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寝子島高校
奇祭! 早朝の落神奉納餅つき!~筋肉もあるよ♪~
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いよいよ餅をつく3人。
龍目と八神は交代で餅をつく。
深縹は返し手としてテンポよくこなしていく。
お餅を中心に畳むように丁寧に手早く纏め、手水をうまく調整しながら石臼につかないよう整え、時折ひっくり返していく作業をこなしていく。
「すげぇ、外国人なのに手際が鮮やかなもんだ!」
雨垂が撮影しながらひたすらに褒めちぎっていた。
シャッターを切る指に自然と力が入る。
そして深縹はやはり日本人に見られていなかった。
『ひたむきな餅つきの姿勢も好感持てるけど、やっぱり躍動する筋肉はステキよね~!』
突然スピーカーから響く謎の解説。
『ご紹介遅れました。あたしはこの祭の常連、寝子高1年5組の“マッスルソムリエ”の
尾鎌 蛇那伊
よ』
マッスルソムリエ……!
特に理由のない謎の単語が観客たちの思考回路を襲う!
『磨き上げた鏡面仕立ての輝くまん丸お盆を掲げながら解説させていただくわ。あからさまにマッチョではないけれど、無駄のない筋肉というのも趣があるわよねぇ? 日々の鍛錬の積み重ねがモノを言うものよ、こういうのって。特に修ちゃんはもやしっ子のイメージが強かったけど、あたし、見直しちゃったわよ! 運動もできるのね~!』
「なんで女性じゃなくて尾鎌に褒められているんだ、俺……!?」
嬉しい半面、評価する相手がイロモノな事が解せぬ八神である。
少し離れた場所で餅つきを見学するのは、
嘉島 和穂
をはじめとする女性陣。
いつの間にか1つのグループを形成していた。
「尾鎌さんの言う通り、普段から鍛えたり働いたりしてるんだろうなぁ……」
恵御納 夏朝
は白にゃんこ丸盆で光を反射させていた。
「僕は筋肉すごくムキムキより、程よくついた位の方が好きかなぁ。……まぁ、筋肉がついててもついてなくても、猫さん好きで優しい人が、好み……かな?」
「恵御納さんの彼氏の条件は基準が猫なんですか!?」
嘉島は思わずツッコミを入れた。
「ふみ? れんあい? うーん、よく分かんないし、いおりはお餅をもっと食べたいなぁ!」
野坂 庵
は餅に夢中だ! まさに花より団子!
「北原さんはどんな男性が好みなんですか?」
恋愛トークを推してくる嘉島に、
北原 みゆき
は困惑する。
「え、えっと……」
憧れの先輩が、いまそこで餅をついている。
(なんて言ったら、和穂さん、テンション振り切れそう……。気さくでいい人なんだけどね……)
今はなるべく気配を消したい北原は、つい言い淀んでしまった。
「そういうの、まだ分からないですか? わたしも実はそうなんです……」
嘉島はここから自分語りに没頭する。
「今まで中学・高校と女子高で、男子と会話なんて先生くらいで。でもー、彼氏とか欲しいんですよー。いちゃいちゃする相手が欲しいんですー。でも、あぷろーち?の仕方とかわかんないし、ていうか、恋……ってどうやってするんだっけ的な? そしたらもう、神頼みしかないかなぁって思わない?」
同意を求められる女子高生2人と小学生1人は、何も言葉にできなかった。
それでいいのか、大学生?
(あーあ、うちの両親のような仲睦まじい家庭を築きたい、いちゃいちゃしたい!)
