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- 00月00日生 00歳
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【体育祭】熱闘！ 寝子高伝統の騎馬戦！
叱られた秋は心にヒビが入り、顔が引きつった。
鼻血噴射！
「槇……、お姉ちゃん、なんで咲に怒られたんだろう……？」
オロオロと狼狽える残念な長女に、末妹の矢萩 槇は深い溜息を吐いた。
「も～！ 秋お姉ちゃんやり過ぎ！ 咲お姉ちゃんはシャイなんだから、無闇に名前呼んだら怒っちゃうよ～！」
そう言うと、槇はおもむろに被っていた帽子を脱ぐと、ハンカチを被せて立ち上がった。
「しょうがないなぁ、咲お姉ちゃんはこういう応援が喜ぶんだよ！」
槇は元気よく「１ッ２ッ３ッ！」と掛け声とともにハンカチを取り払った。
すると、帽子の中から白鳩の群れがいきなり飛び出した！
「えええええっ！？」
一緒に（敵側の白猫組を）応援していた鬼崎 つくしは度肝を抜かれる。
「学校行事にここまでするのー！？ というか槇さん、秋さんの事、悪く言えないよ！？」
しかし、周りの観客は拍手喝采！
「どうも、どうもー！ でも、これだけじゃないよ！ 鳩さんたちをご注目！」
槇の言う通り、鳩たちに注目すると、足元に何かが括られていた。
訓練されているのか、槇の体に鳩達が留まると、ようやく謎が解けた。
鳩の足元に文字入りのプラカードが括りつけられているのだ。
文字を左から読めば……『黒 猫 組 大 勝 利』！
「えへへ♪ すごいでしょ！ 作ってみました！ そして最後の仕上げだよ！」
槇は自身の帽子を空中に投げた。
次の瞬間、帽子は横断幕へ早変わり！
彼女の仕込んだ手品は大成功！
槇は横断幕を広げて、声を張り上げた。
「観客の皆さん、横断幕の文字をご一緒にー！ 『咲お姉ちゃん負けるな！ 黒猫組ファイト！』 チームメンバーの若菜先輩も！ 朱蘭先輩も！ 子夜先輩も！ みんな頑張ってー！」
中学生の槇が、咲のチームメンバーの名を知っているのは、咲が夜なべしたマントの製作過程をこっそり覗いていたからだそうだ。
一連の応援に、つくしは眩暈を覚える。
「えっと、家族の愛が重い……！ 応援ってここまでやるの……！？ ううん、私だって負けないもの！」
大好きなお兄ちゃん（恋愛対象）や、お姉ちゃん（実姉）への愛は矢萩家にだって負けない自負がつくしにはあった。
「せーの、……白猫組ふぁいとー……」
しかし、ビビって大声で応援できないヘタレっぷりをつくしは発揮した。
「つくしちゃん、腹から声出てないわよ？ もしかして、お腹が空いてるの？」
鼻の穴にティッシュを詰めた秋が、自慢のおはぎをつくしに差し出した。
「え、そうじゃないですけど、あ、いえ、そうです、そうなんです！ いただきます！」
つくしはアウェーの空気に逆らえなかった。
「腹が減っては戦ができぬってね！ いやー、それにしても私も高校時代を思い出すわー。『騎馬戦といえば鬼矢萩』と言わしめたほど、当時は無双を誇っていたもんだよ……」
あくまでも秋視点の感想なので、真偽は定かではないと注釈しておく。
「ほら、おはぎを食べたら、一緒に黒猫組を応援しようじゃないか！」
「アッハイ。おはぎ戴きます……」
涙目でおはぎを戴いたつくしは、もぐもぐと無心でかぶりつく。
「……そういえば秋さん、さっきから何してるんですか？」
つくしは、近くに陣取る児童と両親におはぎを配る秋の行動に首を傾げた。
尋ねられた秋は真顔で答えた。
「何って？ 咲への応援をもっと強力にしようと思ってさ、子供達におはぎを食べさせる代わりに、咲のいる黒猫組の応援団になってもらうのさ。勿論、親御さんの承諾済みだよ。萩屋の宣伝にもなるし……」
「それ買収ですよねー！？」
秋の行動は、つくしのツッコミの許容範囲をブッチギリで突破していった。
「何言ってるのさ！ サーポターだって一緒に戦う選手の１人じゃないか！ かの有名なシトラス・ガムダンが言ってたよ、『援する者も、競技者の一員なのである』と！」
「秋さん、シトラス・ガムダンって誰ですかー！？」
矢萩家の自由さ加減に、つくしのメンタルは既にボッコボコにされていた。
「「くろねこぐみー、がんばれー！！」」
子供たちは夕霧 真と一緒に声を張り上げる。
矢萩家の暴走は、咲を羞恥心で打ち震わせることになったが、確実に黒猫組の士気を高揚させる効果があったのは事実である！
「あ、お兄ちゃん！ お姉ちゃん！」
つくしはお目当ての人物が目の前を通りかかると、手を振って応援した。
……だが、これで完全に自身が敵陣営だとバレてしまった。
（しまったです！？ アウェーの洗礼が私に襲い掛かります！？）
顔を青くするつくしに、槇と秋の手が伸びる！！
