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秋のお山でのほほんほん
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刀と寝太郎の秋
時折、雨が降ると、
御剣 刀
は雨を相手に修行をする。剣を速く正確に振るうため、降り注ぐ雨粒を斬る訓練だ。集中力の鍛えられる修行なのだが、何分雨が降らなくては修行ができない。
そこで刀が思いついたのは、九夜山のドングリだ。ドングリの木にその辺に落ちている木の枝を投げつけ、落ちてくるドングリを木刀で斬る。
「……やっぱり雨粒より簡単だな」
手応えのなさに、刀は首を捻った。
「……そうだな。もっと条件を厳しくしてみるか。ドングリを斬って、すべて同じ方向に飛ばす……よし、これでやってみよう」
研ぎすませた気を切っ先にまで行き渡らせ、茂みに向かって、正確に打ち込む。
初めはコントロールに苦労したが、負けず嫌いな性格のせいだろうか、諦めることなく続ける間にだんだんとコツが掴めてきた。
順調に修行を続けていると、突然、ドングリを飛ばした茂みから声が上がった。
「あだッ」
「? 何だ、今の声……誰だ?」
「なんでドングリが急に……?」
茂みの中から、額をさすりさすり……出てきたのは、
猫島 寝太郎
だった。
「……誰かと思えば……なんだ、猫島か。よう、何してんの?」
友人の姿に、フッと緊張が解ける。
「何してんのじゃないよ、もう。散歩してたら、いきなりドングリがおでこに飛んでくるから驚いたよ」
「ああ、悪い。そんなとこに人がいるとは思わなくてさ」
「うーん。何か色々ツッコミたいことはあるけど……御剣君、とりあえずこのドングリもらっていい?」
「ドングリ?」
「うん。秋だからね。秋らしいものを集めて回ってるんだ。昼だし、お礼にオニギリと味噌汁提供するからさ」
「……え? いいの? ちょうど腹減ってたんだよな。まぁ俺のじゃないけどいいよ。ほら、その茂みの辺りにたくさん落ちてるから」
「……え? わっ、ほんとだ。すごいたくさん……ありがとう、御剣君」
ただの木の実でも、ピカピカに光るドングリは見つけると、宝物を見つけたような気分だ。
それが両手に山盛り。なんとなくくぬぎの立派なドングリは、中でも価値がありそうな気がする。気がするだけだけど。
「この辺でいいかな……?」
ちょうどよく横たわった丸太に、寝太郎と刀は腰を下ろした。
寝太郎は持ってきたのは、コンビニで買ったオニギリ。梅、シーチキン、鮭、辛子高菜。それから、ペットボトルのお茶と、ポットに入れて持ってきた味噌汁だ。
「こんなところで味噌汁飲めるなんて、なんかいいな。うーん……はぁ、温まる」
「ふふっ、米と言ったら味噌汁だよね。秋の山で飲む味噌汁はまた格別だし」
「ああ、それは間違いないな」
平和な秋の午後だった。楢の木の上では、二羽のカワラヒワが羽を休めている。
オニギリを味噌汁で流し込んで、刀はひと息。
「ふー……美味かった。ごちそうさん」
「気に入ってもらえて良かった。でも、しょっぱいもののあとは、何か甘いものが食べたくなるねぇ……デザートも用意してくれば良かったかな」
「ん? 甘いものか……ああ、そうだ。そう言えば……」
そう言うと、刀は茂みの中に。戻って来た彼は、寝太郎に「ほら」と何かを放ってよこした。青紫に光るその実は……。
「あ、あけびだ!」
「ここに来る途中で見つけたんだ。ちょうど良かった。ほら、食えよ」
爽やかに差し出す彼に、寝太郎は目をぱちくりさせた。
——デザートが欲しいって言ったら、すぐとってくれたよ……ハッ! このスマートさ、これがモテの秘訣か!?
こういうことをさりげなくできることが、女の子の気持ちを掴むのには大事なんだな……としみじみ。そして、それができる友人にちょっぴりあこがれる。
「……? なんだよ? 食えよ、美味いぞ」
「う、うん。ありがとう。……甘くて美味しいねぇ。あ、見て。あそこに萩の花が咲いてる」
垂れた枝に、薄い紅色の花が幾つも花びらを開いていた。
「へぇ、かわいい花だな……あれが萩って言うのか」
「秋の花だからああいう漢字らしいよ。綺麗だよね、自分は好きだなー萩。御剣君はどんな花が好きなの?」
「花? あまり意識したことはないけど……梅や桜なんかの春の花が好きだよ」
男子高校生のチョイスとしては渋いなぁ……と思いつつも、彼らしいな、と寝太郎は思った。
「武士と一緒に絵になる花だよね。梅も好きだよ。実も食べられて美味しいし」
「武士か、そう言われると照れるな……」
剣の修行もひと段落したので、刀は寝太郎の秋探しに付き合うことにした。
のんびりした性格の寝太郎は綺麗な花や、秋の生き物を見つけるたび、足を止めてじっくり観察する。
剣術において速さを追求する刀とは真逆だ。でも、だからかもしれない。この友人の隣が居心地がいいのは。
「……御剣君、これ。アキグミを見つけたよ。真っ赤で美味しそう」
「お、くれるのか。ありがとな」
ぱくりと頬張り、同時にカッと目を見開く。
「渋っ!?」
「あはは、これはちょっとおやつにするのは無理だねぇ」
と寝太郎は苦笑い。
「……ところで、猫島。さっきからドングリ集めてるけど、それで何をするんだ?」
「ああ、これ? これでちょっとした玩具でも作ろうかなって」
「玩具?」
「じゃあ、作ってみようかな……」
寝太郎は、顔料ペンや工作道具を取り出して、工作を始めた。
「……できた!」
「これって、やじろべえってやつだよな? へぇ、ドングリのやじろべえか、器用だなぁ」
「簡単だよ。あ、御剣君も作ってみる?」
「いいのか? じゃあ、せっかくだし教えてもらうよ」
時間は、揺れるやじろべえのように、ゆっくりと過ぎていく。
たまにはこんな遊びもいいかもな……刀はそう思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月31日
参加申し込みの期限
2015年01月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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