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奇祭! 早朝の落神奉納餅つき!~筋肉もあるよ♪~
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【最速 vs オカマ】
いよいよ、今回の祭の大トリ。
今年は……なんとペアが決まっていなかった!
御剣 刀
のペアが、ちょうどいないのだ。
御剣、まさかのボッチ!
「どうするのじゃ……!?」
焦る爺レッド。
「今まで1人で餅つきを参加させたことはないからな、誰かいないものか……?」
困り果てる爺ブルー。
「バイト扱いにして募集すれば、すぐに集まるんじゃないか?」
金の力に頼ろうとする爺イエロー。
「……大丈夫、今年の参加者は寝子高生が多いようだよ。うちの生徒はこういう時に強いから」
福福しいお腹を叩きながら爺グリーンは余裕の表情であった。
「あら? 参加者がいないの?」
御剣の話を聞いた、マッスルソムリエこと
尾鎌 蛇那伊
。
「そうなんだ。なんでも1人で餅をつくのは縁起が良くないとかでペアを急遽探しているらしい」
御剣もハプニングに弱り果てている様子。
そんな彼に、尾鎌は不敵な笑みを浮かべる。
「……協力はしないわ。刀ちゃんはあたしの邪魔をしないと約束してもらえるなら、仮初のペアを組んであげてもいいわ」
尾鎌の申し出は何処か引っかかるが、今の御剣には縋るほかなかった。
「つまり、2人で別々の餅をつくということか?」
「そういうことよ、刀ちゃん。もしかして、アテにしてたかしら?」
御剣は素直に縦に首を振った。
「まぁな、時々怪しい言動するけれども、尾鎌は良い奴だし」
「あらやだ、買いかぶり過ぎよ。……あたしはフリーダムに一気に突き抜けるだけよ」
神棚へ向かう尾鎌。その態度に、御剣の自尊心が傷付いた。
「……自由にやるのはわかった。でも、一気に突き抜けるのは俺のほうだ。勿論、最速でな!」
御剣の啖呵に尾鎌の歩みが止まる。
「……では、こうしましょう? どちらが観客をより賑わせられるか、勝負よ」
「望むところだ!」
売り言葉に買い言葉。
2人はペアからライバルへ早変わりしていた。
前代未聞、餅つきバトルの熱い火蓋が落とされる!
御剣は尾鎌の身体を見て考察する。
(尾鎌はいい筋肉してるよな、単純な力勝負だと勝つのが難しそうだ。俺の場合はスピードを意識してるし瞬発力とか考えると筋肉が付きすぎても駄目だから絞っているけれども、ちょっと悔しい)
一方、尾鎌は御剣のことなど眼中にない様子で準備を進める。
女性の前で衣服をワイルドに破り捨てると、愛用のビキニパンツ一丁へ早変わりする。
そして中国拳法の呼吸法で大気の気脈を身体に取り入れ、チャクラを身体の中で練り上げていく。
「あたしが1人で充分な理由、教えてあげるわ」
尾鎌が担ぎ上げるは2本の杵。
左右の長さが違う2本の杵だ。
「む、あれは?」
「知っているのか、爺ブルー!?」
爺イエローが爺ブルーに尋ねた。
「ああ、あの2本の杵を使う流派が大昔に存在していたと書籍で見たことがある。のちの宮本武蔵の二刀流のモデルになったという説もある『打武流杵(だぶるきね)』だ!」
「「な、なんだってー!?」」
他の爺ズ3人が驚きの声を上げた。
「それだけじゃない、あの御剣少年の杵を見てほしい」
爺ブルーは御剣を指差す。
御剣の杵は、異様に長かった。彼の背丈よりも長い杵だ。
「あれはかの佐々木小次郎がのちに使用した物干し竿のオリジナルだと言われているもののレプリカ……! この2人、も、もしや……!」
爺ブルーが喉を鳴らす。
「宮本武蔵と佐々木小次郎の生まれ変わりなのではなかろうか!? すると寝子島で、あの巌流島の決闘が蘇るというのか……?」
「「な、なんだってー!?」」
いやぁ、想像力ってすごいね。
「……勧められた寝子島書房の『ニッポン餅つき裏歴史』に出てた杵をモデルに自作したんだが、まさか尾鎌、お前もか?」
御剣の問いに尾鎌はウィンクひとつだけで答えた。
「そうか、意外とメジャーだったんだな、あの本……。じゃなかった、本気で勝ちに行くつもりなのか」
勝負事になると両者は譲れない。
本当に餅つき版巌流島の決闘が勃発してしまうのだった。
まずは御剣。
柄が長い分、てこの原理を最大限に利用して餅をついていく。
「よいしょー! よいしょー! 瞬発力をプラスすれば、最速で餅がつき上がるはずだ!」
観客の掛け声を音頭に、一撃一撃を振り下ろしていく。
「木刀を振り下ろすノリだな、美味しい餅が出来ますようにと心を込めてつこう。こういうのは気持ちが大事だからな」
返し手の爺ズとの呼吸もばっちりだ。
豪快についていく御剣に対して、尾鎌は完全にフリーダムであった。
「返し手? そんなものは不要ッ! 10分? あたしには半分の5分で充分よ!」
まずは杵で蒸したもち米をゴーリゴリと体重を掛けて粒を潰していく。
「ここは流石に時間を掛けるわ。ここで口当たりが決まるもの、滑らかにするために一手間よ」
ある程度粒が潰れたのを確認すると、いよいよ杵二刀流による一人高速餅つきの開始だ。
「右左右左! ついでにインサイド&アウトサイドよ!」
時折、手首のスナップを利かせて杵で餅を返しながら、とにかく突く突く突く突く!!