万事休す！
鼻血噴射！
「槇……、お姉ちゃん、なんで咲に怒られたんだろう……？」
オロオロと狼狽える残念な長女に、末妹の矢萩 槇は深い溜息を吐いた。
「も～！ 秋お姉ちゃんやり過ぎ！ 咲お姉ちゃんはシャイなんだから、無闇に名前呼んだら怒っちゃうよ～！」
そう言うと、槇はおもむろに被っていた帽子を脱ぐと、ハンカチを被せて立ち上がった。
槇は元気よく「１ッ２ッ３ッ！」と掛け声とともにハンカチを取り払った。
すると、帽子の中から白鳩の群れがいきなり飛び出した！
「えええええっ！？」
一緒に（敵側の白猫組を）応援していた鬼崎 つくしは度肝を抜かれる。
「学校行事にここまでするのー！？ というか槇さん、秋さんの事、悪く言えないよ！？」
しかし、周りの観客は拍手喝采！
「どうも、どうもー！ でも、これだけじゃないよ！ 鳩さんたちをご注目！」
槇の言う通り、鳩たちに注目すると、足元に何かが括られていた。
訓練されているのか、槇の体に鳩達が留まると、ようやく謎が解けた。
鳩の足元に文字入りのプラカードが括りつけられているのだ。
文字を左から読めば……『黒 猫 組 大 勝 利』！
「えへへ♪ すごいでしょ！ 作ってみました！ そして最後の仕上げだよ！」
槇は自身の帽子を空中に投げた。
次の瞬間、帽子は横断幕へ早変わり！
彼女の仕込んだ手品は大成功！
槇は横断幕を広げて、声を張り上げた。
「観客の皆さん、横断幕の文字をご一緒にー！ 『咲お姉ちゃん負けるな！ 黒猫組ファイト！』 チームメンバーの若菜先輩も！ 朱蘭先輩も！ 子夜先輩も！ みんな頑張ってー！」
中学生の槇が、咲のチームメンバーの名を知っているのは、咲が夜なべしたマントの製作過程をこっそり覗いていたからだそうだ。
一連の応援に、つくしは眩暈を覚える。
「えっと、家族の愛が重い……！ 応援ってここまでやるの……！？ ううん、私だって負けないもの！」
大好きなお兄ちゃん（恋愛対象）や、お姉ちゃん（実姉）への愛は矢萩家にだって負けない自負がつくしにはあった。
「せーの、……白猫組ふぁいとー……」
しかし、ビビって大声で応援できないヘタレっぷりをつくしは発揮した。
「つくしちゃん、腹から声出てないわよ？ もしかして、お腹が空いてるの？」
鼻の穴にティッシュを詰めた秋が、自慢のおはぎをつくしに差し出した。
「え、そうじゃないですけど、あ、いえ、そうです、そうなんです！ いただきます！」
つくしはアウェーの空気に逆らえなかった。
「腹が減っては戦ができぬってね！ いやー、それにしても私も高校時代を思い出すわー。『騎馬戦といえば鬼矢萩』と言わしめたほど、当時は無双を誇っていたもんだよ……」
あくまでも秋視点の感想なので、真偽は定かではないと注釈しておく。
「ほら、おはぎを食べたら、一緒に黒猫組を応援しようじゃないか！」
「アッハイ。おはぎ戴きます……」
涙目でおはぎを戴いたつくしは、もぐもぐと無心でかぶりつく。
「……そういえば秋さん、さっきから何してるんですか？」
つくしは、近くに陣取る児童と両親におはぎを配る秋の行動に首を傾げた。
尋ねられた秋は真顔で答えた。
「何って？ 咲への応援をもっと強力にしようと思ってさ、子供達におはぎを食べさせる代わりに、咲のいる黒猫組の応援団になってもらうのさ。勿論、親御さんの承諾済みだよ。萩屋の宣伝にもなるし……」
「それ買収ですよねー！？」
秋の行動は、つくしのツッコミの許容範囲をブッチギリで突破していった。
「何言ってるのさ！ サーポターだって一緒に戦う選手の１人じゃないか！ かの有名なシトラス・ガムダンが言ってたよ、『援する者も、競技者の一員なのである』と！」
「秋さん、シトラス・ガムダンって誰ですかー！？」
矢萩家の自由さ加減に、つくしのメンタルは既にボッコボコにされていた。
「「くろねこぐみー、がんばれー！！」」
子供たちは夕霧 真と一緒に声を張り上げる。
矢萩家の暴走は、咲を羞恥心で打ち震わせることになったが、確実に黒猫組の士気を高揚させる効果があったのは事実である！
「あ、お兄ちゃん！ お姉ちゃん！」
つくしはお目当ての人物が目の前を通りかかると、手を振って応援した。
……だが、これで完全に自身が敵陣営だとバレてしまった。
（しまったです！？ アウェーの洗礼が私に襲い掛かります！？）
顔を青くするつくしに、槇と秋の手が伸びる！！
万事休す！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年01月03日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年01月10日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年01月10日 11時00分
