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なんだかヘンなキモチになっちゃった!
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chapter.5 ムラムラ
アダルトコーナーの一角でそんな心理戦が繰り広げられていることなど露知らず、
矢萩 咲
はひとり平和に、「わんこちゃんと一緒」シリーズの最新作を借りるため店に来ていた。
しかし、もちろん平和なまま終わるわけがなかった。彼女にも、謎の現象は襲いかかったのだ。
「え、な、なんだこれは……」
自分の中から沸き起こる、言いようのない劣情。そしてこの感情に、咲は覚えがあった。
「この満たされない感じ……まさか……」
その時、ちょうど超大人向けのDVDを借りに来ていた客のひとり、
ミッシェル・ナイスゲイ
が彼女の横を通りがかった。
彼の筋肉質な体格のせいか、店内の通路が狭いせいか、すれ違う瞬間、僅かにミッシェルの腕が咲の背中に接触した。
「ひゃうんっ!?」
「あらぁん? ごめんなさいね〜ん」
軽く頭を下げ、去っていくミッシェル。
一方で思っていた以上に艶っぽい声を出してしまった咲は、赤くなった顔を両手で隠していた。指の隙間から覗いた視線の先は、アダルトコーナー。
なぜそっちに意識が行ったのか、自分でも説明は出来ない。ただ、変なスイッチが入っていることだけは自覚できた。
「これは……ムラムラだと!?」
そう言葉に出した時、咲の頭の中で声が響いた。
『ご名答! 勝手に発情しちゃって……いやらしいー』
それは、咲の中に住むもうひとりの自分のものだった。
「貴様の仕業か、ニセモノ……!」
小声で、自分自身へと話しかける。すると心の声は、咲の予想とは違う答えを告げた。
『あら、私のせいにしないでよね。咲が勝手に発情してるだけよ』
「……なん、だと……!?」
そんなはずはない。自分は、そんな人間ではない。しかし自分の五感が、気持ちが敏感になってしまっているのは隠せない事実。
「もしや、ろっこんによる攻撃か……?」
辺りを見回す咲。そういえば、妙に女性客があの暖簾の奥に入っていくのを目撃した気がする。原因を特定せんとする彼女だったが、もうひとりの咲がそれを遮った。
『まあ、どっちでもいいんだけどね。私としては。とりあえず……辛抱堪らないから私に乗っ取られなさい』
「ちょっ、ナニを……!?」
自分の胸を咄嗟に押さえる咲。しかしそんな形だけの抵抗も空しく、咲はもうひとりの自分に意識を奪われた。目つきも、心なしか変わった印象を受ける。
「って言っても、正直アダルトビデオ以上のこと経験してるからそんなにあの暖簾の奥にあるモノ自体には興味ないのよね……」
となれば。この欲を満たす手段として次に考えられるのは男だった。が、その案も採用には至らない。
「咲には意中の人がいるみたいだし、浮気になっちゃうのもねー。となれば」
もうひとりの咲が出した結論。
それは、女の子と戯れる、というものだった。
「確か、今なら女性客があの暖簾の向こう側にいっぱいいるのよね。ふふ、楽しみ……!」
妖艶な笑みを顔中に広げつつ、咲はゆっくりとアダルトコーナーへと入っていった。
◇
その咲と先ほど店内で軽い接触をしたミッシェルは、先ほどすれ違った咲の背中を見ながら不思議そうに呟いた。
「なんだか今日は女の子ばっかりねん。いつもは殿方が多いのに……どうして〜ん?」
言わずもがな、それはあのコーナーに入っていく人の比率のことを指していた。
理由を想像してみるが、簡単にその答えは出てこない。
それもそのはず、アダルトコーナーに入っている当の本人たちですら、よく分からぬまま足を踏み入れているのだから。
しかしそれでもミッシェルは、懸命に推理した。
結果、ある予想へと辿り着く。
「……はっ! もしかしてあの娘たちも、新作ゲイDVDを狙っているのねん!」
いやまあ、しょうがない。彼が予想したら、そりゃこうなる。悪くない。ミッシェルは何も悪くない。
「一体いつの間に、そっちのラインナップを充実させたのかしらん……?」
おそらく間違った推理のまま、ミッシェルはそう言って店長の方に目を向けた。
年の頃は30ほどだろうか。決してイケメンとは言えないが、良い感じに年齢が外見に反映されていて、食べ頃といえば食べ頃だ。
「あら! アタシ一体何を考えてるのかしらん!?」
両手を頬に当て、ミッシェルが驚いた表情を見せた。気づけばいつの間にか、彼も欲情に駆られ始めているではないか。
「店長を見てたら、何だかムラムラしてきたわん」
残念ながら彼の場合、普段との違いがそこまで出ていないがそれはそれで仕方ない。
興奮を抑えられなくなったミッシェルは、ゆっくりと店長へと近づいていく。ちょっぴり乙女チックに、モジモジと恥じらいを見せながら。
「店長、おすすめの新作はどれかしらん?」
「おすすめの新作?」
