【時は来た! 今こそ決戦の時!】
遂に、体育祭の最終種目『騎馬戦』が開幕する。
この競技は体育祭の中でも最も重要な競技であり、勝敗の決め手となる一戦だ。
「イヤーなんとかここまで来れたな! これも櫻ちゃんのオカゲだNE☆」
体育祭実行委員長の
志波 武道は腕を組んだまま柔らかい笑みをたたえていた。
その横で、油断も隙もない真剣な表情でグラウンドを見据える
楪 櫻が口を開く。
「だがな志波、次は伝統の一戦の騎馬戦だ。寝子高の騎馬戦は
権謀術策が渦巻く、まさに戦争……。毎年何かしらハプニングが起きるこの競技、今年は何が起きるやら……。いろんな意味で目が離せない。その辺、志波も分かっていると思うが……」
副実行委員長の楪は去年の騎馬戦の激しさを思い出すと、思わず目線を遠くへ逸らした。
「……なんにせよ、怪我人を出さずに済んでほしいものだ」
「ダイジョブダイジョブ! 櫻ちゃん、心配しすぎィ!」
志波はニカッと破顔しながら言ってのけた。
「よくゆーじゃなぁい?
『杏より梅がダイジ!』って☆」
「……それを言うなら、
『案ずるより産むが易し』では?」
「そーとも言う☆ テヘ☆」
おどける志波の態度に、すっかり楪は毒気を抜かれてしまった。
「まぁ、志波の言う事ももっともだな。私もこの状況を楽しむ事にしよう」
「いぇーい! 閉会式までアトチョット! がんばろーぜぃ、櫻ちゃん!」
実行委員と副実行委員がハイタッチで互いを鼓舞する。
ちょうど騎馬戦の準備を促すアナウンスが流れるところであった。
いよいよ伝統の最終競技、騎馬戦がスタートする!
概要
寝子島高校の全生徒が参加する、体育祭の最終競技です。
シナリオには、誰でも(寝子島高校の生徒以外でも)参加することができます。
寝子島高校の生徒キャラクターは、全員競技に出場することになります。
寝子島高校の生徒以外のキャラクターは、全員応援や観客、お手伝いなどを行うことになります。
ルールの基本
思い思いのテーマ衣装で入場し、黒猫組と白猫組に分かれて、いざ勝負!
黒猫組と白猫組、それぞれで自由に騎馬を組み、
相手から獲得した鉢巻の数を元に「得点」を競います。(獲得方法は後述)
獲得した鉢巻は、グランドの両端にある白黒それぞれの『陣地』に届けます。
届けると、はじめて『得点』になります。
鉢巻1本につき、100点です。
獲得しただけでは得点になりませんので、ご注意ください。
陣地へ戻る最中に撃破されてしまうと、得点になりません!
なお、陣地へ帰還して得点を獲得した騎馬は、再出撃できません。
少数でも手堅く得点を稼ぐか、大量撃破後に凱旋するか、騎馬たちの判断が問われます。
騎馬のメンバー構成と装備
★ 騎馬のメンバー構成
騎馬は4~5人組です。
通常は5人組で出場するのが寝子高流。
役割(ポジション)は、以下の通りです。
・騎手(上1人)
・馬(前1人)
・馬(横2人)
・馬(後ろ0~1人)※4人組の場合は0人
【追記】
「馬(後ろ)」は、後ろから騎手を支える役です。
手でお尻や腰を支えたり、頭で肩車のように支えたり、自由なスタイルで支えることができます。
馬役の性別は不問ですが、『騎手は女性が務める』事が寝子高の伝統であり規則です。
ただし、フジコ先生のように心が女性だというのであれば、例外的に男性が騎手になれます。
役割は、自由に決めてアクション投稿することができます。
★ 騎馬のメンバーの決め方
生徒が自由に組んだり、何故か先生に勝手に決められてしまったりします。
シナリオでは、プレイヤー同士で自由に相談して決められます。
騎馬を組む際、同じ黒猫組、白猫組であれば学年や学科などは一切問いません。
相手を募集する旨の書き込みをコメントページにて行うことを推奨します。
☆ お一人様も歓迎!
