this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子島図書館、あくびの怪
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
画集のある棚の近く。そこにある机を陣取っているのは、
小山内 海
と
御剣 刀
である。
病によって声を失った海は、スケッチブックにさらさらと文字を書き、刀に見せた。
『ごめんね。資料見るのにつきあわせちゃって』
「気にするなよ。俺にできることなら遠慮なく云ってくれ」
刀のほほ笑みに、海は黙って頷いた。頬が熱くなっているのは穏やかな日差しのせいだけではないだろう。
(集中しなくちゃ……!)
海は刀にとって貰ったおおぶりの画集を開き、深呼吸するが、その時のことを思い出しまたぽぽぽ……と熱があがる。
「どうした? 具合悪いか?」
俯きがちの海を心配した刀が声をかけると、すぐさまスケッチブックが突き出される。
『なんでもないよ! 大丈夫!』
「だったらいいけど……何かあったら云えよ?」
海はこくこくと頷き、ページを捲った。
それを確認し、刀も自分の本に目を落とす。
(それにしても俺の本……適当にとったら、難しくて内容が入ってこない……)。
刀がついあくびをしてしまうと、叱咤するように図書館内に不思議な内容のアナウンスが響き渡った。
(なんだ今の。それはそうと、小山内の手前眠る訳にはいかな……いっ!?)
刀は自分の目を疑った。文字が本から抜け出している。
呆然とそれを見ていると、海に袖を引っ張られた。
「どうした、小山内」
横を向くと、海の画集からも同じように文字が浮き出していた。
急いで事の次第を説明しようとした海は、スケッチブックをみて肩が跳ねた。
刀が横から覗き込むと、先ほどまでそこに書かれていた筈の筆談記録がなかった。
「お、おう。なるほど……よし、手話習うか」
海は刀のネタに笑いつつ、スケッチブックに文字が書けるか確認した。
幸い紙には影響がない。
「あくびをした後に文字が浮き出たんだな。俺と一緒だ。さっきのアナウンスも気になるし……。なんとかしないとな」
『どうしようか?』
「とりあえずカウンターに云って事情を話そう」
カウンターへ向かうと、最初に手渡されたのは『マニュアル』だ。
「つまり、この注意書きと手順を守れば文字が捕まえられるらしい。必要なものは貸してくれるみたいだし。どうする小山内」
『そういうことなら、私虫取り網が欲しい。使いやすそうだし』
「そうだな。俺もそれにしよう」
刀がその旨を司書に伝えると、司書は奥から虫取り網をふたり分持ってきた。
図書館にそぐわない代物に、海も刀も思わず吹き出してしまう。
「一応、迷い猫が入ったという嘘の情報をアナウンスしているけど虫取り網はなかなか不審だからねー。他の人に聞かれたら上手くごまかしてね」
「分かりました」
『ありがとうございます』
急いで美術関連の棚へ戻ると、高い棚の上に沿うように、黒い文字列がうごうご進んでいる。
(今なら間に合うかも!)
海は周囲に人影が見えないのを確認し、スケッチブックを刀に預けると持っていたペンで宙に弧を引いた。
海のろっこんである『アクセラレイトライン』を発射台にし、虫取り網を持ったまま棚の上まで高く飛ぶ。
「おい、小山内!」
小声だが強い声で刀が制止をかけた。だが一度線に乗った体はぽーんと宙に放り出される。
懸命に腕をふりかぶり、網の中に文字を収めた海。
しかし、刀の目に映っていたのは全く別のものだった。
(小山内……どうしてお前はいつもそう……!)
ふわりと舞いあがったスカートの中。
刀は海の可愛らしい下着をしっかり、はっきり確認してしまった。
嬉しそうに降りてきた海は、網の中で走り回る文字を刀に向かって差しだした。
刀は慌てて海の画集を持ってくる。
「な、なあ」
動きが鈍くなった文字を画集に挟みながら、刀は重い口を開いた。
「今度は、高い所は俺が取るから低い所を頼む」
褒めてもらえると思っていた海は、歯切れの悪い刀の様子に不安になり、スケッチブックを手に取った。
『どうして? やっぱり目立っちゃってたかな……』
「うん、いや、そういうことじゃなくて」
刀はくしゃりと頭を掻いた。海から見える横顔がどんどん赤くなってゆく。
「だがら……跳び上がるとその…スカートの中が、な?」
(えっ……ス、スカート!?)
海は自分の頭で回想する。飛び上がった高さ、舞い上がるスカート、その下にいたのは……。
(!)
スカートを押さえても、今さら遅かった。
「だから、高い所は俺がやるよ。な?」
海は首が落ちるのではと思うほど何度も頷いた。
刀は脳裏に貼りついた刺激的な光景を断ち切るように、深呼吸して虫取り網を持ち直した。
「よし。じゃあ、始めよう」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子島図書館、あくびの怪
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
貝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月27日
参加申し込みの期限
2015年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!