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【その3】
一方、中央の調理台では。
「まずは、皮剥きしねーとな。俺様、家から鬼皮剥きバサミ借りて来たぜ!」
望月が、手にした専用のハサミを掲げ、袖をまくり上げた。
「ほう。用意がいいな」
修が、感心したようにうなずく。
そこへ、彼と一緒に料理を作る約束をしていた
常闇 月
が歩み寄って来た。
「今日は、よろしくお願いします。八神さん」
挨拶する彼女は、キレにゃんこの絵柄の黒いエプロンに、白い三角巾という格好だ。
「ああ。……じゃあ、ここは宇佐見に任せて、俺たちは向こうの空いている調理台に移るか」
うなずいて修は、自分たちの分の栗を笊に取り分け、「あとは頼む」と望月に声をかけると、歩き出す。
「はい」
月も、うなずいてそのあとに従った。
「おう、任せとけ!」
望月は景気よく言って、その二人を見送ると、他の者たちに声をかける。
「一緒に、皮剥きやる奴、いるかー?」
その声に、ハッと顔を上げたのは
深縹 露草
だった。彼は教室の隅で、持参した白い割烹着と藍色のエプロンを取り出し、どちらを付けようか、さっきから迷い続けていたのだ。だが。
「私(わたくし)、お手伝いします」
慌てて挙手すると、結局、割烹着の方をつかんで身に付け、同じ白の三角巾を頭につけながら、中央の調理台へと向かう。
「僕も手伝うよ」
同じく挙手したのは、望月の近くにいた
千明 優輝
だった。
「私もやろう。……実は、こんなものを持って来たんだ」
テレレレッテレーと、どこかで聞いたことのある効果音を口にして、
旅鴉 月詠
がエプロンのポケットから取り出したのは――
「『栗専用の皮剥き器』。鬼皮渋皮まるごと剥けるスグレモノ。栗の尻から刃を当てて、ジョキジョキとハサミのように使うだけだ」
「すげー秘密兵器だな、それ!」
望月が、はしゃいだ声を上げる。
「わあ、そんなのがあるんだ」
優輝も目を見張って、月詠が取り出したものを見つめている。
「ただ、渋皮を使いたい場合には、向かないがな」
それへ月詠が、ぼそりと付け加えた。
望月が笑う。
「そっちは、俺様の鬼皮剥き専用バサミや、キッチンバサミで行けるだろうから、大丈夫だぜ」
そんな彼らに、
羽藤 勇気
が声をかけた。
「おはよう。僕も、手伝っていいかな」
「もちろん、いいぜ」
うなずく望月に、勇気は言った。
「
羽藤 勇気
といいます。最近こっちへ来たんだ。よろしくね」
「へぇ~、奇遇だね。僕も、『ゆうき』って名前だよ。優しく輝くで、優輝って読むんだ」
聞くなり、優輝が声を上げる。
「苗字は、千明。よろしくね」
「千明くん、か。こっちこそよろしく」
差し出された手を取り、勇気も返した。
「ゆうきちゃんが二人か。面白れぇな」
そんな二人を笑って見やり、望月は皮の剥き方をレクチャーし始める。
「さて。皮の剥き方を説明するぜ。湯につかってる栗を笊に上げて、皮が熱い内に、外側の厚い皮、鬼皮を剥くんだ。これだと慣れてなくても、キッチンバサミで行けるはずだぜ。その下の渋皮は、包丁で剥くだけだから、面倒くねーだろ。包丁扱うの慣れてないヤツは、バターナイフで削るって手もあるぜ」
「鬼皮剥きと、渋皮剥き、二手に分かれた方が早い気がする。……私のは、全部剥けるから別として、残りの四人を二人ずつ分けてはどうだ?」
月詠の提案に、露草がうなずいた。
「では、私も鬼皮剥きの方をやりましょう。料理は慣れていますので」
「おっし。じゃあ、ゆうきちゃん二人は、渋皮剥きを頼んだぜ」
望月が言って、さっそく湯の中の栗を笊へと上げる。そして、全員で皮剥きを始めた。
言っていたとおり、慣れた手つきで鬼皮を剥いているのは、露草だ。実は彼、何を作るかまだ決めていない。
(甘露煮、渋皮煮……どれも、美味しそうデースね……! でも、ポピュラーなだけに、他の人とかぶりそうデース)
あれこれと、頭の中で主に和の栗料理を思い浮かべ、至福の表情になりながら、彼は何にしようかと考える。むろん、その間も手は動いて、丁寧に手早く鬼皮を剥いて行く。
しばし黙々と鬼皮を剥き続けて、ふと彼は思いついた。
(これだけ新鮮な栗なら、茶巾絞りにしても、とても良い味が出そうですね……)
胸に呟き、大きくうなずく。
「……よし、作るものは決まりマーシタ!」
一方、渋皮を剥きながら、優輝は望月に相談を持ちかけていた。
「栗羊羹を作るつもりなんだけど、栗を煮るのって、どうやるのかな」
というのも彼は、ほとんど料理の経験がないのだった。にも関わらず参加したのは、栗が美味しそうだと思ったからだ。
(難しいのは失敗しちゃいそうだし、簡単そうなのがいいな……)
参加の申し込みをしたあと、何を作るか決めるためにネットでレシピを調べながら、彼はそう考えた。
(……あ、これなら僕でもなんとかなる……かも? 美味しそうだし、これにしよう)
やがて、そんな呟きと共に決めたのが、栗羊羹だった。一応、こしあんと寒天も持参して来ている。ただ、栗の煮方がよくわからないのだ。
問われて望月は笑う。
「それなら、甘露煮だな。ちょうど俺様も、それを作るつもりだったんだ。なんなら、一緒にやるか?」
「いいの?」
顔を輝かせる優輝に、望月はうなずいた。
「ああ。どっちみち、一杯作って他に使う奴がいれば、分けるつもりだったんだ。問題ないぜ」
「ありがとう。……よかった」
礼を言って、優輝はホッとしたように笑う。
それを見やって、ふと望月は勇気の方をふり返った。
「そっちの勇気ちゃんは、何を作るんだ?」
「僕は、そうだね。モンブランを作ろうかな」
勇気の答えに、月詠が顔を上げる。
「私も、モンブランを作るつもりだ」
「そう……なんだ。栗のお菓子の中では、ポピュラーだからね。……僕のは、昔……知人に教わったレシピなんだけどね。美味しいんだよ」
軽く目を見張ったあと勇気は、どこか懐かしむような、辛さを堪えるような顔で続けると、再び渋皮を剥く作業に没頭する。
その面には、どことなく話しかけてはいけないような雰囲気が漂っていて、他の四人は思わず顔を見合わせるのだった。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月04日
参加申し込みの期限
2015年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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