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【体育祭】熱闘! 寝子高伝統の騎馬戦!
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【おまけ・後日談】
体育祭から数日後。
架神 十字
は日頃の業務の疲れから、財布を落として困り果てていた。
その財布を届けたのが、騎馬戦で先生ズの先頭を務めた
吉田 熊吉
先生だった。
「……そうでしたか、あなたが森君の部活の顧問の先生でしたか」
偶然を喜ぶ架神。
吉田先生が不思議そうな顔をしていると、架神は名刺を取り出した。
「僕は精神科医なんです。森さんの担当医です」
「はぁ……、でも森の奴、心を病んでる素振りなんて見せた記憶がありませんが?」
吉田先生の言葉に、架神は頷いた。
「そうでしょう。なにせ、森さんはPTGの好例ですら」
「……ピー、テー、ジー?」
聞きなれない単語に思わず吉田先生は目を細めた。
「心的外傷後成長、の略称です。……森さんは被災者なんです」
架神は患者のプライベートをあまり喋りたくはないと口をつぐもうとする。
そこへ吉田先生は口を挟む。
「その話、詳しく聞けませんかね? ……顧問として、いち教師として、森になにかしてあげられないかとっかかりが欲しいのです」
吉田先生の言葉に、架神は優しくはにかんだ。
「……いいでしょう。今回は特別です」
そういうと、ファミレスを指差して同席を求める架神。
「ちょっと長くなりますし、ここはお財布を届けてくれたお礼をさせてください」
吉田先生は有無を言わさずご相伴預かることとなった。
「森さんにとって体育祭は祭だそうです」
架神が珈琲に口を付けると、唐突にそう切り出した。
「そりゃ、体育“祭”ですからな」
吉田先生も抹茶あんみつに手を伸ばす。
架神は続ける。
「彼がいう祭は、人々を分ける既成の秩序を放棄するもののことを指すそうです。そして、祭は悲劇的側面を最小にした災害とも言えるのです」
「ちょっと待ってれませんかね? 俺には言っていることがさっぱりで……」
脳筋の吉田先生は既に話に付いてこれていない。
架神は出来るだけ内容を噛み砕いて伝えることにした。
「災害では生存が喫緊の問題となるため、過去の罪や将来の不安などから解放される。つまり、生きることを優先するがあまり、個人の抱えているマイナス要素が意味を成さなくなるのです。同じ地域に住みながら普段は親しくない人たちも、同じ被災者として共感し、協力し合う光景は報道番組でもご覧になったことがあるでしょう?」
「はぁ……、被災者の様子を描いたドキュメンタリー番組を見たことはあります。確かに協力し合って生活していましたが、それがどういう関係が?」
吉田先生の質問に、架神は頷いた。
「良い着目点です。被災者の大多数は、利他主義・相互扶助・連帯感に目覚める傾向が強い。森さんも、実は災害で家族や友人を亡くしています。ですが、今の自分があるのは災害のおかげと思っているそうです」
吉田先生は頭を掻きむしっていた。
「いよいよ訳が分からなくなってきましたな。一体、森は何を考えていやがるんですか?」
「まぁまぁ、順を追ってご説明しますから。ああ、おかわりはご自由に。いくらでも構いませんよ」
店員に追加注文を済ませたあと、架神は更に続けた。
「パニック映画では、災害やテロによって民衆が暴徒と化すシーンが見受けられます。また災害学に対する財政支援のほとんどが、人々の反社会的な行動を防ぐことを目的にしているのをご存じでしたか?」
吉田先生は初耳だと言わんばかりに首を横に振った。
「……被災地で強盗や強姦、殺人が頻発しているという噂が流れ、事実確認もなくマスメディアが取り上げることも度々あります。現実では、ほぼすべての災害でマスメディアの報道内容と正反対の結果となっていることは、災害学者の入念な調査で判明しているのです。にも関わらず、未だに問題の根源は市民と思われています。間違った報道の悪影響と言えましょう。でも私ははっきりと言いたいのです。『災害で人々は恐怖を感じるが、それでも人は理性的に行動する』と」
その口ぶりは、確固たる根拠に基づいて話していると確信させるに充分な迫力であった。