「そうよん、できれば30禁がいいわん」
「30禁!? い、いやあそれはうちにはないかな……」
「あらそうなの、残念だわん。じゃあ18でいいからおすすめが聞きたいわん」
このお客の眼鏡にかなうような作品を、見つけ出せるだろうか。
岡田店長は困惑した表情を見せながら、必死に店の在庫を思い浮かべていた。
そうしている間にも、ミッシェルの視線は店長を舐め回すように上から下へと忙しなく動く。
「ど、どうしたんだい」
「なんでもないわ〜ん。それより早く、おすすめが知りたいのよん」
この客の対応はなるべく早めに済まそう。
本能で危険を感じ取った店長は、そう心に決めミッシェルをアダルトコーナーへと案内した。
◇
一方、アダルトコーナーで奇跡の遭遇を果たしてしまった華蓮とエレナは。
「……」
互いに見つめ合ったまま、沈黙を続けていた。相手の出方を窺っているのだ。
だが、いつまでも膠着状態を続けているわけにもいかない。こうしている間にも、暖簾の向こうから客がどんどんやってくるのだ。
「ふふ、どの子にしようかな」
「あらやだ、店長と一緒にこんなところ入るなんて、ドキドキするわん」
現に、不埒そうな目つきをした女の子とゲイっぽい筋肉質の男性が入ってきた。猶予はない。
覚悟を決め、華蓮は先制攻撃に打って出た。
「……オーッホッホッホ! 剣崎さんがここに来るとは思いませんでしたわ!」
「うっ……!」
高笑い、からの名前込み皮肉。これにより、剣崎さんここにいるよアピールを周りにも出来る。最高の滑り出しだ。
「風紀を守るためにここに張っていましたけど、よりによって貴女が現れるなんて! 生徒会の風紀は、どうなっているやらですわ!」
さらに華蓮は、自分がここにいるのは理由があったから的なセリフを発し、自分の立ち位置だけは守ろうとした。
普段なら何を馬鹿な、と一蹴するであろうエレナも、こんなところにいる負い目からか、どうも歯切れが悪く「生徒会は今関係ないでしょ……」と小声で返すのが精一杯だ。
自分の優位を確信したのか、華蓮はさらなる攻勢に打って出る。
「まったく剣崎さんはいやらしい人ですわねぇ!」
自分もいやらしい場所にいることなど既に記憶の彼方、華蓮はニヤニヤと勝ち誇ったような笑みを浮かべ、エレナを見下ろしている。
いや、身長が同じなので正確には見下ろせていないけれど、気持ち的に見下ろしている。
「どうせアダルトなDVDでも借りようと思っていたんでしょう!? まったく、いやらしいですわ! 今度から、剣崎エロナさんとでも呼んでさしあげましょうか?」
口元に手を当て、華蓮は再度「オーッホッホッホ」と甲高い笑い声を発した。
——が、その行為がエレナに思わぬ反撃のきっかけを与えることとなってしまう。
「……エロナなんてネーミングセンス、思いつく方がよっぽど……ん?」
エレナが、何かに気づいた。何かというか、華蓮が手に持っているものに気づいた。
そう、それは先ほどうっかり華蓮が手に取ってしまったアダルトなDVDだ。さっきから華蓮が振るっていたものは、完全に諸刃の剣だったのだ。
「財前さん、あなたこそその手に持っているものは何? 一体どの口が、いやらしいなんて言えたのよ?」
「あっ、いやこれは違っ」
「違う? 何が違うの? 私こそ、今度からあなたのことヒワイゼンさんって呼んでもいいのよ?」
「さ、さすがエロナさん、いやらしい言葉のボキャブラリーが豊富ですわね!」
「何よ、ヒワイゼンさんだってきっと家にはそういうDVDが豊富にあるんでしょうね!」
互いに一歩も引かず、いがみ合う。
ふうふうと鼻息を荒くしたふたりはしかし、次第に落ち着きを取り戻していった。このまま続けても、ふたりとも共倒れだということを理解し始めたのだ。
「ほんと、いやらしい、うん、まったく……」
もにょもにょとすべてを誤魔化すような口ぶりで、華蓮は自分の持っているDVDたちを改めて見つめた。そして、エレナに向かって小さく言う。
「……あの、内密にお願いします」
「こ、こちらこそ……」
さっきまでの口喧嘩が嘘のように、ふたりは互いに頭を下げ合った。このふたり、仲が良いやら悪いやら。
「ほんと、頼みますわよ!」
別れ際、華蓮はバシバシとエレナの二の腕を叩いて念を押した。あるいは、興奮が無意識にボディタッチという形で現れてしまったのかもしれない。
「私もここにいた手前、他言することはないけど……財前さん、あんなに借りてどうするの」
後に残ったエレナは、大量のDVDを持ってレジへ行く華蓮を不思議そうに見守った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月02日
参加申し込みの期限
2014年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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