あんな風に寄り添うだけで幸せになれるような、そんな人と出会ってみたいと願う彼女。
「……あー、いちゃいちゃしたい!」
「欲望、漏れてます……」
恵御納、安定の無表情ノータイムツッコミである。
「おや、何やら女子力の高い談話場だね?」
ふらりと旅鴉が姿を現す。
「席に座っているだけというのも味気ないからね、面白いものがないか散策していたところだ。君たちのようにね?」
旅鴉はニヤリを口角を釣り上げた。
「知っていると思うが、女性が男性に食べさせると良縁に恵まれるらしいよ? 餅のように長く伸びるという事だね」
「なるほど、そういうことなんですね! よかったら私とお友達になってください!」
「こんな魔女でよければ、喜んで」
嘉島は旅鴉と軽く自己紹介しあった。
「でも、みんな年下なのにしっかりしてる……!」
寝子高生の強烈な個性の前にして、ちょっと自分の内面に自信が持てなくなってきた嘉島。
旅鴉は静かに首を振った。
「私たち程度は大したことはないよ。ただ、寝子高の校内は毎日熊やピンクの全身タイツ集団が闊歩しているだけさ」
「寝子高って魔境ですか……?」
嘉島の顔面が強ばった。
「ところで北原。同じ美術部員のよしみで背中を押すこともできるが、どうする?」
唐突な旅鴉の声援に、北原の顔が一気に赤くなる。
「よ、詠ちゃん……!? わ、私は、別に……これは尊敬の念であって、詠ちゃんが思っているような感情なんかじゃ……!」
「北原、鏡で自分の顔を見たらどうかな? 思いっきり顔に書いてあるぞ?」
「ふえっ!?」
「えっ? 北原さん、もしかして、好きな人がここにいるんですか?」
嘉島の恋愛脳にギアが入ってしまった。
「そ、そんなんじゃないですぅ!」
否定するも疑惑が深まるばかり。
その様子に月詠が告げた。
「北原、私は君の見た目とは似つかぬ逞しい行動力を評価している。こういう時こそ、それを発揮するべきじゃないかね?」
森羅万象を悟ったような魔女めいた旅鴉の言葉に、北原は口をつぐんで考え込む。
「私に恋愛的感情は全くないし気にしない。だが、今この場にいる多くは彼氏彼女がいないはず。良縁に恵まれるという触れ込みでのパワースポットに群がっているのだろう。ならばそれを活かさずにこのまま帰るのは、どうだろうね? 私はそう思うのだよ」
真っ赤な顔で北原は旅鴉を見詰めた。
「……詠ちゃんのいじわる」
「すまない、そう思ったのなら謝罪しよう。だが、北原。行動はいつだって起こすものだよ。待つものではないからね?」
そう言って風に吹かれるように再び何処かへ行く旅鴉。
「それと、嘉島。恋愛のご利益があるからって、自分ひとりでどんなに餅を食べても無駄らしいよ?」
「そうなんですか!? もっと早く言ってくださいー! 太っちゃいますー!」
後悔する嘉島が頭を抱えていると、餅をつき終えたチーム深龍神がやってきた。
「おお、北原! 見ててくれたか、俺たちの勇姿!」
探検部部長の龍目に声を掛けられ、咄嗟に逃走を試みる部員の北原。
だが、そこを恵御納が手を引いた。
「勇気……! 僕もね、最近、勇気を出そうって……決めたんだ。個人的なことでだけど……」
恵御納の顔に、強い意志が宿っていた。
「大丈夫……。怖くても、立ち向かわないと……。望む未来は、勇気で手に入れるんだ……!」
友人の真剣な表情に北原の心が動かされる。
「……分かった。ちょっとだけ頑張るね。ありがとう、夏朝ちゃん」
胸の奥が熱くなる。普段静かな夏朝ちゃんがあそこまで熱くなるほどの勇気。そして先程の旅鴉の言葉。
(大丈夫、話すだけ、部活でいつも話すように……)
北原はおずおずと龍目の前まで進み出た。
「……かっこよかったです。さすがですね、龍目先輩」
「お、おう! 面と向かって言われると、結構照れるな……!」
はにかむ龍目。目を泳がせる北原。
しばし2人は歓談する。
「あの先輩、私、先輩がついたお餅、食べてみたいです……、あと、き、筋肉も……触っていいです、か……?」
「ん? ああ、いいぞ。餅、一緒に食べるか? 筋肉を触るのも構わないぜ。そういや、北原の『月』も触らせてくれないか?」
「は、はい! どうぞ、この丸い鏡ですぅ! えっと、先輩、腰の具合は大丈夫ですか? 杵って重たそうだし……」
「ああ、全然平気だぜ! むしろ調子がいいくらいだ! 夏合宿の時は俺が油断したのが悪かったんだから、北原が気に病むことはないんだぜ!」
「で、でも……あれは私のろっこんが……」
「あの時は調子乗って俺のろっこんに頼りすぎた俺自身のせいだ、なっ? って、うお!?」
群がってきた観光客の女性に押された龍目が前方へダイブ!
