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秋の夜長は一回休みなのさ
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「……はぁ」
そろそろ空が暗くなってくる夕暮れ時。
神助 天佑
は一人、ため息をついた。
場所は旧市街の公園だ。鉄棒に足を引っ掛けて落ちないように上体起こしをする天佑は、その肉体能力の高さとは裏腹に浮かない表情を浮かべている。
台風の日に拾った真っ白な仔猫がそれを見ている。結局親猫が見つからないので自分で飼うことにした。名は『白虎』。そして縁日で買ったカラーひよこ――かつては赤かったが、毛が伸びた今はすでに全身黄色だ――もそれを見ている。名は『朱雀』。
天佑はそんな二匹を前に黙々とトレーニングを続ける。しかし、その口から漏れるのはため息ばかりだ。
そもそも、何故彼がこんな時間に一人で公園トレーニングをしていなければならないのか、その理由を説明せねばなるまい。
現在天佑は父親と暮らしている。中学進学までは厳格な祖父母と共に暮らしていたため、この父親があまり得意ではない。しかも、その父親と内縁関係にある今は母代わりの女性も一緒に生活しているとなれば、多感な年頃である天佑が居心地の悪さを多少感じたとあっても、それは彼の罪ではあるまい。
さらに、そのイチャイチャぶりが半端ではないとくれば、これはもう中学生の手に負える事態ではない。結果として、天佑が気を利かせて外出することが多くなるのである。
「まぁ、まだまだ若いですからな……」
そこに、ふらりと通りがかる一匹の白猫。首輪をしていない、しかし妙に綺麗な、どことなくつかみどころのない猫。
「……最近、猫に縁がありますな……ふぅ……」
鉄棒からぶら下がりながら、逆さまのままで天佑は猫に語りかけた。
「……恋愛って……そんなにいいものなのでしょうか……?」
白猫は応えない。ぷい、とそっぽを向いて、そのまま公園から消え去ってしまった。
☆
一方、そんな悩みとは無縁な中学生もいた。
「ん~、お~いし~い~」
藤村 あさひ
である。
旧市街の家が喫茶店兼球体関節ドールショップ『カフェびーつ』を経営しているせいもあって、夕食の時間は忙しく、まだ中学生であるあさひだったが、外食の機会が多かった。
その日もふらりといつも通りうどん屋さんに立ち寄って、牛肉バカ盛りぶっかけうどんを注文したあさひである。
サービスのネギと天かすを山のように盛り上げて牛肉と共にかっ込むあさひなのである。
食べ盛りの乙女はダイエットなどという単語とは無縁なのである。
ちなみに、今夜すでに三軒目のハシゴである。
大食いにもほどがあるのである。
至福の表情を浮かべてうどんをずるずると食べるあさひであるが、すでにその脳内では旧市街の飲食店の検索を開始しているのである。
「ん~♪ おいしいの~♪ 次はどのお店に行こうかな~♪」
まだ食べるつもりなのである。
窓際のテーブル席に座ったあさひがめくるめく夜食ラリーの予感に心躍らせている様子を、そっとのぞきこんだ白猫がにゃあと一声鳴いて、そっと立ち去った。
まるで、ため息でもつくかのように。
☆
「……あ、白猫」
佐藤 タカシ
は眼鏡店の前で足を止めた。時計店の明かりが消えたかと思うと、隣の眼鏡店のベランダの辺りから白い猫が飛び降りて来たのである。
夜が更ける前に散歩がてら猫の写真を撮りに出たタカシであったが、眼鏡店の前でその白猫に出会ったのはまったくの偶然だった。
反射的にデジカメで白猫の写真を撮る。タカシは街を歩いて猫の写真を撮るのが趣味で、いつも持ち歩いているデジカメで猫の写真を撮っては、ネット上の猫ブログやSNSに投稿していた。無口で大人しく、積極的に他人と関わろうとはしない彼の、唯一と言っていい趣味だった。
それはそれとして、突然目の前に被写体が現れたのだから、撮らないわけにはいかない。白猫は構えたデジカメに驚いたのかすぐに路地裏に逃げ込んでしまったが、ちらりと見えた毛並みはなかなかの美しさだった。良く撮れていたら写真をアップしようと、タカシはカメラをチェックする。
「……あれ」
デジカメをカチカチと操作して、タカシは呟く。
「撮れたと思ったんだけどな」
白猫はそこに映っていなかった。確かに白猫を捉えたと思っていたが、一瞬のことで狙いが外れたのだろうか。
おかしいなと思ってデジカメの他の写真をチェックする。すると、日中撮った別の猫の写真に目が留まった。
「あ――これ、この間の猫だな」
それは旧市街の眼鏡店の飼い猫、ハシバミだった。以前ハシバミが迷い猫になった時、タカシが偶然撮った写真にハシバミが映りこみ、その写真を
浅葱 あやめ
が目にしたことでハシバミの場所を予測することができた。
タカシとあやめはネット上でのやり取りしかしていないため、相手の素性は知らない。
「何事もなかったんだな……良かった。あんな写真を頼りに連絡してくるくらいだ、きっと飼い主さんも猫好きのいい人なんだろうな……この猫も幸せにしているかなぁ」
あまり他人と関わらないタカシにとって、ネット上であっても特定の誰かとのやり取りはやはり印象に残るものだ。気にしだすと、ふと目にしただけのハシバミや、わざわざ迷い猫が見つかったとメッセージをくれたあやめのことが妙に気になった。
もちろん、相手の素性など知るつもりもないのだけれど。
「……こんばんは……と」
気がつくと、以前の連絡先にメッセージを打っている自分がいた。
本当に、何というわけでは、ないのだけれど。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月21日
参加申し込みの期限
2014年12月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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