「災害やテロはそれ自体が望ましいものではないですが、普段の秩序や体制は不可避でないことを教えてくれるものです。祭の喧騒も災害と似たような効果があるのですよ。それを知った森さんは、体育祭実行委員として祭の本質である無秩序を体現したいと、私に教えてくれました」
話は以上です、と架神は珈琲を一気に飲み干した。
吉田先生は腕を組んで難しい顔をしていた。
「話の半分も理解できやしねぇ……」
ザ・脳筋には雲を掴むような内容であった。
「ですが、森のメンタルの強さの秘密が、なんとなく分かりました」
ちょうど追加のメニューがテーブルに運ばれてきた。
「こんなに食べたら夕飯食えないな……」
かなり大量のオーダーをしたらしい。
架神は自身の著書の印税で充分な蓄えができるほど稼いでいる。
テーブルが埋まるほどの品数を頼んだとしても、懐は全く傷まない。
「……先生、悪いけど、うちの娘を連れてきていいか?」
「いいですよ、御遠慮なく」
「そいつはありがたいぜ。では、ちょっと待っててください」
そういうとファミレスを飛び出していく吉田先生。
その背を見送る架神が呟く。
「……いい先生だな、森さん」
森の事例は、ああいった先生の存在があるのかもしれない、と架神は吉田先生が戻ってくるまで頭の中で考察をし続けるのであった。
<完>
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あとがき
担当マスター:
焼きスルメ
ファンレターはマスターページから!
ごきげんよう、乾物こと焼きスルメです。
この度はリアクション公開が遅れて大変申し訳ありませんでした。
乾物の技量不足ゆえ、皆様をお待たせしてしまったことを深く反省しております。
黒猫組と白猫組の参加人数比が余りにも偏っていたり、
騎馬から溢れたPCさんがすべて騎手描写を希望だったとか、
執筆大詰めの最中、ノロウイルスに感染して七転八倒してたり、
そういう要素は今回、一切合切、話の脇に置いて、ただひたすら乾物は反省するばかりです。
遅れた分はアドリブでお返しできればと思い、普段の1.5倍増しのアドリブ量となっております。
どうぞ、リアクションをお楽しみくださいませ。
今回のアクション、勝敗をつけるのが本当に難しかったです……!
最終的には、
・チーム内のアクションに齟齬がないか
・チーム全体のアクション内容の濃淡
・チーム全員のアクションが闘志溢れているものか
この3点を競わせて勝敗を付けさせていただきました。
もちろん、チーム同士の相性も加味しておりますが、アクションが熱ければ熱いほど、それを突破できる描写となりました。
……なので、一部、採用できなかったアクションは「熱さが足りない」という理由でご納得いただければ幸いです。
それと、乾物が執筆時に参照するのは、
・皆様のアクション(大原則)
・プロフィール(必須)
・当該ガイドリリース日以前の過去の公開済みリアクション(フレーバー且つ乾物のアドリブの範囲内)
であって、
「○○トピックに設定があります」という指定は、本来のアクション記入から外れているため適切ではありません。
その辺、もう一度ご理解賜りますようお願い申し上げます。
今回は自身の体調面・気力面を考慮して、誠に勝手ながら個別コメントを省かせていただきます。
そして、次のシナリオのためにほんの少しだけ静養させていただきます。
乾物の気力回復には、皆様のご感想が一番の薬です。
是非ともコメントページまたはダイアリーまでお寄せ下さいませ。
……さて、復帰後は、遂に『例のアレ』が再開!
覚悟を決めておいてください……。
共通称号:『【体育祭】騎馬戦ヒーローズ』
追伸:一部の参加PCのみんなは、『両手で顔を覆った絶望アイコン』をイラスト発注してもいいのよ?(期待感)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
学校生活
スポーツ
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月03日
参加申し込みの期限
2015年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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