を出し、遠くに見えたゾンビに投擲する。
人である可能性も考慮してか、当たると同時に炎は儚く消失した。
甚大な被害を及ぼす威力ではないその火力に、追分は安心した様子で手を差し出した。
「協力してくれるってんなら喜んで。あと少しの距離だが、よろしくな」
軽く握手を交わし、先を急ぐ。
追分だけが把握していることだったが、中野の下宿先まであと数百メートルだった。
■ □ ■
その頃、後木はシーサイドタウンにある民家の屋根の上で座り込んでいた。
「おもしろ記事をUPするにはシーサイドタウンの情報も必要なのだ。でも、シーサイドタウンはあんまり真央ちゃんの庭じゃないのだ……」
地理感がないとは言わないが、旧市街地ほど熟知しているわけでもない。ゾンビの頭上を駆け抜けるのに適した塀などの情報が乏しい状況に、後木は足を止めざるを得なかった。
「ゾンビも減ってきてるし、おもしろくないのだー! 新聞部ファイトなのだー!!」
気合を入れ、両腕を振り上げる。
改めておもしろネタの捜索を目指して数メートル走ると、同じくシーサイドタウンをものすごい速度で走り抜けている影を見つけた。
「むむむ、面白ネタの予感!? 待つのだー!!」
ネタを発見した後木は、もう止まらない。
安全圏である塀を飛び下り、全速力で駆け抜ける。
幸いなことに他のゾンビは周辺にいないらしい。それもあってか障害なくその背中に追いついた後木は、走りながらも携帯のカメラを起動した。
Tシャツにジャージ姿だが、脇目も振らずに走り続けているその異常性と覗き見える肌の血色の悪さから言って、恐らくゾンビと知れる。
撮った写真はかなりぶれてはいるが、その速度は充分に伝わった。
「おぉーっし、おもしろネタゲットなのだ! 【怪異、シーサイドタウンを走る超速ゾンビ】!」
素早く打ち込んでねこったーにアップし、にんまりと笑む。
しかし声を上げたことで、前を行くゾンビにその存在が知られてしまった。
ザザザザッと地面を滑るようにして急ブレーキをかけ、そのゾンビは後木へと向き直る。
ゾンビになってなお微かにそばかすの浮いた頬。
そのの正体は、夜間のジョギングに勤しんでいるところを襲われた
鏡箕 萌
だった。
「のぁっ!?」
突然の反応に後木も慌てて速度を殺す。
フーッ、フーッと獣のような呼吸を見せる鏡箕ゾンビがじりじりと距離を詰めにかかると、後木は引き攣ったような顔をしながらも、少し挑戦的に笑って見せた。
「ふふふーん、普段から猫道走り回ってる体育科アーンド陸上部を舐めんなし! ちょっと距離が近いからって、後れを取る真央ちゃんではないのだ!」
言って、同時に走り出す。
「オ゛ナ゛ガヘッダァアアアアア!!」
「食べれるものなら、食べてみるのだぁああああ!!」
こうなるともはやただの追いかけっこである。
後木はゴムや水鉄砲を構える暇もなく走ることに専念し、鏡箕ゾンビも後木を襲うことに専念する。
シーサイドタウンを舞台とした陸上部と水泳部の中距離走は、もしかしたら夜通し続くのかとも思われた。
だがしかし全力で走る先に、見慣れた灰色の髪を見つけて嬉しそうに声を掛ける。
「あそこにいるのは天野ちゃんなのだ! おーい、天野ちゃーん!」
そう、そこにいたのは、シーサイドタウンのゾンビ殲滅に多大に貢献した、
逆巻 天野
だった。
「どいてほしいのだぁああああ!!」
事細かに説明できるわけもなく、それだけ叫んで走り抜ける。
脇をすり抜けるように行き違うと、その瞬間、逆巻が軽くなにかを投げるのが目に入った。
「後木、もう走らなくて大丈夫だよ」
涼しげな声が響き、制止を促す。
その声に驚いて後ろを見返ると、あれだけの速度で走っていた鏡箕ゾンビが立ち止まり、ゾンビから人へと戻っていた。
