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ゾンビシティを駆け回れ!
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【ゾンビハンター】
バシュッ
圧縮空気が射出される音が猫鳴館周辺に響き渡る。
屋根を超え、曇天の空高く三つ編みが舞っていた。
「こんな日にゾンビとは、また風情があるじゃないか……!」
くくと喉を揺らし、
草薙 龍八
は愉悦に唇を歪ませる。以前クローネとの対決で用いた立体行動を、これからのために完全習得したいと思っているところだった。
テロリストとしての戦略を広げるための修練なので、あまり人に見られるわけにもいかない。だからこそなかなかその機会に恵まれなかったわけだが、ゾンビ出現の夜ともなればその調整に打ってつけだろうと外へ躍り出ていた。
ろっこんを用いての跳躍は滞空時間としてはさほど長くはない。見る間に高度を下げる体を冷静に把握し、草薙は次に、右側へと【破空法】を穿った。
「穿て」
言葉と共に、体は左へと跳躍する。
その間落下は止まり、目的の着地場所である見晴らしのいい家屋の屋上へと辿り着いた。
「ふん……破空法のみの運用テストはこんなものか。なら」
地面を見下ろし、ゾンビの徘徊を確認する。
「応用運用のテストと行くか」
重りを先につけたロープを隣家のベランダ柵に投げ、括りつける。強く引き、それが微動だにしないことを確認すると、草薙はふわりと身を投げ出した。
降下する体はベランダを支点として振り子のように円軌道を描く。
目標への位置補正のためろっこんを細かに使用し、力の調整も図るのは忘れない。
天性の勘のためか容易くそれをこなし、草薙はポケットに忍ばせていたゴム片を取り出した。
「……穿て」
鋭い音を立て、ゴム片はゾンビの頭を撃つ。
呻いて消える者、そして人に戻って眠りに落ちる者。それを確認し、草薙は目前に迫った壁を駆け上がった。
【破空法】を地面に向かって打ち放ち、再度空へと舞いあがる。難なくロープの結び目に降り立った草薙は、やがて満足げに目元を和らげた。
「一晩修業を積めば、ものになりそうだ。……ぅん?」
視界の端に、やけに人目を引くゾンビがいることに気付く。
「ア゛ァ……ア゛ァ……ゴロジ……ゴロジデ……」
悲哀と苦悶に満ちた表情で徘徊するそのゾンビは、大きなヘッドフォンを首にかけている。それには見覚えがあった。
「確かあれは……
握 利平
、だったか」
ひらりと舞い降り、塀の上に立つ。ここなら間違っても噛まれることはないだろうが、様子を観察するには十分な距離だった。
「噛まれたのか」
呟けば、握も気付いたのか草薙を仰ぎ見る。なお一層悲しげに眉根を寄せ、縋るかのように塀を掻き続けるその姿に、テロリストは微かに憐みの色を強めた。
「ねこった―の情報では、噛まれた者は元に戻ると言うことだったが……そんなに悲しいのなら慈悲だ。俺が撃ってやろう」
穿て。
言葉はゴム片を撃ち出す。
額に直撃を受けた握は、ゆっくりと人の姿に戻りながら、幸せそうに後ろへと倒れ込んだ。
ぱたりと倒れ、身じろぎ一つしない。しかし殺すほどの威力はなかったはずだがと草薙が訝る前に、握はひょっこりと身を起こした。
「……ッテテ……と、よし! 念願の存美倒術48手の内その21、『死弐他狩』! 見事完成!! 協力を感謝するぜ!!」
キラキラと輝く笑顔で言われれば、さすがの草薙も言葉を失う他ない。
「……は?」
「いやー、ゾンビはいいよな、ゾンビは! 倒れ方一つ、仕草一つでキャラが立つ! お、あそこに見えるのもまたゾン……おいおい、違うだろ! 華麗に電柱を避けてどうすんだよ! そこは一旦ぶつかって、頭をフラフラさせてから再出発……あーもー違う! 俺のやり方を良く見とけって、アッー!!」
仔細を聞き出す前に近くにいたゾンビのダメ出しに走り、手本を見せようとしたところを再度噛まれた握の姿に思わずしゃがみこんで頭を抱える。
「コイツを助けてもエンドレスエイトの予感しかしない……。うん、よし。捨て置こう」
さらりと決断し、空高く駆けあがる。
今は自分にとっておふざけタイムではないのだと息を吐き、さらなる調整に向けて精神を集中した。
■ □ ■
その頃ねこった―には、【恐怖、ゾンビ溢れるネコジマ・シティ!】なる怪記事がアップされていた。
「とぅ! とうとう! ハントなのだー!!」
強力水鉄砲を撃ちまくり、
後木 真央
は軽快に旧市街地を駆けずり回っていた。
「地面におりるからゾンビさんにかち合うのだ! 屋根の上、塀の上、高いところからスナイプすればいいのだ! 真央ちゃんあったまいー!」
自画自賛である。
「おー、ゾンビさんの群れを発見! 写メ! えーっと、『修ちゃーん、ハント情報送るから、ゾンビさんの顔にモザイク宜しくなのだ』ーっと。送信!」
水鉄砲で撃破しながら、滑るようにメールを打ち込んでいく。
ゾンビさんは見た目がグロいので、モザイクを掛けるのはマスコミとして当然の義務です!
