this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ババ抜きで知る、敗者の味
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
つぎへ >>
●ババ抜き・ハーフタイム
決勝戦に向け準備がなされる中、勝ち抜いた者にお菓子が渡されていった。
商店街の協力で実現した、お菓子詰め合わせ(大人買いサイズ)である。
紙袋いっぱいに詰まった、ゼリーやラムネ。タコやイカの絵柄が踊る、ちょっと大人ぽさを漂わせる珍味やおつまみ。ミニサイズの乾燥麺。マシュマロの袋には人気キャラクターが印刷されていた。包装紙に棒付きの飴がある。トウモロコシやガムの香り、チョコレートのにおいが詰まっていた。紙袋の底は見えない。
「うぅ……涙でお菓子がしょっぱいのだ」
菓子袋を抱え込み、もぐもぐと勝利の屈辱に震える
後木 真央
。
「しかし、参加賞おいしいのだ……でも悔しいのだ」
「食べるか泣くかどっちかにした方がいいんじゃないか?」
器用にお菓子を食べる彼女に、居合わせた
御剣 刀
が苦笑した。
八神 修
も姿を現す。
「修ちゃんと刀ちゃんもいたのだ? 二人とも勝ったのだ?」
「まあね」
「勝負事で負ける気はないからな」
当然とうなずく二人に、「わかってないのだ~」と肩を落とす真央。彼らと予選で一緒なら勝算はあったかもしれない。
「負け犬になりたいって、私には理解できません……」
真央の悲痛な声に、
鬼崎 あやめ
がぽつりとこぼした。
「え?」
それを聞いた
桃川 圭花
。信じられない、という顔であやめを見る。
「な、なんですか?」
「だって鬼崎さん、フジ――」
「それ以上は言わないでくださいっ!」
脊髄反射で圭花の言葉を遮るあやめ。
「もし『クイーン・オブ・負け犬』なったら……私、二重の意味で負け犬じゃないですか! 首輪が似合うなんて、そんなことありませんから!」
「言ってないから落ち着いて……!」
級友をなだめながらも、首輪発言に実は狙ってたのかしら、と思う圭花だった。
「どうやら勝ち抜いたようですわね」
「ああ。そっちも……確か勝ってた、よな?」
刀へと歩いてきた
財前 華蓮
は敗北のオーラを纏っていた。豪奢な金髪がくすんで見える。そして手持ちの菓子はほかの参加者と比べ、かなり少ない。
一体何があったというのか。
「……話せば長くなりますわ」
「まあ、無理に話す必要は――」
「そこは『それでも聞きたい』でしょう!」
「言いたいのかよ!?」
Bブロックでの予選の後、華蓮と
ライレエ・アーレンス
、
志田 朝陽
でお菓子を賭けた再戦を行ったのだ。
結果は、年長者の大勝利。取られた分のお菓子は子どもたちに配られ、大層好評だった。
短い話であった。
「こんなはずでは……私の駄菓子が」
「災難だな」
燃え尽きた感じの華蓮。さすがに気の毒で、菓子を分け与える刀。
「まああえて子どもたちのために負けただけですし別に私は弱くはないのですが!? あと感謝ですわ!」
「キレるか感謝するかどっちかにしてくれ!」
修羅ババ抜き。
ジニー・劉
は
鹿嶋 洋美
の発言によって、分岐点に立たされていた。
「劉さんの予選見てたんですけど、偶然とはいえ相手の人と距離が近いんじゃないですか?」
「……そーだったか?」
番外戦術をしていた時のことだ。特にスキンシップについては、ちょーーっと注意する必要がある。
選択肢のババは、引き抜けば即爆発するかもしれない。
「集中してたから、あまり覚えてないなぁ」
嘘ではない。集中してなりふり構わなかっただけだ。
「ふーん」
洋美はそんな反応。劉の背に冷汗が伝う。
「劉さんは、こういうゲームの時はいつもああなんですか?」
「集中すれば、な」
とぼける劉に、洋美は思案する。
「じゃあ、帰ったらトランプで遊びましょう」
「?」
「思えば劉さんとこういう遊びをすることも少なかったですし……劉さんと対戦もできませんでしたから」
「……」
これはもしや、ババ抜き→集中→手が触れ合ってロマンス、の流れかっ!