彼女の足元には小さな小石。どうやら逆巻が投げて彼女を元に戻したらしいことを察し、後木はコントロールの良さに思わず感嘆の声を上げた。
戻ったばかりで混乱しているのか少し呆けた様子の鏡箕の肩を叩き、逆巻が静かに声をかける。
「頭、はっきりした?」
「……あれ? 同じクラスの……天野君? なんで?」
「一心不乱に走り回ってたみたいだよ。覚えてない?」
「あ……そういえばあたし寝付けなくって、ジョギングに出て……それで変な人にいきなり抱きつかれて、変質者だーってそのまま走ってたんだ……。へへ、わっるい! 走るのに夢中になりすぎてたみたいだ!」
少々事実とは違うものの、ゾンビ化していた記憶がないのならあえて話すこともないだろうと聞き流す。
「それならいいけど、もう時間も遅いよ。さすがに疲れただろ? 帰って寝るのが得策だと思うな」
「ふあぁ……うん、確かに眠いや。すっげー疲れてるみたい……。戻って寝ることにするよー」
目を擦り、ゾンビ時とは打って変わってゆっくりとした速度で桜花寮へと足を向ける。
「変な人はまだいるかもしれないから、気を付けて帰るんだよ」
注進に、鏡箕は右手だけを上げて応える。その背中を見送り、後木はにやにやとした笑みを受べて逆巻を覗き込んだ。
「んふふー、天野ちゃんってば優しいのだー。でも夜道に女の子一人なんて危ないんだから、送って行かないとなのだよー?」
にやついた後木に、逆巻はにっこりと笑みを向ける。
その笑顔になにかそら寒いものを感じ取って引き下がろうとしたが。
「あいにく僕は恋愛沙汰には興味がなくてね。それに逃げようとなんてするなよ後木。君だろ? 猫鳴館の扉を開けっぱなしにして外に飛び出して行ったのは」
「……あ、あれ? そうだった……かなぁー?」
「君より先に飛び出していった奴はいないみたいだったからね」
服のうなじを掴み、逃げられないようにしてから笑顔で問い詰める。
顔は笑っているものの明らかな怒りのオーラを滲ませるその声色に、後木はだらだらと冷や汗を流した。
「まったく、君を皮切りに家の連中は好き好んで外に飛び出すんだから……。もう何時だと思ってるの。寮に帰るよ」
「えっ、えっ! でもでも、真央ちゃん以外にも外に出てる子はいっぱいなのだ!?」
「うちの連中なら全員見つけたよ。深入りしてないようでなによりだけど、探すこっちの身にもなってほしいよね」
深く息を吐き、疲れた目元を隠すようにして頭を掻く。そんな様子を観察し、後木はこてりと首を傾いだ。
「……天野ちゃん、もしかしてみんなのことを心配してくれたのだ?」
「なっ!」
指摘に、逆巻の顔色が燃え上がる。
「わっ、やっぱりそうなのだ! 天野ちゃん優しいのだー!!」
「……ッ!! ほら、帰るよ!」
冷やかす意図はないのだろうその言葉に厳しい言葉で返すわけにもいかず、結局話題を逸らして先行する。
逃げないようにとうなじを掴まれたままの後木は少し窮屈そうではあったものの、心配された嬉しさにニコニコと笑顔を絶やさなかった。
■ □ ■
一方、ゾンビが減って悲しげに歩みを進めているのは握ゾンビだった。
「ア゛ァ……ア゛ァ……」
呻き声すらも、今は物悲しい。吹きすさぶ風すらも寂静感を煽っていった。
ゾンビ映画、その中でもゾンビに対する愛情を溢れさせてしまった彼にとって、仲間が減ってしまうのはとてもとても悲しいことだった。
そんな彼に、気安く近付く影一つ。
「へい、兄弟! 今日は腐れやべぇデンジャーナイトだな! ちょっと俺らの仲間に入っていかねーかい!?」
ゾンビ相手に、やたらフレンドリーなゾンビが一人。
