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●9月13日
北原 みゆき
の誕生日●
●9月15日
蒔原 稔之
の誕生日●
【旧市街:北原みゆきの部屋】
闇の中、じっと時計を見つめて、その日になるのを待った。
枕許の時計は59分59秒、そして0時を回る。9月13日──
北原 みゆき
の誕生日だ。
もぞもぞとみゆきは起き上がり、パジャマ姿のまま姿見の前に立つ。
相変わらずちんちくりんな、小学生みたいな童顔と低身長。
「当たり前だよね、1日でそんな劇的に背が伸びたりするわけないし……」
16歳の誕生日を迎えても、これでひとつ大人になれたっていう自覚が、まるで湧いてこなくって。
(同じような失敗ばかりしてるし、私の不甲斐なさでみんなを困らせたり、
良かれと思ってやったことが、却って悪い方に進ませてしまったり……)
そんな自分の心の幼さが、この見た目にまで現れているんじゃないかな。最近では、そんなふうにさえ、考えてしまうのだった。
(まだまだ私は子供だけど……いつかは見た目も中身も大人になれるのかな?)
明かりを消してベッドに戻っても、しばらくは寝返りを打つばかりで、眠れそうもなかった。
【シーサイドタウン:とあるゲームセンター】
「そうですか……残念ですが、仕方ありませんね」
平謝りの友人にそう返事をして、
蒔原 稔之
は電話を切った。どうかしたのと尋ねてくる母親に、映画を観に行く約束がドタキャンになったのだと蒔原が答える。
「せっかくの休日なのに、なんだかいいことありませんね」
せっかくの誕生日なのにそれは残念と、台所から手を拭き現れた母親を、蒔原が不思議そうに見上げ、あっと気が付く。
「そういえば今日は俺の誕生日でしたっけ……すっかり忘れていました」
珍しく母が仕事を休んで家にいると思っていたら、そういう訳だったのか。
何か食べたいものがあれば何でも作ると言われたが、そう聞かれても咄嗟には思い付かなくて。
「気分転換に、なにか買い物でもしてきます」
考えてまたメールすると母には言い置き、蒔原は外出することにする。映画の方はもう、1人で観る気はしなかったけど、シネコンが入っているシーサイドタウンの駅ビルへと、自然に足は向いた。
ショップで本や服などを冷やかし、けれどあまり散財はできないと、実際に買う物はノートや消しゴムぐらいに留めていると、買い物もじきに終わってしまう。どこかで時間をつぶせないかと考え、この駅ビルを出たすぐ近くに、ゲームセンターがあったことを蒔原は思い出した。
「普段は余り行かないのですが、たまにはゲーセンも良いでしょう。
クレーンゲームの練習もしておきたいことですし……」
けれど、店頭のクレーンゲームには先客がいた。やっぱり今日はツイてないとボヤき、音ゲーの新作をしばらくプレイしてから、もう一度そこに戻ってみると、
「あれ? まだ空いてませんか……」
さっきのお客が、まだ同じ台で頑張っていた。外国の血が混じっているのだろうか、ゆるくウェーブのかかった金髪の女の子で、年の頃はたぶん中学生ぐらい。もしかしたら小学生かもしれない。
「はっ! すす、すみませんですぅ」
台のガラスに映った人影に気付き、その女の子が振り返る。
「下手っぴなくせにごめんなさい、もう終わりますからぁ〜(ぴゅう)」
「あっ……急かしてしまったようで、悪いことをしました」
台に近寄り、蒔原がコインを入れようとすると、
「おっと……?」
まだ1回分のクレジットが残っている。先ほどの女の子の残り分だろう、ときょろきょろ彼女を探すが、もうどこにも姿が見当たらない。
「どうしたものでしょうか」
とりあえず自分のプレイ分のコインを追加して、改めて筐体の中を見る。このクレーンゲームのプライズは、
ニャンビッチ
のぬいぐるみだ。
「あの女の子が狙っていたのは……あそこのキレニャンコですね」
囚人服を着たまま、変な格好で寝そべっているネコに狙いを定め、試しに蒔原はクレーンを操作してみる。
「ぬいぐるみの場合、掴みやすそうな首とか胴とかを、つい狙ってしまいがちですけれど……
1発でゲットしようとはせずに、まずはその場から動かしてみることが先決なんですよね」
アームの握力には、あまり期待しない。軽くて動かしやすそうな手や足先を狙って、その先の展開を作る。それでもビクとも動かないようなら、これは無理だと潔く諦める。