劉が相好を崩す。
「別にいいが、お前は根がとっぽいからな……俺の集中はレアだぜ?」
「あ、言いましたねー……そうだ、お菓子は皆で食べましょうね」
「あ、おじさんだ!」
友人のおじに、
小島 海美
が手を振った。振り返してくれた劉と洋美が人混みの中に消えるのを見届けてから、
高瀬 練
へ向きなおる。
「決まった?」
「うん! これととりかえっこして!」
海美は当たりくじつきの小さなガムが気に入ったのか、練にトレード申請中だった。
「それだったら、あげる」
「ほんと!? ありがとっ」
手のひらの上、コーラの香りがするそれに海美の目が輝く。
しかもそれが二つになった。
「僕のもどうぞ」
乃木 成美
が微笑む。
「おにーちゃんもありがとっ」
海美が二つのガムを見る。さて、どちらの包みから開けようか。
「……どーちーらーにしーよーうーかな」
「当たったことって、ある?」
海美が「てんのかみ」の裁決を仰いでるあいだに、練が成美に聞いた。あたりくじのことだ。
「うーん、多分あった、かな? あみだくじや迷路の印象が強いかも」
「あたしも。あれって、当たりが出たらもう一個もらえるでしょ」
「うん」
「思ったんだけど、それでまた当たりが出たらもらえるのかな?」
「……どうなんだろ?」
それだけ強運なら、もらえそうな気もする。
「あたったー!」
海美が叫ぶ。練が彼女の頭を撫でる。
「良かったね。あとで売ってる駄菓子屋さんに持っていくといいよ」
「おねーちゃんおにーちゃんありがとー!」
駆けていく海美に手を振り返しながら、成美は先刻の疑問について考えた。
「十円くらいだから、大丈夫かな」
一個の金額が安いから、たぶん、問題ないだろう。
お菓子で破産など、するわけでもなし。
「破産だな」
ライレエが淡々と言った。相手は机に突っ伏した朝陽だ。
駄菓子屋は破産しなくとも、個人はお菓子で破産するらしい。
結局、朝陽は勝てなかった。
いや、一度勝ったが、それが罠と気づいた時には全てむしり取られていた。
「くそ。まだだ、ラムネが五個残ってる」
「やめときな。というか参加料にも満たないぞ、それは」
「く!」
手に残ったラムネの包み(五個入り)を握りしめ、身を震わせる朝陽。その肩に手が置かれた。
「もういいじゃろう。おぬしが負け犬でないことは、予選で証明されたんじゃ」
「爺さん……」
優しい声に、朝陽は俯いた。
「じゃが――お前さんよぅまけるのぅ。これからも精進せんと、ちょっと成長した程度では、何かの拍子ですぐ元に戻ってしまうぞ」
「だーっ、分かってるよ!」
朝陽は立ち上がった。
「まだ、まだだ……俺の戦いも、成長も、まだ始まったばかりだ。これからなんだよ!」
走り出す朝陽。明日からは更なる高みを目指し練習に励むのだろう。それが彼の次のステップなのだ。
「あんたには礼を言うぞ。おかげで慢心せず、あの少年は成長できそうじゃ」
「いや、誰だよあんた」
ノリのよさげなその佐藤老人に、ライレエはさすがにツッコミを入れた。
「そろそろ時間だな」
北 影太郎
が時計を見て呟く。決勝の時刻だ。
「お祭ーりの主賓、登場デスね!」
メル・ミラー
の視線の先、一段高くなった場所にテーブルが置かれ、負け残された者たちが座っていく。厳かで、雰囲気がある。
「イイ感じデスね。どうせなら私ーも負けておけーばよかったデース」
「確かにある意味ヒーローだよね……美味しいよなぁ」
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ババ抜きで知る、敗者の味
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月22日
参加申し込みの期限
2015年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!