そのままあんこの入った容器の中に龍目の顔が突っ込む!
「龍目先輩! 大丈夫ですかぁ!?」
北原が駆け寄ると、彼は身体を起こして豪快に笑い出した。
「な? 俺って案外、おっちょこちょいなんだよ、ははははは!」
顔面あんこまみれの龍目に、北原は布巾で彼の顔を拭ってあげていた。
「それにな、北原。俺は自分で言うのも悲しいが、恋愛の縁が全然なくてな……。気になる存在がいても、俺は部長だし、そもそも部員には公平でなきゃならないんだからな」
「……それって、もしかして」
――龍目先輩は、探検部の女性部員の誰かが気になっているということ?
(それって、私も含まれてる!? いや、さすがにそれは自惚れだ……)
というか、こんなに間近で想っているのに気付いてくれないあたり、先輩は鈍感だなぁ……。
「北原、どうした? 手が止まって考え事か?」
「あ、すいません! みんな寒くないのかなぁって……」
「ああ、ちょっと肌寒いな。ほら、餅食おうぜ! 食べさせてくれよ、縁起担ぐために!」
「え、えぇ!?」
北原の顔が更に赤く染まっていった。
「初々しいですね……」
深縹は2人を微笑ましく見守っていた。
「おや、先ほど助けた女性ではありませんか。具合は如何ですか?」
嘉島に一礼する深縹。
だが、当の嘉島は目をつぶったまま。
「ごめんなさい、裸の王子様! 恥ずかしくて直視できません! あ、お餅どうぞ!」
でたらめに突き出された箸の先が、深縹の鼻の穴に直撃!
深縹のリアクションは往年の芸人のように立派であった。
「熱つつつ! はふはふ!」
それでも差し出された餅を口で咥えると、しっかり咀嚼して味わうのだった。
「美味しいデース、やはりお餅は素晴らしい……!」
思わず素が出る深縹である。
「き、筋肉も触らせてくださいっ! えいっ!」
「ええ、構いませ、ぶふぇ!?」
闇雲に振るわれた嘉島の右手が、深縹の頬にクリーンヒットした。
「え、悲鳴? って、きゃー! ごめんなさいごめんなさいーっ!」
謝罪する嘉島と涙目でそれを許す深縹の2人のやりとりは、さながらコントである。
「やっぱりカオスだな、うん、知ってたよ……」
八神は寝子島の普段の光景にすっかり慣れた様子。
そこへ恵御納が労いの言葉とともにやってきた。
「八神君……、お疲れ様。八神君が参加するなんて、意外だったよ……」
「たまには躍動的な八神も知ってもらいたいのさ」
そしてこの八神のドヤ顔である。
「その……筋肉、触らせてもらっても……いい? あと、お餅も……」
「俺のでよければ、いいぞ。触ってくれる人が居ること自体嬉しい。餅もありがたくいただこう」
八神のテンションは希に見るほどの高さを記録した。
「お餅は……きなこと餡子とみたらしと海苔、どれがいい?」
「全部もらおう。あと忘れちゃいけないのは、大根おろしに醤油をチラリと掛けたやつだ。あれが美味いんだ」
「そうなんだ……! 僕も食べてみたいな……!」
八神と恵御納はそれぞれの味を楽しみながら談笑しあう。
「よく噛んで食べてね、八神君。いつも色んな神魂事件で助けてくれて……ありがとう」
「俺は出来ることをしてるだけだよ。恵御納だって頑張ってるじゃないか」
2人は友人同士、尽きない話題で盛り上がった。
そして、ふと恵御納は思った。
(八神君って、猫さんを沢山飼ってるって聞いたことがあるよ……。優しいし、モテるのかな……? こんな人が、僕のそばにいてくれたら楽しいだろうなぁ……?)
理想の彼氏像のサンプルイメージが、なんとなく掴めた気がした彼女である。
「八神君……。お互いに、良い事ありますように」
「ああ、お互い頑張ろう、恵御納」
この時間は、どうやら甘酸っぱい空気が漂っているようだ。
「みんなー、お餅もっと食べよーっ!」
そして野坂はひたすらお餅を食べていた。
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定員
30人
参加キャラクター数
27人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月08日
参加申し込みの期限
2014年12月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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