組む相手が決まってないままアクションを投稿することも可能です。
その際は、マスター側でチームの調整を行います。
アクションの範囲内で、ポジションの調整もさせていただくことがあります。
調整の状況によっては、NPCが助っ人で参加します。
ただし、NPCの指定はできません。希望も受け付けられません。
また、最初からNPCと騎馬を組むこともできません。
あくまでPC同士が優先されますので、これを機に交流を深めましょう。
★ 服装・装備
騎手も馬も、黒猫組は黒、白猫組は白の鉢巻をします。
鉢巻を短くする、油を塗る、髪で隠す、などの「取りづらくする工夫」は認められません。
鉢巻以外は自由ですが、騎馬戦を有利にするための服装・装備とみなされると、
外してからのスタートとなったり、失格扱いとなったりします。
勝敗判定
★ 鉢巻の獲得方法
【1】相手の騎手の鉢巻を直接奪う(難易度:低)
獲得できる鉢巻 → 騎手の鉢巻1本
【2】相手の騎手を落とす(難易度:高)
獲得できる鉢巻 → 相手の騎手と馬の鉢巻すべて。つまり最大鉢巻5本!
【3】味方の騎馬から譲り受ける
獲得できる鉢巻 → その騎馬が獲得済みの鉢巻すべて(一部の譲渡は不可)
☆ 寝子高の知恵袋
大量の鉢巻を持った騎馬は、相手の組から集中砲火を受けること必至。
獲得済みの鉢巻を味方に託したり、守りあったりするといいかも?
★ 獲得時にできること
騎手は、相手の騎手から鉢巻を奪ったり、相手の騎手を落としたりできます。
セーフ:相手を押す、平手で突き飛ばす、掴む、など
アウト:相手を故意に殴る、道具を使う、など
馬は、相手の馬を崩して、騎手を落とすことができます。
セーフ:相手を押す、激しい体当たり、足をひっかけて転ばせる、など
アウト:相手を故意に蹴る、踏む、など
★ 失格となるケース
以下の場合、その騎馬は失格となります。
・騎手の鉢巻が奪われる。(相手のいないときに外したり、付け直したりはセーフ)
・騎手が落ちる=体の一部が地面に触れる。(自ら落ちてもアウト)
・反則行為が発覚する(ほぼ確実に審判団に見抜かれます)
失格になると、それ以降は何もできず退場となります。
獲得済みの鉢巻を持った状態で失格になった場合、獲得済みの鉢巻は無効となります。
★ ボーナス鉢巻
寝子高の騎馬戦には『ボーナス鉢巻』なるものが存在します。
これは競技途中で出撃する『チーム体育科先生ズ』が持つ真紅の鉢巻の事です。
この『ボーナス鉢巻』は、なんと得点が3倍で。1本300点!
なので、どのチームもこぞってこれを欲しがり、大乱戦に発展すること必至です。
また、これは味方に託すことができません。
『ボーナス鉢巻』を手に入れた騎馬は、敵から想像を絶するほどの攻撃に晒されるでしょう。
先生ズはグラウンドを周回するだけで自発的な攻撃は行いません。
ですが、戦いを挑まれたら話は別です。
過去、歴代の先輩たちが挑戦して何度返り討ちに遭ったことか……。
失敗の数が100回を超えてから誰も数えなくなったそうです。
<今年のチーム体育科先生ズの騎馬構成>
・馬(前):吉田 熊吉先生→至近距離からの必殺技『ベアタックル』が強力。
ただの脳筋。・馬(右):渡辺 将人先生→眉毛が太い空手と柔道の有段者。48歳(新婚)。24歳下の奥様の手前、張り切っている。
・馬(左):フジコ先生→特別助っ人。実家の酪農で鍛えた足腰は伊達じゃない。そしてフジコブレス。
・騎手:相原 まゆ先生→小柄な体を活かして敵の攻撃を掻い潜る。スピードタイプ。
なお、浅井 幸太先生は、他の騎馬役の先生たちと身長差がありすぎたため、残念ながら選考から漏れましたとさ。
応援、観客、審判
寝子高生以外のキャラクターは、以下のどちらかのアクションが可能です。
・応援や観客
友だちや家族を、あるいは頑張る生徒全員を応援して楽しみましょう。
声援が選手たちに力を与えるかも?
・審判の手伝い
審判の教師陣とともに、鉢巻の奪取や落下の判定、得点計測などをお願いします。
不正を見逃したり協力したりする行為は、必ず教師陣に見つかって、観客席に退場してもらいます。
閉会式
騎馬戦終了後、閉会式に移ります。
他のシナリオなどの結果も含めて、優勝した組の発表と表彰式を行います。
マスターより
ドーモ、ゴキゲンヨウ。
運動音痴、略してウンチの乾物こと焼きスルメです。
遂にやってまいりました、騎馬戦!
一般的な騎馬戦とはルールは違いますが、その分、戦略性が増しています。
是非、お友達を誘って一緒に参加してみてください!
もちろん、組み合わせ完全お任せでの飛び込み参加も大歓迎です!
今回は人数無制限なので、普段シナリオに参加できてない方もお気軽にご参加下さいませ。
それでは、多くの皆様のご参加をお待ちしております!