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ここにひとり、迷える大学生がいる。
「くっそ、明日提出なのに!」
分厚い書物とレポート用紙を交互に見つめ、
三谷 賢二
は溜息をついた。
「教授厳しいからな、文献ちゃんと拾わねーと」
自慢でもある赤毛のサラサラヘアーを掻きむしり、書物の海に顔を伏せる。
派手な見た目に誤解されがちだが、そこそこ真面目に、勉学にとり組んでいるのだ。
「でもこんなん全部目ぇ通すとか無理……ふわあ」
次々と出てくるあくび。このまま眠気にやられてもいいかも、と賢二が傾きかけた、その時。
「ちょ、ちょ、ちょちょちょっと!」
目の前に広げていた本の内容が、少しずつ消えている。否、宙に浮きあがっているのだ。
「また、なんでこの忙しい時になるかなー!」
捕まえようとした賢二の手は見事に宙を掻く。
文字は賢二の前をちょこまかと動きながら、時折挑発するようにくねくねと踊った。
「あ、遊ばれてる気がするぞ……このっ、大人しく捕まりやがれ!」
賢二のすぐ近くに座っていた
深倉 理紗子
は、余りの挙動不審さに息を呑んだ。
(か、関わっちゃダメ)
理紗子にとって、今日は久しぶりの図書館だった。
しかしここ最近の激務でどうも折角選んだ本に入り込めない。
(医師の仕事に集中力を使い切っちゃったのね……)
それでも少しずつ本の世界を楽しんでいたのだが、事実は小説よりも奇なり、とはよく云うもので。
妙なアナウンスが鳴ってから、図書館がおかしいのだ。
(む、虫取り網!? 脚立はまあ……でも、猫の捕獲にしては大仰すぎないかしら)
そして目の前では、赤毛の青年・賢二が見えないものと格闘している。
目を合わせないように、と思っていた理紗子も、つい観察してしまうほどの挙動不審ぶりだ。
そうしていると、ばっちりと、賢二と目が合ってしまった。
(か、神様!)
何見てんだよ! などと罵倒されると思いきや、賢二は大人しく頭を下げた。
「あ、すいません。うるさいっすね」
「あ、いえ……」
理紗子は震えながら本で自分の顔を隠した。
(も、もう絶対顔は、上げないようにしないと……!)
だが、悲しいことに理紗子の努力も徒労に終わるのだ。
「あの文字。山野先輩の字、だよな」
あの後朱音や無花果と合流した柊斗は、文字を探すよう頼まれていた。
「着物で文字探しは大変そうだしな」
柊斗は辺りを見て、周囲の気が自分に集まってないことを把握した。
(人気もないし、あの高さなら一瞬で手が届く)
精神を集中させ、柊斗は壁に片足をつこうとした。
丁度その時、賢二が目の前を横切る。
「おいこら、文字公、待てってば!」
「あ、ちょっと……!」
瞬間、ぼん! と煙が立ち、ふたりの影を覆い尽くした。
「だ、大丈夫か……い?」
煙が晴れ、慌てて賢二に駆け寄った柊斗は、目が点になった。
「くっそ、なんだこれ……って、ああっ! 俺の髪!」
賢二は、まるで研究に失敗して爆発を起こした博士……のようなアフロと化している。
「ふふっごめん、でも、どうしてこんな……ふふっ」
「くそ! 笑うならもっとちゃんと笑いやがれ!」
賢二は涙目で柊斗の肩を小突いた。
「おれはろっこんで攻撃をうけると、こうなっちまうんだ」
どうやら、ろっこんを発動した柊斗との衝突を、攻撃と認識したらしい。
ふわふわとアフロを揺らして立ち上がった賢二に、柊斗はまたも吹き出してしまった。
「おい!」
「いや、似合ってるよ」
「褒め言葉にもなんねーよ。ったく、文字にも逃げられるしよ」
柊斗はそれを聞くと、賢二の肩を叩いた。
「それなら、俺が見つけてくるよ。髪のお詫びだ」
「ほんとか?」
賢二が逃げた文章の中からキーワードになりそうな単語をピックアップすると、柊斗は意外そうな顔をした。
「君、もしかして木天蓼大学の文学部?」
「そうだけど。でも、なんで分かったんだ?」
「うちの先輩が文学部で、そんな系統の本読んでたよ」
それならすぐ見つけ出せる、と云って柊斗はそっと壁を駆けあがった。
五分も経たないうちに、とぐろを巻いた文字を握って降りてくる。
「本に挟めば元通りだ」
「サンキュ。……なあ、その先輩、よかったら紹介してくれねえか? 俺、2年の三谷賢二。ちょっとレポートで聞きたいことがあって」
「なら、山野先輩に聞いてくるよ。俺も丁度、先輩に渡すものがあるし」
柊斗はもう片方の手に握っていた無花果の文字を揺らした。
また会う約束をして別れた後、賢二は元の席に戻り、無事に本へと文字を戻した。
(な、なんでアフロになってるの……!?)
180度変わった髪型に、理紗子はすんでで叫び出すのを堪えた。
(最初からアフロだった? いえ、ぜったいストレートだったわ。一体何があったの……)
完全に本に集中できなくなった理紗子は、同じ年頃の金髪の青年と連れだってどこかへ行こうとする賢二をただぼんやり眺めていた。
(でも、これでやっと静かに読書ができる……)
そう思っていたところに、新たな人物がやって来た。
理紗子の隣に座った少女は、おもむろに鳥の本を広げる。
(女の子だし、鳥の本だもの。安心だわ)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
貝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月27日
参加申し込みの期限
2015年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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