「おもしろ記事、もっとたくさん撮りたいのだー……。あれ? にゃーくん!?」
余所の庭先から見慣れた仔猫が飛び出し、前足についた五円玉でゾンビを攻撃している瞬間を咄嗟に写真に撮り、声を上げる。
「今の声……やっぱり真央ちゃん!」
仔猫の『にゃーくん』が飛び下がったところを抱き留めたのは、当然飼い主の
桜庭 円
だ。
制服時のイメージとはまた違うゴスロリ姿だが、手には弾弓とヨーヨーを持っていることからも目的は明らかだった。
「円ちゃんもゾンビシューティングなのだ? 協力するのだ!」
駆け寄れば、円も楽しげにブイサインを作る。
「寝る前にねこったーを見たら、ゾンビ騒ぎで賑わってたからねー。せっかくだしにゃーくんと一緒に冒険しようって思ったんだよ。中野先輩? を起こしに行けばいいんだよね。でも下宿先の住所がねこったーに上がってないんだ」
「そうなのだ、それは真央ちゃんも気になってたのだー。よかったら一緒に、協力要請してきた義一ちゃんを探すのだ!」
「うん!」
意気投合したところに、テシテシとにゃーくんが頭を叩く。
「にゃー」
「ん? なんだいにゃーくん……あぁ」
見返ったところにはのろのろと近付くゾンビ。
それを慌てることなく、ヨーヨーと水鉄砲が撃破した。
ぱしりとヨーヨーのキャッチ音が響くと、後木はにこにこと塀を指さした。
「塀や屋根の上を通ればダイジョーブなのだ!」
「だね! じゃあ行こうか!」
にゃーくんを抱え、ゾンビの頭上を駆け抜ける。下から手を伸ばす無粋者には容赦ない攻撃で交わし、颯爽とその場を後にした。
■ □ ■
その頃桜花寮周辺は。
「3時の方角から二体、11時の方角から一体を確認。掃討します」
暗視スコープを装着した金の髪が風に靡く。桜花寮周辺の茂みに身を潜め、スナイパーライフル型エアガンを構えた
ナタリア・シシロヴァ
は誰に報告するでもなくそう呟いた。
サバイバルゲームの夜戦後に降って湧いたこの騒動に、彼女は一切の動揺を見せることなく、即座に寮周辺のゾンビ掃討作戦を単騎にて実行していた。
音もなくゾンビは倒れ、消えていく。直視し難い不潔さではあるものの、少なくともこの近隣で巻き込まれた被害者は皆無らしいと見て取り、ナタリアは銃口を上げた。
「騒動に乗じ、悪事を働く人間がいるかとも思いましたが……思い過ごしでしたか」
途端、傍らの茂みががさりと音を立てる。
銃身の長いスナイパーライフルを使うには不向きと即座に判断し、ナタリアは内ポケットのハンドガンを構えた。
銃口から僅か一センチ。
そこには、両手を上げた
マウル・赤城・スティック
が引き攣った顔で立っていた。
「……人……。桜花寮では見ない顔ですね。なにをしているのですか」
「なに、ここのピンチだと聞いたもんで猫鳴館から増援に来たってわけ。あんた、なかなかやるじゃん」
ニヤリと笑むその表情にも、ナタリアは興味を示さない。
「本陣を守るのは鉄則。それに私は不潔なものを近付けたくないだけです」
「そうかい? まぁ、なんにせよそいつじゃ広範囲の敵にゃ対応できないだろ。ここの裏側は……っ!」
遠方から近付くゾンビに向かってブーメランを振りかぶり、勢いよく投げる。弧を描く軌道はゾンビから僅かに外れた場所を飛んだが、そこから不自然に伸びたものにナタリアは目を見開いた。
マウルのろっこん、【救いの手】
彼が息を止めている間だけ発動するこのろっこんは、ブーメランから彼自身の腕を生やすという物だ。
その上、この腕はブーメランに干渉することはないので、ゾンビを張り倒した衝撃で落ちることもない。
無事に手元へと戻ったブーメランを受け止め、マウルはたった今ゾンビを殴ったばかりの腕をひらひらと翻し、握手を求める。
「俺に任せな。その代わりここの奴らに、猫鳴館の奴が手助けしてくれたってのを証言してくれよな。こっちもいろいろ事情があるんだ」
「……了解しました。でも、握手の必要はありません」
ごく短い言葉で了承しつつも、差し出された腕にはっきりと嫌悪感を見せて僅かに後ずさる。
狙撃手としての自身の力を鑑みてこの悪天候の中では戦力アップはありがたい話だったが、ゾンビを殴り飛ばしたその手を握ることなど到底できるわけもなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
井之上
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月24日
参加申し込みの期限
2013年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月01日 11時00分
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