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●9月11日
司馬 佳乃
の誕生日●
●9月12日
天動 記士郎
の誕生日●
【シーサイドタウン:とあるバー】
すっかり取材で遅くなってしまった、その帰り道。
今日はこれで直帰しますと支局に報告したその電話口で、
司馬 佳乃
は上司にこう言われた。
「司馬ちゃん、今日誕生日だったんでしょ?
こんな遅くまで仕事させちゃって、ゴメンねぇ〜」
ああそうだ、今日は私の誕生日だったっけ。忘れていたつもりは無かったけど、取材の途中からは、やっぱり忘れてた。佳乃の仕事は、地方紙の新聞記者なのだ。
「いえ、そんな。別に予定もなかったですし……
それに誕生日なんて、この歳になると別に嬉しくもないかなって、あはは」
そう笑って電話を切ったけど、それでも思い出してしまうと、このまま帰るのも何だか物足りないような気がした。もう真夜中に近い時刻なので、駅前の繁華街もほとんどの店は閉まっているけれど、まだ営業しているバーが1軒あった。
(自分へのご褒美として、ゆっくり飲むっていうのもいいかな……)
うん、そうしよう。そう決めて佳乃は、そのバーへの階段を降りていく。
浴びるように飲むというタイプではないが、
天動 記士郎
はお酒が好きだ。
1人暮らしの自宅には、いくつものボトルがあるし、時折りこうしてシーサイドタウンまでふらふらと足を伸ばして、新しいお店を開拓したりもする。ガイドやミニコミ誌で紹介されているようなお店が多く、今日足を踏み入れたバーもそんな1軒だった。
(落ち着いた雰囲気の、良い店ですね……)
店内はウッディ調の内装で温かみがあり、ゆったりとくつろげる。飴色に磨かれたバーカウンターの片隅に腰掛け、1人静かにグラスを傾けていると、店内の小物に自然に目がいく。雑貨屋をやっている職業柄だろうか。この店はコースター1つ取ってみても、洒落たセンスの良い物を使っている。
そんなふうに興味深く店内を見回していると、離れた席に座っている、1人の女性の姿が目に留まった。仕事帰りなのだろうか、化粧っ気はあまりなく、素朴な顔立ちをしている。確か天動の少し後に入ってきた客だったが、カクテルを1杯注文したきりで、どこか退屈そうだ。
(う〜ん……1人だとやっぱり、いまいち気持ちが盛り上がらないかなー)
自分へのご褒美だと、甘めのカクテルで祝杯を上げたものの、今ひとつペースが進まない。手持ちぶさたの余り、佳乃が店内を見回していると、ふと1人の男性と目が合った。
20代の半ばぐらいで、さほど自分と違わない年だろうか。さらさらの淡く長い髪を後ろで1つに束ねた、涼しげな目許が印象的な人だった。その目がにっこりと、柔和な笑みを造る。
向こうも、佳乃の存在に気付いたのだ。
(わっ、退屈そうにしてたから、浮いて目立っちゃったかな)
恥ずかしくなって、それを隠すように軽く会釈すると、向こうも丁寧な会釈を返してくれた。
◇
「へぇ、新聞記者さんなんですか」
他愛無い世間話から次第に会話が弾み、2人は席を隣り合わせて改めて名乗り合った。
「『神奈川うみねこ新聞』の記事を書いてます、
司馬佳乃と言います、はじめまして」
名刺を交換した天動が、「記者の方とお話するのは多分初めてです」と興味深そうに言う。
「じゃあ、寝子島のこともきっとお詳しいんですね。
私はここの生まれなんですが、子供の頃に島を離れて以来、
最近までずっとこちらには帰っていなくて」
今は旧市街の外れで、雑貨を扱うお店をやっているけれど、まだ色々と勝手が分からないとのこと。
「よかったら何か、最近の島の話を聞かせて下さい」
「あっ、すみません、私も赴任してまだ1か月くらいなんで、
寝子島のことはあまり詳しくないんですが……」
最近取材で訪れた店のエピソードなどをそれでも少し、天動に話して聞かせて、
