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ババ抜きで知る、敗者の味
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●
一回戦Eブロック
「海美ちゃん……最弱は真央ちゃんの物なのだ!」
「うん! いらないからあげる!」
最弱称号に魅せられた
後木 真央
の額には『目指せ最弱さん、キングオブ負け犬!』と手書きされた鉢巻。
後ろ向きな前傾姿勢……今の真央を表すのにこれほどふさわしい言葉はないであろう。
猫撫で仲間である
小島 海美
が聞いた。
「でも、どうやってまけるの?」
「発想の転換なのだ。要はババをキープし続けるだけの簡単なお仕事なのだ!」
「それはまた、変わった発想だな」
真央の言葉を聞いた
安心院 要
は苦笑する。
「別に負けても良いとは思っていたが、勝つに越したことはないからな。ありがたく勝利をもらうとしよう」
「望むところなのだ。寝子高生だろうが小学生だろうが手は抜かぬのだ!」
闘志を燃やす真央。
しかし今の会話は利害一致の何ものでもなかった気がする、
鹿嶋 洋美
であった。
(こういうのって運否天賦だよね。あれこれ考えても透視できないし、思ったものを引いてみようっと!)
劉さんを待たせられないし、と別の卓を横見する洋美。
真央(11、J、直)
要(3、心)、洋美(9、直)
海美(6、直/心)
(勝った……じゃなくて、負けたのだ!)
手札の枚数とその中に埋もれたジョーカーに笑顔をこぼす真央。ババをキープするだけのお仕事と言っても、一番難しいのは当のババを入手することである。元からある今の状況は、最高にお膳立てされた状況と言っていい。
(やっぱり真央ちゃんは勝負の神に愛されているのだ!)
とはいうものの、直感で引かれればそこまでだ。
思いつくままに真央から引いた洋美。ババではないが、ペアは作れず悲しくなる。そしてそんな自分の表情に気づいて慌てて元に戻した。
(いけないいけない……そういえば、昔から、顔に出やすいって言われたなぁ)
気をつけないと、と再び回ってきた手番に真央から引く。
ババであった。
(ぁー……)
ぁーではない。真央の顔がどえらいことになっている。洋美は敢えて見ないフリをした。怖い。
真央(5、直)
要(3、心)、洋美(5、J、直)
海美(4、直/心)
(どうやらババが動いたようだな)
要は真央の表情から容易に状況を察した。そうなると今度は、自分にジョーカーが来る可能性が増えたわけだが……
(まあ、別にこのままでいいか)
もとより作戦を考えるのも苦手だ。今更、方針の変更もないだろう。
マイペースによるポーカーフェイス。無意識の心理戦こそ、要の作戦なき作戦だ。
(さあ、どうくる?)
要は微笑み、ババを引くか引かざるやとなった海美を見る。
ちなみに、彼は大の子供好きなので、ポーカーフェイスが若干崩れてる気がしないでもない。
真央(5、直)
要(3、心)、洋美(4、J、直)
海美(5、直/心)
(やっぱりババじゃなかった!)
ババの保持者となった洋美から引いた海美。ペアができないものの、今のところ順調である。
(さくせんどーり、さくせんどーりっ)
なお、海美の「さくせん」とは、次のようなものである(直感)。
『みんなはまん中へんからとるはずだから、ババもまん中へんに入れてくるはず!
だから右か左のはじをとれば、あんぜんだ! えいえいおー!』
そして彼女には、ババが来ても相手に取らせる工夫もしている(心理)。
『一まいだけ出っぱらしておけば、みんなそれをとるにちがいない!』
この作戦の成功率は、今のところ100パーセントであった。
完璧である。
この完璧な作戦に手も足も出ない洋美と要の心中はというと――
(あ、今度は右端だ……さっきは左だったよね。左端のババ、そのままにしておこうかな……?)
洋美、海美の法則に気づいていた。要も、
(今度はそのカードか。よしよし、そんな嬉しそうな顔されると取らずにはいられないな)
もはや孫と遊んでいるおじいさんの境地である。ある意味作戦大成功だった。
「早く、ババが巡ってきてほしいのだ……」
対照的に、天に祈る真央の切実な声。
その願いが聞き届けられたかは知らないが、次の順、洋美から海美へジョーカーが移動した。
「!」
驚いた海美。しかしそれまでと同じように振る舞――つもりで要に気づかれてないかチラチラと見、さらに今までしなかったシャッフルもどき(失敗した)をした――いで要に向き直る。
「はい!」
(これは……少しだけ出てるあれがジョーカーだなぁ)
要の微笑も、目の前の行動にノックアウト寸前であった。
幼い作戦に対して、無慈悲に勝利へ走るか。はたまた情けをかけるか。
(一度は、外すか)
そう思い、ババでない札へ手をかける。
「ほんとにそれでいいの?」
「……なに?」
海美のさくせんめも
『ババいがいをとられそうになったら、「ほんとにそれでいいの?」ってきいてやめさせよう! これでいちころだ!』
「ほんとにそれでいいのっ?」
きりっとした顔。しかし目が潤んでいる。
とったら泣くかもしれない。
(俺は……)
とったら泣くかもしれない!
「く……!」
いちころだった。
真央(3、直)
要(3、J、心)、洋美(3、直)
海美(4、直/心)
(よくやったのだ海美ちゃん! これで真央ちゃんがババをとればオールオッケーなのだ!)
希望が舞い降りた。勢いづく真央だが、そこに要のポーカーフェイスが立ちふさがる。
無意識の心理戦は、相手がババ狙いだろうと発動する……!
(望むところなのだ! そんな試練軽く越えてみせるのだ!)
真央(2、直)
要(2、J、心)、洋美(1、直)
海美(2、直/心)
一度目を外した真央。手元の札は減ってあと二枚。
(二度目は外さないのだ!)
そう、思っていた彼女だったが――
「あ、そろった」
真央から引いた洋美が、ペアを作って最初に抜ける。
真央(1、直)
要(2、J、心)、洋美(勝ち抜け)
海美(2、直/心)
「なん……だと!?」
気づいた真央が愕然とした。
洋美が勝ち抜けたことによって、海美が真央から最後の一枚を引いていく。
「ま、待つのだ……後生だから待つのだぁ~~~!」
真央、涙の二位フィニッシュ。
「ここまで来て、こんな微小な勝ち運要らぬのだ~」
うなだれる彼女をよそに、要と海美の決戦が始まった。
「さあ、どっちだろうな」
「……」
真剣に要の手札を見ていた海美、決意する。手を伸ばした。
「どちらにしようかなてんのかみさまのいうとおりなのなのな!」
(なのなのな!?)
安心院 要
の手にババが残った。
要の敗因は、間違いなく子供相手だったからだろう。
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担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月22日
参加申し込みの期限
2015年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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