連打に次ぐ連打で、あっという間に餅の粘りが増していく。
「は、早い……! くっ、俺だって……!」
だが、ここでろっこん『加速』の効果は望めないことくらい、御剣自身が一番よく分かっている。
気持ちばかり焦り、徐々に返し手との呼吸が乱れていく。
「刀ちゃん、まだまだね? さぁ、仕上げに入るわ!」
尾鎌は杵で餅をすくい上げると、お手玉のように空中で餅をキャッチしては投げ、キャッチしては投げを器用に繰り返す。
次第に空中で餅は丸みを帯びていき、丸く締まっていく。
「これが修行の成果……。こうすることで粗熱も取れるのよ」
尾鎌は最後、餅を空中に放り投げると、筋肉を照らしていた輝く丸盆にお餅を受け止めた。
そして最後はお餅が乗ったお盆片手に優雅に紳士的に一礼。
「観客の皆様方、見守って頂きありがとう御座います」
渋いバリトンボイスで賛辞を述べれば、観客席から拍手喝采の嵐が巻き起こる!
それを呆然と眺める御剣。
「……完敗だな。味以前より、あんなパフォーマンスされたら神様だって喜ぶさ」
まだまだ自分の鍛錬不足を思い知る御剣であった。
終わったあとはお餅の試食タイム。
「うん、美味い! これは美味しい。自分でついた餅だから尚更だな! 皆にお土産として持って帰ろう」
御剣は満面の笑みで餅にかぶりついていた。
「あとで爺ズにお土産の包み方を聞かないとだな」
「さて、一体何人に餅を配るつもりかね?」
「そうだなぁ、えーと、片手じゃ足りないかって旅鴉……、いきなりなんだよ」
何か言いたげな旅鴉が餅を食べながら御剣のもとへやってきた。
「珍しいな、今日はおひとり様かい?」
「まぁな、予定が合わなかったんだ。てか、なんだよ、その思わせぶりな言い方?」
御剣が首を傾げる。
それに旅鴉は首を竦めてしまった。
「やれやれ、君の鈍感さは相変わらずだね。いいのかねそれで。本当、連れてくればよかったのに」
「……朝早くに無理強いさせるのは悪いだろ?」
「まぁ、御剣の言い分ももっともだ」
旅鴉、仕方なしと言わんばかりにあっさり引き下がった。
「誰を選ぼうと、御剣の後悔のない選択をすればいいさ。私は所詮、それを傍観するだけだからね。せいぜいこの魔女を楽しませておくれよ」
「……旅鴉の言うことはよく分からないが、とにかくみんなと仲良くしろってことだよな?」
「御剣、本当に君は愉快な男だよ……」
旅鴉は口端を僅かに上げながら横目で御剣を見遣った。
腑に落ちない御剣は、とりあえずきな粉餅を頬張ることにした。
「そうだ、旅鴉。今日も絵を描いているんだろ? 俺の絵を描いているのなら、後でくれないか?」
「ああ、いいとも。構わないよ。残りの絵は奉納しようとしていたところだ。今朝はカメラマンがいるおかげか、御剣のように絵を欲しがる人がいない。残念だったよ」
口ではそう言うが、その態度は飄々としていた。
「ところで御剣、がっつき過ぎはよくないな。鼻の頭にきな粉がついているよ」
「え、嘘? ん、ゲホゲホッ! オエッ!?」
驚いてむせる御剣。
「あら大変。お茶があるけど飲む?」
尾鎌は魔法瓶持参で駆け寄ってきた。
「ワシのお茶(意味深)もあるぞぃ!」
納がペットボトルの緑茶を抱えて飛んできた。
「119番は必要かね? まずは口内の餅を指を突っ込んで掻き出さないとだな。指を突っ込まれるのに抵抗があるのなら背部叩打法にするけど?」
淡々と旅鴉は状況に対応していく。
手厚い介護を受けた御剣は、このあと無事に復活しましたとさ……。
「餅はよく噛んで食べるのだよ。この私、
旅鴉 月詠
とちびっ子のみんなとの約束だ」
テレビねここの取材カメラに向かってクールに告知する旅鴉であった。
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2014年12月08日
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2014年12月15日 11時00分
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2014年12月15日 11時00分
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