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もうすでに何度も読み込んでいる鳥の本を、
大天使 天吏
はもう一度広げた。
「鳥……なんて美しいの」
もともと鳥好きだった天吏は、カラスのクローネと接触後、さらに過度な愛情を鳥に向けているのだ。
それは一種、異常なほど。
神奈川に生息している鳥の種類を記した文字群を眺め、ちいさくあくびをし、天吏は首をかしげる。
(文字が、飛んでる)
浮遊する文字に、天吏は鳥を重ねた。
「鳥はどこまでも自由で、だからこそ美しい。文字も、鳥であれば、彼らは自由を求めているのだろうか……」
「!?」
安心して本の世界に没頭していた理紗子は、隣からぶつぶつと呟く天吏の声にまたしても顔をあげた。
(え、この子何を話しているの?)
天吏は、隣の理紗子が怪訝な顔をしていることを知らない。
天吏は好奇心のおもむくまま、鳥の写真が文字と同じように浮き上がるのを待っていた。
だが、何もおきない。
(じゃあ、これは文字だけが浮かび上がるのか)
天吏は少し前に聞いた館内アナウンスを思い出した。
(きっとこのことなんだ……。この文字の鳥達は、外に出ることは出来ない。永遠に)
「それはなんて残酷なことなのだろう」
「!?」
(何、何が残酷なの……?)
賢二とは違うタイプの恐怖が理紗子を包んでいた。
天吏の喋っていることは全く要領を得ない。
職業柄、天吏の心の健康を危ぶみながら、理紗子はじっと本の中の一点を見つめた。
(だめ、絶対反応しちゃだめ)
一方、天吏はと云えば、文字に同情していた。
可哀想に思いながら、自分のノートを取り出し、鳥籠の絵を描く。
「あなたたちは自由にはなれない、人に知識を与えないといけないから。決して本から出られない」
天吏は逃げ出そうとする文字に本を近づけ、身動きが取れないようにした。
そして捕まえた文字を、鳥籠へ近づける。
「ごめんね」
鳥籠ごと本の間に文字を挟むと、天吏は深く俯いた。
「私もまた、自由を縛る鳥籠となってしまった」
うなだれる天吏が気にかかりつつ、理紗子はぶんぶんと首を振った。
(早く、早く本に集中しないと……)
そう思えば思うほど、天吏のひとりごとが気になる理紗子だった。
同時刻、
後木 真央
がるんるんで猫に関する本を読んでいる時、それは起こった。
「ねーこネコ猫ネコなのだ~。マンチカンかわゆすなのだスコティッシュフォールドもなかなか……ふぁぁあ」
豪快にあくびをしたところで、あくびの怪が真央にもふりかかる。
「何事なのだっ!? ……ごめんなのだ静かにするのだ」
隣のおじいちゃんに睨まれ大人しくなるも、真央の好奇心は止まらない。
「これはもしかして『寝子島ミステリーレポート』来たのだ!? すぐ投稿しないと……って真央ちゃんうるさいのだ、静かにしないとなのだ」
スマホで写真を撮り、手早くまとめてねこったーへ投稿する。
反応を楽しみに待っていると、顔なじみがすぐ横を通っていった。
「あ、博美ちゃーん!」
声をかけられた博美は急いでいるようだ。
早足で近づいてきたかと思うと、真っ白けになった真央の本を見てため息をつく。
「あっちゃー…。ここもやられてるか」
「なんなのだこれどうしたらいいのだ? ねこったーに投稿したはいいもののわけ分かんないのだ」
「ネットは俺も調べたけど正確な情報は落ちてなかった。とにかく元の本で文字を挟めば戻るらしい」
「そうなのだやってみるのだ!」
博美はきらきらと瞳を輝かせる真央をみて額に指を立てた。
「不安だ……」
「なにがなのだ?」
「他の人に迷惑をかけないように、動くんだぞ」
「そんなの分かってるのだ!」
博美は不安げにしながらも、自分の文字を追い真央から離れた。
「さーて、ネコの文字、でてこいやーなのだー」
そう云っておもむろに取り出したのは、常時持ち歩いているカツブシ粉である。
「文字と云えどネコ、この匂いにつられてやってくるかもなのだ~」
にやりと笑った真央がビニルの袋を開けようとしたタイミングで、近くを歩いていた修が待ったをかけた。
「後木、来てたのか……っておい、それはやめろ」
珍しく焦った修の一声でカツブシ粉が館内に悲飛散することは免れた。
「でも、素手だと結構難しいのだ」
「こういう方法もある」
そう云うと、修は片手に古文書を開き、2本のシャープペンシルを箸のように構えた。
目を閉じた修は、しばらくののち、何かを感じたように目を開く。
「そこだな」
空中からペンの箸で目立つ楷書体を引き抜き、それを古文書へぴたりと押さえつけ、本を閉じた。
もう一度本を開くと、文字は元通りになっている。
「す、すごいのだなんだかかっこいいのだ!」
「色々な筆記用具で試したけど、やっぱり使いなれてる自分のシャーペンが動かしやすい。本を近づけて動きを鈍くするのもコツだ。これで俺の失くした文字は全部集まったよ」
「真央ちゃんもやってみるのだ!」
「ああ。俺は司書さんに借りたものを返してくる。何か困ったことがあったら声をかけてくれ」
「ありがとうなのだ!」
真央は早速自前のシャープペンシルを装備し、うろうろと文字を探し始めた。
「お、猫の文字が見えたのだ!」
真央の鋭い動体視力は、あっという間に数ある文字の中から『猫』を見つける。
空気を切って突き出された腕を、そっと引いてみると……。
「猫本ちゃんゲットなのだ~! あ、ごめんなのだ大きい声出し過ぎたのだ」
得意げにくるくるとペンを回し、ガンマンのようにペンをしまった真央は、捕まえた文字を本に叩きつけ、ぱたんと閉じる。
「さあ、真央ちゃんのかわいいかわいいスコティッシュフォールド……戻ってるのだ!」
本を開け、真央はまた椅子に座って本を読み始めた。
「ふふ、NMRも楽しみなのだ~。修ちゃんも投稿してるのだ?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
貝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月27日
参加申し込みの期限
2015年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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