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なんだかヘンなキモチになっちゃった!
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chapter.1 こんなはずじゃなかった
レンタルビデオ店は楽園である、と誰かが言った。
しかし忘れてはならない。誰かにとってのユートピアは、別の誰かにとってはディストピアとなり得るのだ。
シーサイドタウンにあるレンタルビデオショップ、「シアター」にこの日訪れた客たちが味わうのは、果たしてどちらだろうか。
「ふんふふーん、今日は待ちに待ったレンタル開始日ー!」
微妙な音程を並ばせた鼻歌を歌いながら、機嫌良さそうな顔で
維剣 姫乃
はシアターに入った。
自動ドアをくぐると彼女は、脇目も振らずDVDコーナーへと向かう。足を止めたのは、新作コーナーの棚の前だ。
「テレビで最終回見逃しちゃったから、楽しみにしてたんだよね」
曰く、毎週欠かさず見ていた「プロポーズ大戦略6」を姫乃はよりによって最終回だけ見られなかったらしく、レンタルされる日を心待ちにしていたのだとか。
そして今日がその、レンタル解禁日というわけだ。
「えーっと、新作だからこのあたりかな……?」
指で棚をなぞりつつ、姫乃は視線を巡らせる。すぐに目的のものは見つかった。
「あった! これこれ!」
嬉々としてDVDのパッケージを手に取ろうとする姫乃。と、そこで彼女は異変に気づいた。
「……って、あれ?」
彼女の右手がぴたりと宙で止まる。その理由は、彼女が取ろうとしたDVDの隣にいかがわしい感じのDVDが置かれていたからだ。
「これ、ってえっちなのだよね……なんでこんなのが新作コーナーに?」
首を傾げるが、すぐに「誰かの悪戯かな」と見当をつけ、疑問を頭から追いやった。
しかし、姫乃は立ち止まったまま動かない。一体どうしたというのだろう。
「……うーん」
彼女は、迷っていた。
これがもし一般的なDVDだったなら、元の場所に戻してあげただろう。しかし、これを元の場所に戻すことは、年頃の女の子にとっては恥ずかしすぎる行為であった。
そう、姫乃は善意と羞恥心の狭間で揺れていたのだ。
戻すべきか、放っておくべきか。
「でもでも、ああいうところってえっちな人が入る場所だよね。やっぱり入れないよ……!」
ぶんぶんと首を振り、戻そうとしている自分を想像しないようにする。
「うん、大人しくこれだけ借りていこう。きっと店員さんが見つけて戻してくれるよね?」
言い聞かせるように、姫乃は小さく声に出した。そしてそのまま目的のDVDを手に取り、その場から去ろうとする。
……が。
「あれっ……? わ、私どうしてこんなことしてるんだろ……!?」
気がつけば姫乃は、先ほどのえっちなDVDを手にえっちなDVDがいっぱいあるえっちなコーナーへと立っていた。
意識したつもりはまったくない。本当に自然に、足が自分をここに導いたのだ。
まるで、何者かに操られているかのように。
「……もしかして、私もえっちな人になっちゃったの!?」
戸惑いが声になる。そう意識すればするほど、体は火照っているような感覚になるし胸もドキドキしてきた気がする。
「うぅ、恥ずかしくてどうにかなりそう……」
きゅっとえっちなDVDを胸に抱え、顔を赤らめる姫乃。しかし彼女の中で一度芽生えてしまったえっちな気持ちは、彼女の意思に反比例して成長していった。
えっちなDVDの内容が知りたい。
見てみたい。
そんな気持ちが、どんどん大きくなっていく。恥ずかしいはずなのに。
姫乃はふらっと近くの棚に近づくと、適当にパッケージを手に取り見比べ始めた。
「まずは好みのDVDを探して……って、ちがーう!」
慌てて数枚のDVDを棚に戻す。しかし姫乃のドキドキは、もう止まらなかった。
「だめだ、興奮が……」
とろんとした瞳で、姫乃は自分がついさっき入ってきたえっちなコーナーの入り口に目を向けた。
ちょうどそのタイミングで、新たな訪問者が現れた。
◇
姫乃がえっちなコーナーの暖簾をくぐる少し前。
花椿 涼太郎
は私服姿で、レンタルCDのエリアでしゃがみ込んでいた。目の前にある棚のラインナップからすると、彼が借りようとしているのはどうやらクラシックCDのようだ。
「僕の美を讃える優雅な音楽を探すのも、なかなか苦労するね。」
さらりととんでもないことを呟きながら、涼太郎はCDを物色する。いや確かに美しい顔立ちをしてはいるのだけれど、ちょっと中身がアレなようだ。
しかしこれだけ美形で自信家であれば、女性関係にはまったく困らなさそうである。一体今まで、彼は何人の女性を射止めてきたのだろうか。
と、その時ひとりの女性客が、涼太郎の隣へとやってきた。その人物は
北条 冬華
。
冬華は視線を滑らせると、棚の上段に手を伸ばした。
どうやら彼女もまた、涼太郎と同じくクラシック系の音楽をレンタルしに来たらしい。冬華は一枚のCDを手に取る。それはワーグナーの作品集だった。
これは、良さそう……。
心の中でそんなことを呟く。それを、なんとはなしに涼太郎は横目で見上げた。
「……っ!」
瞬間、彼は思わず顔を逸らし手で鼻を押さえた。
——え、ちょっ、なにこの女性、そんなボリューム、あるのか……!?
