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●9月20日
高梨 彩葉
の誕生日●
【シーサイドタウン:寝子島マリンパラダイス】
水族館のチケットも買った。彼女へのプレゼントも用意した。暗記するほど読み込んだガイド本も、念のため鞄に入れてきた。待ち合わせ場所、マリンパラダイスのゲートの前で、
「デートプラン、これで完璧……な、はず……。いざ……!」
志波 拓郎
は両頬を叩き、自分に活を入れた。陸上部で競技に臨む時のいつもの癖だけど、気合いのチャージ具合はきっと、それ以上。
何しろ今日は特別な日。彼の恋人、
高梨 彩葉
の誕生日なのだ。
「お待たせ、拓郎。今日も早いね」
2人きりの時だけの呼び名に振り向けば、予想外に彩葉が近くまで来ていて、ドキッとする。
「あれ、彩葉さん……その、ストッキングって」
「うん、
こないだ拓郎に買ってもらったストッキング
だよ。どうかな?」
赤いミニスカートをくるりと翻し、拓郎の目の前で回る彩葉。黒いストッキングに入った、猫のワンポイントがコケティッシュで、とても可愛らしい。
「うん、彩葉さんに……なら、きっと似合う……って、思ってた」
自分の見立てのセンスが間違っていなかったこと、そして何より彩葉が喜んでくれていること。どちらも嬉しくって、そして拓郎は、
(ん? でもこのストッキングを穿いてくれてるってことは、
もしかしていっしょにプレゼントした、あれも……?)
「どどっ、どうしたの拓郎!?」
いきなりゲートにガンガン頭を打ち付け出した拓郎にびっくりして、慌てて彩葉が止めに入る。
「だいじょうぶ……大丈夫……ウン、ちょっと自分を戒めてただけ(どくどく)」
邪心は葬り去った。ついでに暗記してきたデートプランも頭から吹っ飛んでったような気もするけど。
「? よく分かんないけど、とにかく今日は私の誕生日!
拓郎と一緒に楽しい1日にするぞー!(おー!)」
水族館デートの最初は、水槽トンネルを歩いて海底散歩気分。波打つお腹と胸びれを見せて、悠々と頭上を通過するエイを指さし彩葉が、
「私、タッチプールであのエイに触ったことあるよ。同じコかも?」
おーいとぶんぶん手を振る彼女を、拓郎が微笑ましく見守る。
カラフルな熱帯魚の水槽を、たっぷり目で楽しんだ後は、ふれあいコーナーでペンギンといっしょ。彩葉がお尻をつつかれ、拓郎が真剣な顔で彼女を守る……なんて一幕もあったり。
「こっちはカワウソと握手!コーナーだって。拓郎、やってみようよ」
水槽のパイプを通じて、彩葉がカワウソにお魚をあげれば、
「わー! 何かふにゃっとした肉球!」
パイプ越しに手を伸ばしてきたカワウソに、キュッとその指を掴まれ、彩葉が無邪気に喜ぶ。
「……カワウソ、ωな口が可愛いけどなんだろう……
兄貴を思い出しかけたが気のせいだろうウン」
「あはは。泳いでるあの姿、そっくりかもねー」
そしてイルカショーでは、ダイナミックで迫力満点のジャンプやそのパフォーマンスに、2人とも揃って歓声を上げた。
「イルカたちも可愛くって、もうメロメロだよー」
「そう、だね……って(ぷわっ)!?」
水しぶきが思いっきり隣りの拓郎に掛かって驚き、彩葉が慌ててハンカチで彼を拭く。
「わーわーずぶ濡れだよ拓郎、大丈夫?」
「ああ、ウン……ここ、スプラッシュゾーンだった、な」
イルカにメロメロになってる彩葉に見とれっぱなしで、気付かなかったなんてこと、とても言えない。
【シーサイドタウン:大観覧車】
たっぷり水族館デートを満喫し、マリンパラダイスを出てきた頃には、すでに日も暮れていた。
「次はどこに連れてってくれるのかな?」
「大観覧車……とか、どう……かな?」
拓郎の控えめな提案に、彩葉が一も二もなく頷く。
「うん、大賛成! また拓郎と乗ってみたいって思ってたんだ」
あの大観覧車は、彼のことを
初めて「拓郎」と呼んだ、思い出の場所
でもある。今日のデートの最後に、その場所を選んでくれたことが、彩葉には素直にうれしい。
そして2人は、大観覧車に移動。
以前乗った時は昼間だったけど、ライトアップされた夜の観覧車は幻想的で、また違ったムードがあった。拓郎の手を借りてゴンドラに乗り、今日はためらいなく隣りの席に座る彩葉。
「…………」
触れ合う肩の体温が、拓郎は気になって仕方ない。少しでも気を鎮めようと、眼下にその視線を彷徨わせる。がたごととゴンドラが、空の高みに近付いていくにつれ、粒立っていた街の光が次第に融け合い、ひとつのまばゆい流れになってゆくのが見えた。
「わっ……夜の寝子島も綺麗だね。素敵……」
「あぁ、ウン……」
そんな彩葉の台詞を上の空で聞きながら、拓郎の心臓メーターの針は今や振り切れる寸前だ。
(そうとも、今日は1年に1度きりの、彩葉さんの誕生日……
いつもはへたれてるが……今日は、男を見せろ、俺……!)
「あっねえ見て拓郎、向こうの空にお月様が見え──」
唇に何かやわらかいものが触れ、その次の言葉が奪われた。
(えっ……)
ほんの一瞬ですぐに離れた恋人の顔が、彩葉の見ている前でうつむき、みるみる赤くなる。
(いま、私……キスされた!?)
それは唇に触れるか触れないかの、一瞬の出来事だったけど。拓郎の様子に、何が起こったのかを理解した彩葉も、彼の後を追うように顔が真っ赤になる。
「……あの、拓郎、今さ」
「大丈夫、うん大丈夫」
何が大丈夫なんだか、1人でテンパり気味の拓郎が、突然立ち上がって鞄をごそごそやり始めた。
「そ……そうだこれプレゼント」
綺麗なラッピングで小分けされたその贈り物は、ケーキの形をしたチョコレート。
「ケーキだと痛むからそのあのこれで喜んでもらえたらいいけど」
「うん……嬉しいな」
渡されたプレゼントをぎゅっと胸に抱きしめて。彩葉は、そっぽを向いて頬を掻いている彼の横顔を、言葉にならない思いで見つめる。そして、
(拓郎も勇気出してくれたんだし……ね)
「ねえ拓郎、こっち向いて」
「……え?」
彩葉からのお返しのキスは、ゴンドラが地上に着くまで続く、長い長い口づけだった。
◇
長い間おなじ姿勢でいすぎたから、ゴンドラから降りる時には足がもつれて、盛大に拓郎はコケた。慌ててそれを支える彩葉に、
「……今日はかっこよく決めたかったのに……難しいな」
そのきまり悪そうな苦笑に、彩葉も思わず笑みがこぼれる。そして思う。
この人の笑う顔が好きだ。こんなばつの悪そうな笑みも、微睡んでいる時の無防備な顔も、甘いものを口にした時の幸せそうな笑顔も。
「改めて……誕生日、おめでとう。彩葉さん」
何より、この自分に向けてくれる、今のまっすぐな笑顔が。
拓郎も、この私の笑顔を、そんなふうに思ってくれているといいな。そう願う。
「最高の誕生日をありがとう。これからもよろしくね、拓郎?」
それから寮に戻って口にしたチョコは、あの時の長い長いキスの味がした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月28日
参加申し込みの期限
2015年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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