「でも、この島は楽しくていい所ですね。
島の皆さんの明るい表情を見ているだけで、なんとなく分かります」
「そうですね。それは私も同感です」
そこで天動がふと気が付いたように、
「あれ? もしかして今も、このお店の取材中だったりするのでしょうか。
私は、お仕事のお邪魔をしてしまったのでは……」
「いえ、そんな全然! 全然プライベートですから!」
ぶんぶん両手を振って否定した佳乃がやがて、たはは……という苦笑いの表情で、
「実は私……今日が、誕生日だったんですよね。
家に帰るのが何となく勿体なくて、ここで時間をつぶしてるんですよ」
初対面の人にこんなことを言うのもどうかとは思ったけれど、天動の反応はちょっと予想外のものだった。
「おや、それは奇遇ですね。私は明日が誕生日ですよ」
「そうなんですか! 1日違いですね」
「正確には、あと10分足らずでしょうか」
壁の時計は、すでに深夜零時に近い。
「じゃあ、明日になる前に乾杯しましょう。司馬さんの誕生日が終わらないうちに」
佳乃のグラスが空いたままなのに気付き、天動がバーテンダーを呼び止める。
「この方、今日が誕生日なんだそうです。記念に何かお願いできませんか」
「いいですよ、そんな気を遣って頂かなくて!」
恐縮して佳乃が慌てるが、でも。自分1人だったら、そんなふうに頼む勇気はなかったろう。
「……ありがとうございます。じゃあ、お言葉に甘えて」
バーテンが作ってくれたフレッシュストロベリーのフルーツカクテルで、天動とこつんと乾杯する。
「あは、ケーキ代わりですね。嬉しいな」
飾りの苺を口に入れて、佳乃が幸せそうに微笑んで。
「……あ、日付変わりましたね。
今度は天動さんの番ですね、この1杯は私がおごりますよ」
彼には黄金色の蜜のようなシングルモルトを注いで貰い、再びグラスを鳴らす2人。
「天動さん、お誕生日おめでとうございます」
「ありがとうございます。自分の誕生日なんて、ここ数年
全く意識していなかった気がしますが……今日は思い出せて良かった」
それからも互いの仕事の話などをして、2人は穏やかな時間を過ごした。
自分の雑貨店に置く品を検討しているのだろう、天動が佳乃に、
「参考までにお尋ねしたいですが、お誕生日グッズというか、
プレゼントに女性に喜ばれる小物とか置物ってどんなものでしょうかね」
「誕生日グッズ……そうですね」
佳乃は少し考えて、
「日付が刻印された品とかどうでしょう。
ほら、そういうクマのぬいぐるみとかありますし……
ちょっと子供っぽいですかね?」
自分が欲しい物を言ってしまったような気もする。ちょっぴり顔を赤くして、少しでも参考になればいいんですけど、と言った後、佳乃が、
「そうだ、今度天動さんのお店に取材……
じゃない、お買い物に行ってもいいですか?」
「え、ええ。いいですよ。何だか恥ずかしいですが」
お店の散らかりぶりを思い浮かべて、
(司馬さんが来る前に、ちゃんと片付けないと……)
と内心で焦る天動だったけれど。
乾杯の分を奢ってもらった代わりに、帰りはきちんとタクシーを探して佳乃を乗せ、
「今日は司馬さんと知り合えて、楽しかったです。
1人じゃない誕生日を過ごせてよかった」
別れ際にそう伝える天動に、佳乃もタクシーの窓越しにお礼を言う。
「私の方こそ、今夜は楽しかったです。ありがとうございました」
気まぐれで立ち寄ったバーで、思わぬ人に誕生日を祝ってもらえた。ささやかな思い出を大切に胸に灯して、佳乃もまた帰途につくのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月28日
参加申し込みの期限
2015年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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