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●9月22日
本田 宗次
の誕生日●
【シーサイドタウン:とあるショットバー】
「……やーれやれ、ようやく終わったぜ……あーくたびれた」
倒れ込むようにバーのドアを肩で押し開けると、
本田 宗次
はどっかとスツールに腰を下ろした。くたくたのスーツでカウンターにうつ伏せるその姿は、まるで使い古したぼろ雑巾のよう。
「おや、ついに犯人を捕まえたんですか? お手柄ですね」
本田の仕事を知っている顔馴染みのマスターが、カウンターからのんびり、そう冗談をとばす。
「だーから、俺の仕事はそういうんじゃないっての。
人探しだよ、家出人の捜索。トラブル続きで、数ヶ月も掛かっちまったけどな」
本田はこのバーの近所に事務所を構える、探偵を生業とする男だ。と言っても、事務所は自宅も兼ねたマンションの1室だし、実際の所は便利屋に近い。余談だが、このバーのツケの徴収まで、ぶつくさ言いながらこなした事もある。
そんな関係で、ここのマスターとは親しい間柄だ。
「宗次さん、今日は何にしましょう?」
「んー……あれだ、何つったっけ、アイラモルト」
穏やかな笑みのまま、マスターが片眉を上げて、
「おや? この間お勧めした時には、歯医者みたいな匂いだ、
って、そう散々におっしゃってましたよね」
「いやウン、確かにそうなんだけどよ」
「芋焼酎みたいな味だとも」
「それが数日したら、何だかまた飲みたくなってきてな。
クセになるっつーか、忘れらんねぇっつーか」
マスターは本田の前にグラスを置いてにっこり、
「そう仰ると思ってました」
スコッチウイスキーの中でも独特の個性を持つ、スモーキーなアロマが鼻を突く。仕事終わりの景気付けだと、まずはストレートで飲めば、口の中で空気の爆弾が弾けるような、強烈な刺激。その後、フレッシュな清涼感と甘さが、本田の鼻と喉を通り抜ける。
「うはっ。やべぇ、だんだん病み付きになってきたぞ」
そのパワフルな味にたまらずチェイサーを飲み干せば、無味のミネラルウォーターまで甘く感じられるのだった。もう1ショットを頼む本田の前に、
ことり。何故か頼んでもないケーキが追加で置かれた。
「んっ? おいマスター、何だこりゃ」
「チョコレートケーキです。アイラモルトには、チョコは合うと思いますよ。
……私もケーキでは試したことはありませんが」
「いや、つまみなら普通、燻製とかチーズとかだろう。
ケーキってことはねぇだろ、何でこんな甘い物」
「私からのささやかなサービスですよ。お祝いです」
「お祝い? 何かいいことでもあったのか?」
そう聞いても、マスターは口をへの字にして、無言で眉を顰めるだけだ。
「何なんだ、わけが分からん……」
まあ深く考えないようにしようと、再びグラスを手に取ると──そのガラスに映り込んでいた時計に、ふと視線がいった。振り向くと、壁の時計はすでに0時を回っている。
あっ……とマスターを見ると、彼はにっこり微笑んで、
「お忘れでしたか」
「あ、あぁ……そうか、祝いって、俺の誕生日か」
すっかり忘れていたが、たった今訪れた今日は、まさに本田の誕生日だ。この店で昔友人と何度かお祝いしたのを、このマスターはずっと覚えていたのだろう。
「大したものだな、あんた」
そうと分かれば遠慮なく、皿のケーキを頬張った。マスターの言う通り、チョコの味はウイスキーには合ったけれど、三十路1歩手前の男が、こういうものをパクついているのは、いささか体裁の悪い気もする。
それでも、気分は悪くなかった。
マスターの他愛ない冗談を肴に、それからは久し振りに本田はくつろいだ時間を過ごした。
「これで俺も29歳か……」
来年には30代。まだまだ若いつもりでいたい所だが、そうもいかなくなる日が、やがて近づいてくる。無理もいつまで出来るのか。この仕事だって、いつまで続けられるだろう?
「……だけどよ、悪くないものだな、誕生日ってのは」
片眉を上げ、無言で先を促すマスターに、本田は言う。
「いい出来事には、妬む奴が付き物だが……
誕生日ってのは、誰かが1つ年を取りそれを祝った所で誰も損はしない、
唯一の善事だと思う。だろ? 生きてるからこそ楽しめるものだ」
「ええ……そうですね。全く」
マスターが感じ入ったように、深く頷く。
「生きてるからこそ、お酒の味も楽しめます」
「ああ。このケーキの味もな」
にやりと本田が笑う。
「来年の誕生日まで、また1年……まだまだ、がんばらねーとな」
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月28日
参加申し込みの期限
2015年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月04日 11時00分
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