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なんだかヘンなキモチになっちゃった!
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chapter.3 男たちの戦い
店を訪れた人たちが次々といやらしい気持ちになってしまうという謎の現象が起こる中、その影響を受けない者たちがいた。
いや、正確には受けているのかもしれないが、はなからいやらしい気持ちで来店していたために変化が見られない者たちだ。
その中のひとり、
握 利平
は一般作の洋画コーナーで、機を窺っていた。
「中坊の時は一度失敗したけど、一皮剥けた今の俺ならイケるはずだ……」
見据える先は、アダルトコーナー。
ちなみにどんな意味で一皮剥けたのかは、各々のご想像に任せたい。
利平は、すっと洋画のDVDを手に取った。もちろんこんなものに興味はない。これはあくまで、本丸を落とすための策のひとつに過ぎないのだ。
「へえ、この俳優が出てるんだな」
ぼそっと、パッケージ裏を見て呟く。そのまま足は、例の暖簾へと向かっていた。
これぞ利平の秘策その1、「普通の作品を見てたらいつの間にかこんなとこまで来ちゃった作戦」だ。
一皮剥けた割には、案外せせこましいタクティクスである。
しかも、緊張はどうしても隠せないらしく利平の脇は尋常じゃない汗をかいていた。あと股間あたりも心なしか湿っている気がする。なんでだろうね。人体って不思議だ。
「楽園までもう少し、このまま自然に……」
心拍数の上昇と共に、確実に近づくアダルトコーナーまでの距離。
その時、彼は視線を感じた。
——まずい、未成年だとバレたか?
いやしかし、今日の俺はジーパンにパーカーという私服姿。バレるはずがない。利平は恐る恐る、視線の方角を向いた。
そして、利平は小さく笑った。
なぜならそこにいたのは、自分と同じ、飢えた獣の目を持った男だったからだ。
怪しむ視線ではなく、機を窺っていた視線だと利平はすぐに察した。彼は視線の主に、黙って小さく頷く。
「俺、先に行くっす」の合図だ。
視線の主はそれを見送り、手にしていた一般作のパッケージを元の棚に戻した。
「これで5人目……意外と入っていく人が多いんだな」
ぽつりと漏らす。彼——
高那 宗治郎
はだいぶ前から、適当な棚を物色する振りをしてアダルトコーナーの人の出入りを観察していた。
何のためか?
言うまでもなく、自分が入る絶好のタイミングを逃さないためである。
初めて暖簾をくぐろうとしている彼には、少なからず恐怖心があった。ならばこそ、極力人が少ない時を見計らって入りたいと思うのは自然なことだろう。
「ていうか、男だけじゃなくて女も入っていくんだな……どうなってんだ? こんなものなのか?」
この店特有の現象だとは露知らず、疑問を口にする宗治郎。
彼の観察によれば、少なくとも3人の女性があそこに入っていったはずだ。しかも、暖簾の前のIVコーナーにもふたりほど女性が立って何やら盛り上がっている。
宗治郎は、だんだんもどかしい気持ちになってきた。
「あー、早く人が減らねぇかな……」
このままでは、いつ入れるか分かったものではない。
ただでさえ色々とたまっている彼のピンクな心を、謎の現象が加速させた。
「くそう、ムラムラしてきたぜ……なかなか人が減らないからか?」
宗治郎は悔しそうに歯ぎしりをした。
「俺様も早くイキた……じゃない、行きたいんだよ、カーテンの中に……!」
とここで、彼は発想の展開をしてみた。
「ていうかこれ、むしろアレじゃないか? この流れならイケるんじゃないか?」
どういうわけか、この店では若い男女が続々とあそこに入っている。ならその流れに、自分も乗れるはずだ。
宗治郎はそう自分に言い聞かせると、真っ直ぐアダルトコーナーを見据えた。
「俺様がHなDVDを借りるために足りないモノ……それは情熱、理想、年齢、気迫、勇壮さ、下劣さ! あと身長!」
宗治郎は、突然声を上げた。周りにいた人が、一瞬びくっと反応する。あと、身長はたぶん関係ない。
「そして何よりも……覚悟だ! だが今俺様は腹をくくった! イクぜ、突撃だ!」
威勢良く宣言し、宗治郎は一歩を踏み出す。
さっき一足先に暖簾をくぐった彼——利平の背中を追いかけるように。
◇
そして、そんな彼らのことを
佐藤 英二
はこっそりを見ていた。
「あの人たちって、寝子高生、だよね……」
見覚えのある顔に、英二は不安な表情を浮かべた。何を隠そう、彼もまたいわゆるそっち方面のDVDを借りに来たひとりなのだ。
知人に出くわすような真似は、出来るだけ避けたかった。にも関わらず、どういうわけか今日に限ってこの有様である。
「ネットで話題になってる良作DVD、見たいんだけどな」
溜息と共に、英二は呟いた。何やら彼には、揺るがぬ目標物があるらしい。
一見真面目に見える彼も、普通の高校生男子。そういうものに興味があっても、むしろそれが普通なのだろう。
「結構頻繁に来てるけど、前はこんなに混んでなかったような……?」
そんな疑問も浮かぶが、さしあたって解決すべき問題は「どうすれば目的のものを借りられるか」である。
英二は少し考えた後、ぽんと小さく手を叩いた。
「そうだ、こんな時こそ……この力が役立つかも」
彼が思い浮かべたのは、自身のろっこん「薄い存在感」。
ある言葉を呟くと発動するそれは、発動開始から100秒の間、周囲から自分の存在を「赤の他人」と認識させることが出来る。
むしろ、こんな時にしか役に立たなさそうな力だった。
さらに言えば、100秒という制約は現状かなり厳しい枷である。なにしろその1分40秒の間に、暖簾をくぐり目標物を探してゲットし、レジへと持っていきレンタルしなければいけないのだ。
イメージした限りでは、かなりインポッシブルなミッションである。
「仮に途中で再度発動させても、効果切れの間に目撃されれば致命傷……」
英二はごくりと喉を唸らせた。
これから行おうとしていることは、まさに一秒の無駄も許されない、命がけの作戦となる。
それでも、やらなければならないのだ。それが、男の戦いというものなのだから。
男が良作DVDにかける思いは、それほどに強い。
英二は、ひとつ深呼吸をした。
脳内でのシミュレーションは、もう既に何度も重ねている。あとはキーワードを呟くだけだ。
利平。そして宗治郎。彼らの示した勇気に後押しされた英二は、ついにその言葉を口にする。
「カウントダウン開始」
100秒の砂時計が、落ち始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月02日
参加申し込みの期限
2014年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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