「あああ……っ!!?」
果たしてキレニャンコぬいぐるみは、へにゃりと不格好に回転して、少し取り出し口に近付いた。そしてたった今聞こえた悲鳴にびっくりして、蒔原が後ろを振り向けば、ささっ。別の筐体の影に先ほどの女の子が、慌てて隠れるのが見えた。
少し考えてから蒔原は、いかにも惜しかったという演技でその場を離れてみる。両替機の後ろに隠れてしばらく様子を伺っていると、そろ〜り……。女の子がびくびくしながら、再びクレーンゲームの所に戻ってきた。
まだ1回分のクレジットが残っていることに、ものすごく驚くが、さっき自分が忘れていった未プレイ分だと、納得したのだろう。再びキレニャンコ獲得に挑戦する。
「さっきの人がやってたみたいに私も(ぶつぶつ)……あっ、やった、動いたよ!」
さらに半回転して取り出し口に近付く、ぬいぐるみ。
けれど残念ながら、ゲットには至らず。しょんぼり肩を落とした女の子は、少し台の所でごそごそと何かやった後、またとぼとぼと歩み去る。
女の子が見えなくなるのを待ってから、蒔原が再び筐体に近づけば。
「あ……」
さらに1回分のクレジットが、チャージされていた。
◇
それからは。少しぬいぐるみを動かしてから、失敗したらまた、次の人のためにクレジットを残して去る。そんな繰り返しになった。
「もう少し、あとちょっとですぅ〜! そこだ! いけえぇ!」
最初は森の小動物のように、びくびくとその姿を隠していた女の子も、何度も交代をくり返しているうちに次第に慣れてきたのか、今では蒔原の隣りで、めいっぱいの大声で叫んでいる。
「あ……これはいけるかも……」
ぬいぐるみの土俵際の粘りを、最後にアームの戻りで押し込んで、
ごとっっ。
「「やったああああ!!」」
蒔原、ついにキレニャンコゲットに成功! 思わず2人でハイタッチを交わしちゃった後、
「はっ!? すす、すみませぇんっ、私、勢いで見ず知らずの人に……!」
真っ赤になってアワアワするその女の子に、
「いえこちらこそ、下手くそですみません、
恥ずかしながら時間が掛かってしまいましたが……」
そのぬいぐるみを、はいと蒔原が手渡す。
「ふぇっ……?」
ぽかんと立ちつくすその女の子に、
「だってこれ、あなたのクレジットで取ったぬいぐるみですから」
「えっ、いや確かにそうかもですけど、でも……」
なおも固辞しようとする彼女に、蒔原は淡々と、
「いいんですよ。元々クレーンゲームの練習のつもりだったんですし、
それにこれは、2人で取ったようなものじゃないですか。ね?」
「あの、私は、ね、寝子高1年2組の、
北原 みゆき
って言いますぅ〜」
その後、互いに自己紹介した2人は、同じ学校の生徒だと知って驚いた。
「えっ、あなた、俺の1コ下だったんですか?」
みゆきのことをすっかり小学生だと思い込んでいた蒔原が、びっくりして彼女を二度見する。
「うぅ、やっぱり……私、チビだから(ずーーん)」
手の中のキレニャンコを握りしめ、落ち込むみゆき。自分への誕生日プレゼントのつもりで頑張ったこのぬいぐるみだったけど、そもそもこういう物を欲しがる所が、まだまだ子供っぽい所のような気もするし。
けれども、その話を聞いた蒔原が、
「えっ、みゆきさんは誕生日だったのですか?」
はい2日前ですけどと、恥ずかしそうに答えるみゆきに、
「実は俺も、今日が誕生日で……」
奇妙な偶然に、ぽかんと互いを見交わす2人。はっとみゆきが我に返って、
「あ、あのっ……じゃあ私からも何か、
プレゼントさせて下さいですぅ。このぬいぐるみのお礼に!」
言えた。見ず知らずの人に唐突だとは思ったけれど、でも、きっと。
誰かにそう言われたら、自分も嬉しいだろうと思ったからだ。
そう言われて蒔原は、しばらく迷っていたけれど。
あ、と思い出したように口を開けて、
「それじゃあ……もしよかったら、俺と一緒に
これから、映画に付き合ってもらえませんか」
もちろん、みゆきは快く、そのお誘いを受けたのだった。
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月28日
参加申し込みの期限
2015年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月04日 11時00分
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