思わず声に出そうになったその言葉を、慌てて喉で留める。
そう、冬華の胸はただでさえビッグサイズな上、彼のアングルから見るとより凄まじい破壊力を誇っていたのだ。
ローアングルから見上げるおおきなふたつの丘。それはさながら、夜空を埋めるオーロラのように涼太郎の視界を覆い尽くしたのである。
そしてあろうことか涼太郎は、女性関係には困らないどころか逆に女性への免疫がなさすぎて困っている系男子だったのだ。
予想外のセクシーオーロラに、涼太郎はうっかり鼻血が出そうになっていた。
「だ、大丈夫ですか?」
隣にいる男性が顔に手を当てているのを体調不良か何かと勘違いした冬華が、涼太郎に声をかける。
「あ、ああ問題ないよ、問題ない」
冬華が顔を近づけてきたのでよりうろたえた声になりながらも、どうにか返事した。
「そうですか、それなら良いのですが……」
心配そうに涼太郎を見つめる冬華。しかしこの時、冬華の身にも問題は起きていた。
「……ん……?」
なんだか体が熱い。心拍数も、高くなっている気がする。その感覚に導かれるまま、彼女の視線はアダルトコーナーへと向けられた。
ふらり、と一歩を踏み出す。そこから先はあっという間だった。二歩、三歩。
気づけば冬華は、まるで蜜に誘われる蜂のように暖簾の先へと足を踏み入れていた。
「や、やだ……私はなんでここに……?」
普段なら決して起こさないような自分の行動に、戸惑いを隠せない冬華。その一連の行動を見ていた涼太郎もまた、同じくらい戸惑っていた。
「え、今の女性、あの禁断のカーテンの先に入って……?」
最近は女性もああいうのを借りるんだろうか。そんなことを思うと、また涼太郎は顔が赤くなった。
「お、おぉ……」
自分の中で咀嚼しきれなくなったのか、なんとも間抜けな声が出る。
「ま、まぁ僕には関係ないが、ね……はは」
と言ってみるものの、視線はさっきから禁断のカーテンに釘付けだ。そのまま彼は、冬華の後を追うように禁断の花園へと歩みを進めた。
「あ、足が勝手に……いやでも待て! 待つんだ僕!」
もしこのままあそこに入ったらどうなる。
さっきの女性は間違いなくいる。それはかなり気まずい。第一、自分には関係ないと言ったばかりじゃないか。
そう唱えてみるが、意思を上回る本能が足を動かす。
「落ち着け! 寝子島に舞い降りた美貌の天使だろう、僕は!? 天使はこんなところに足を踏み入れない!」
涼太郎はそう主張しながら、禁断の花園へと入場した。
「ふ、踏み入っちゃったー!?」
頭を抱えその場にうずくまる涼太郎。その大きな声に冬華、そして先に入っていた姫乃までもが振り向くが、うなだれていたお陰で本人がそれに気づかなかったのは不幸中の幸いかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月02日
参加申し込みの期限
2014年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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