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なんだかヘンなキモチになっちゃった!
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chapter.4 エレナ、見られた
この店の常連である
上穗木 千鶴
は、大変困っていた。
「見知った顔がちょこちょこいるね……」
さっきからアダルトコーナーに出入りする人たちを見て、思わずそんな愚痴がこぼれる。
自分の創作物や、アイドル活動の参考資料としてちょっと大人なアレを借りに来たはいいものの、どうも先ほどからちらほらと寝子高生を見かける。
千鶴が困惑していたのは、そのためだった。
「いつもはこんな感じじゃないんだけどな」
これでは、自分の借りたいものが借りられないじゃないか。
千鶴は文句のひとつでも言おうかと、店長のところへ行こうとする。完全に八つ当たりの範疇だ。
「……っと」
道中、クラスメイトである涼太郎が向こうから「足が勝手に!」とか言いながらやってくるのが見えた。自分がいるのはアダルトコーナーの入り口付近。
このままではまずい。いや、厳密には暖簾の向こう側じゃないからセーフかもしれないけど、なんとなくこの近くにいる、ってことがまずそうな気がした。
「……」
千鶴は頭の上のニット帽を目深に被り、下を向いた。念のためとサングラスとマスク着用で入店したので、自分が7組の生徒だと気づかれる恐れはほぼないと言って良い。
その代わり、端から見ればなかなかの不審者として目立ってはいたが。
——まあ、いざとなったら適当にバイトのフリでもして誤魔化せば……。
万が一自分だとバレた時のための策を考える彼女だったが、それは無事杞憂に終わった。
とりあえず、この場は。
すれ違った涼太郎が半分パニック状態になっていたのも幸いしたのだろう。なんだったら周りすらよく見えていなかったかもしれない。
「ふう……どうにか乗り切ったね」
ドキドキする鼓動を鎮めながら、千鶴はその大きな胸の前で手を重ねた。
「さて、どうせアレだけ混んでいるなら目当ての作品は貸し出し中になっていそうだし、やはりここは店長に一言がつんと言ってやらないと」
もはや発想がクレーマーのそれである。
千鶴はレジのところで立っている店長——岡田聖(おかだひじり)の元へ再度歩を進める。
「店長、今日のこの賑わいは一体……」
カウンター越しに身を乗り出し、千鶴が岡田店長に話しかけようとしたその時だった。
「?」
しいっと、店長が千鶴を指で制した。そして、くいくいと指をある方向に向かって指した。千鶴が目を向けると、そこは例の暖簾。
そして、そこにはふらふらとおぼつかない足取りで入っていく
剣崎 エレナ
の姿があった。
「あれって……」
見間違いでなければ、同じ学校の先輩ではなかったか。というか、それが一体どうしたというのか。千鶴は首を傾げて店長の方へ向き直ると、岡田店長はなんともいやらしい笑みを浮かべていた。
「あんなお嬢様育ちっぽい子がアダルトコーナーに入る……それを見る幸せは格別だね」
「て、店長……」
常連ゆえ、彼とは何度か話をしたこともあったが、よもやここまで色々と歪ませているとは。千鶴は軽いめまいを覚えた。
「そうだ、さっき何か言いかけてたね。何か用でもあったかい?」
「いや、なんか混んでるなって思って……」
すっかり店長の変態発言に気圧された千鶴が言うと、店長はあっけらかんとした口調で言った。
「嬉しい限りじゃないか。といっても、お客さん側からしたらそうでもないのかな?」
「借りたいものがないと困るし、ああいうコーナーにある作品を借りるところを知り合いに見られるのも、ちょっと」
千鶴が暖簾の方向を見ながら言うと、店長は眉をひそめた。先日、目の前のこの女の子は緊縛系アイドルとしてデビューしたとかしてないとか報告しに来てはいなかったかと。
「……あんなコンセプトで今さらそれ言う?」
「そ、それはそれ、これはこれだよ!」
当然のツッコミを受けた千鶴は、慌てふためいてレジから離れた。
もう一度目を向けたアダルトコーナーの入り口には、既に先ほど見たエレナの姿はなかった。
◇
千鶴が店長と話していたのとほぼ同時刻、
財前 華蓮
は店内をきょろきょろしながらうろついていた。
「もうっ、なんですのここは!? 噂になってる恋愛ドラマでも借りに来たのに、どこにあるか全然わかりませんわ!」
普段こういったところをほとんど利用しないためか、華蓮は目当ての作品を見つけ出せずにいた。
既に入店してから10分近い時間が経っている。
「あと他に探していないところは……」
辺りを見回す華蓮。その視線が、18と書かれた怪しげな暖簾で止まった。
それが意味するところを、華蓮は察した。察してしまった。
「あ……まったく、不埒ですわね」
意図的に、視線を逸らす。年頃の女性としては、ごく当然の反応である。
「あんなところに入っていく人の気が知れませんわ!」
しかしこの時既に、謎の現象の影響を彼女は受けていた。つまり、今彼女は気づいていないだけで、心の中は真っピンクなのだ。
それを証明するかのように、数秒後、華蓮はアダルトコーナーの空気を吸っていた。
吸っていたどころか、鼻息を荒くして手当たり次第にパッケージを手に取りまじまじと眺めていた。完全に変質者だ。
「まあ! こ、こんなすごいことを……ええっ! どうなってるんですの!?」
あんなところに入っていく人の気がしれない、と数秒前に言っていたのはどこの誰か、彼女に問い詰めたい。それほど今の華蓮は、エロの迷い子になっていた。
「これ、こんな人数でこんなことを……!? やばいですわねこれ!」
やばいのは彼女のテンションだ。どっちかというと。
そのことに彼女自身も気づいたのか、一瞬正気に戻りかけた華蓮は思わずパッケージを雑に棚へ戻す。
「って、私何やってるんですの? これは気の迷い、そう、一時の気の迷いですわ!」
急いで暖簾をくぐりこの場所から脱しようと思い立つが、意思に反して体はこの場から動こうとしない。
本能が、この場に留まりたいと主張しているかのように。
意識と視線は勝手に、近くのDVDへと向けられる。華蓮は小さく呟いた。
「こんなところにいるのを、知り合いなんかに見られたら死ねますわね……ほんと、こんなところ……」
見ていたDVDをなんとはなしに手に取り、華蓮は顔を上げた。
人の気配がする。彼女がそちらの方を向くと……。
「!?」
そこには、何とも言えない表情のエレナが立ってこちらを見ていた。
よりによって、一番会いたくない相手だった。まさか、ライバル視しているエレナに目撃されるとは。
ただ、ここで華蓮は「あれ?」と思った。
なんでこの暖簾の内側に、剣崎さんはいるのかしらと。
おそらく、まったく同じ思考を辿っていたと思われるエレナもまた、驚きと羞恥の表情を浮かべている。
きっと、今ふたりの頭はフル回転しているだろう。
どういうスタンスで、どんな第一声を告げるべきか。
かつてない心理戦が、アダルトコーナーで人知れず始まっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月02日
参加申し込みの期限
2014年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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