ちょっと珍しい、呻き声でなくはっきりと日本語を話せるゾンビだった。
いや、正直言うと寝子高のイケてるゾンビガイ、
屍 骸
だった。
「お? なんだ、よく見りゃ握後輩じゃねぇか! こりゃまた腐れやべぇゾンビっぷりだな……。どうだ、俺らと一緒にこの夜を踊り明かしていかねーかい?」
親指を立て、輝かんばかりの笑顔を見せる。
それはどう見てもヒーローキャラを追い詰めることに成功した敵キャラの笑顔にしか見えなかったが、同じ寮で彼を見慣れた握ゾンビにとって、これほどまでにハートフルなゾンビは他にいなかった。
いや、まぁ人間なんだけどね。
「ア゛イ゛……ヨ゛ロゴンデ……!」
「さすが握後輩、物分かりがいいぜ! 他のゾンビの奴らはちょっとばっかり説得に時間がかかったが、なに、こいつらもなかなかにホットでソウルなダンスメイトだぜ! 行くぜ! レッツダンシーンッ!!」
パチンと指を鳴らすとほぼ同時に、反対側の指でmp3プレイヤーの再生ボタンを押す。
♪
チャーラーッ、チャーラーラーッ
ズンズンズンズン、ズンズンズンズン
♪
流れてきたのはあの有名なゾンビPVの洋楽だった。
『これは……! 存美倒術そのその13、素利羅亜……!!』
握ゾンビの目がカッと見開く。
ゾンビになっている自分が他のゾンビ達とこうして本物のPVのように踊れるなどと言う機会はなかなかやってくるものではない。
それゆえに握ゾンビは感動に打ち震え、どのゾンビよりも気合を入れたダンスを披露した。
「おぉ、握後輩! やる気マンマンかぁ!? こりゃあ俺も負けちゃあいられねぇなぁ! ポーゥッ!!」
甲高い声を上げ、腰を突き上げる。
それ以降も曲に合わせてひたすらに踊り続けるゾンビ達に、目的を果たし、そろそろ猫鳴館へ戻ろうとしていた草薙が目を止めた。
「……リアルゾンビによる某有名曲のダンスか……。これは足を止めてでも一見の価値はあるな……」
塀の上に腰を下ろし、踊り狂うゾンビ達を見物する。
しかし草薙は知らなかった。彼の背後に近付く不穏な影を。
「……オ゛ジ……リ゛……」
ほんの微かなその声に、慌てて見返る。
見れば、塀に腰掛けるその尻に向かい、一人の女ゾンビが今まさに噛り付こうとしている瞬間だった。
「な……ッ!!」
咄嗟に塀を蹴りつけ、牙から逃げる。しかし敵もさる者、興奮しきった様子で塀を飛び越えて眼前に立ち塞がった。
その姿に、草薙は苦笑と共に冷や汗を流す。
「お前か……桃原。ならばその執着も頷ける」
そう、草薙のお尻を狙ってかぶりつこうとしていたのは、猫鳴館内でゾンビに対抗していたはずの
桃原 空音
だった。
どうやら桃原、攻防に疲れ切ってゾンビ化していたらしい。
「オ゛ジリ゛……オ゛ジリ゛……! ザンボウノ゛……! まっちょめんノ゛ぷりぷりオ゛ジリ゛……!!」
「俺の尻が食いたいか……? フッ、だが残念だったな。俺は腐女子のエサになど甘んじるつもりはない!!」
破空法を用い、高く飛び上がる。
ここに、PEC隊員同士の闘いが始まった。
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コメディ
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定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月24日
参加申し込みの期限
2013年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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