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なんだかヘンなキモチになっちゃった!
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chapter.6 マスターの趣味とか嗜好でアドリブを、って言われたから
一体この時点で、何人の若人がアダルトコーナーの中へ迷い込んでいるのだろうか。そして、中ではどんなことが行われているのだろうか。
朱蘭が中に入ったきり、何の音沙汰もないことを修は不安に感じ始めていた。
加えて、件の妙な感覚が修までも襲い始める。
「これは……なんだ? この数字を見ただけでこんなになるとは考えにくいんだが……」
18、の数字が書かれた暖簾に手を当てて、修は首を傾げる。
しかしそうしている間にも、彼の心を言いしれぬ欲望が支配していく。修はそれに抗おうと、頭に詰まった数式や定理の類いを引っ張り出し、唱えようとする。
が、ここで思わぬ誤算が生じてしまった。
それらの行為は、修にとっては常日頃からやっている、言わば自然な行為であるため抗う手段として完全に不適切であったのだ。なにせ、全然気が紛れないのだから。
「しまった……頭が良いのも困ったもんだ……」
そうしてとうとう悶々とした気持ちが溢れてしまった修は、「様子見のためだ」と自分に言い聞かせるように呟き、暖簾をくぐってしまった。
そこに広がっていたのは、修が見たことのない、未知なる世界。
「こ、これは……」
あまりに衝撃的な光景に、修は目を伏せた。伏せた先にあった棚の下段に置いてあるDVDが、自然と視界に入る。
ツインテールの可愛らしい少女が、破廉恥な格好で映っていた。
「うわっ」
慌てて反対側に顔を向ける。どうも今の精神状態は、可愛いツインテールの子、というだけで意中の子が浮かんでしまうほど危ないことになっているらしい。
「ダメだ、ここではダメだ!」
ここじゃなかったらいいのかよ、という野暮なツッコミはしないでおこう。必死に欲望と戦いながらもがく修に、そんな無粋な言葉はかけられない。
と、そこに修の姿を見つけた朱蘭が声をかけてきた。
「あれー? 修も来たのか! なんだそうかそうか! いやーここは目移りしちゃうな!」
「酒浸……?」
一目見て、修はさっきまでと様子が違うことに気づく。
酔っ払いのそれだ、と。
「さかびた……」
言いかけた修に、彼女は抱きついてこようとした。
「っ!?」
一瞬その背中に手を回しそうになったが、脳内に浮かんだツインテールの少女が「落ち着いて!」と天使の声で囁いたことでどうにか踏みとどまり、修は朱蘭の肩を掴むと壁に押しつけ、そのまま右手を彼女の顔の横にドンと押し当てた。
——危なかった、妄想を制したのは妄想だったか。
ポーズと態度はクールだが、心の中のそのセリフはちょっとだけ残念だった。まあ、逆に年相応な感じが出ててこれはこれでいいのかもしれないけれど。
一方の朱蘭はといえば、確かに酔っ払っていた。
彼女はこのコーナーに入ったと同時、ドキドキを紛らわせようと自身のろっこん——液体の味を変えないまま酔うことが出来る力——を使用していたのだ。
そしてその時、朱蘭の頭にある考えが浮かび上がった。
「あれ、今のこの気持ちって、ろっこん使った時のこれに似てるかもしれないな……」
つまり、これは誰かのろっこんのせいではないか、と。
このタイミングでろっこんを使ったからこそ、思い至ったことだった。
「なあ修、今店内で起きてるこの現象、裏があるかもな。ろっこんとか」
ヒソヒソ声で告げる。心なしか、顔を修の方へ近づけているようにも思えた。
修は脳内に住む天使の力で必死に男の欲望を鎮めながら、言葉を返した。
「やはりそう思うか。まったく、ろっこんとはいえ精神に干渉されるのはごめんだ」
修は目線をひとつ朱蘭に送る。犯人を捜すぞ、という合図のつもりだったが、朱蘭はドキドキが依然収まっていないのか、妙に修へと体をくっつけようとしてくる。
「……酒浸、君がツインテールじゃなかったのが救いだ」
冗談交じりに言ってアダルトコーナーから出る修の背中を、朱蘭は首を傾げながら追いかけた。
◇
「へえ、最近は男女でこの中に入るパターンってのもあるんだな」
暖簾をくぐって出てきた修と朱蘭がレジの方へ向かっていくのを見送りながら、アダルトコーナー手前、イメージビデオコーナーにいた団十郎は口にした。
「それよりこれ、ちょっと!」
「ん?」
ぐい、と団十郎の袖を引いた能美子が、イメージビデオを手にはしゃいでいた。
「『白水着で貴方をお迎えする幼妻』ですって! こっちには『深夜3時の大都会マッサージ専門店に密着』なんてものまで!」
「ちょっ、声でかすぎだろぐみょーじ」
変な現象のせいでテンションがアレな能美子に一応注意はするものの、団十郎とてその手の話題が嫌いなわけではない。
むしろここに能美子を連れてきた張本人であるくらいだ。
団十郎は負けじとパッケージをひとつ手に取り、能美子に見せた。そこには、ブロンドの美女がほぼ全裸で大胆なポーズを取っている写真が載っていた。
「『張りからポタポッター』だってよ! ナニがポタポッターしてるんだろうな! まったく、海外は過激だな!」
「すごい格好……」
さすがにタイトルの深い意味までは分からなかったのか、そこに触れずに女性の格好についてだけ感想を述べる能美子。
その手には『黒タイツで階段を上る女子大生 7時間スペシャル』というニッチ極まりないタイトルのIVがあった。
「ん、なんだそれ」
「そこの棚にあったから適当に取ってみたけれど……さすがに7時間は長すぎよね」
「だな、こんなのよっぽどこのジャンルが好きなヤツじゃないと見ないぞ」
黒タイツうんぬんの作品は、あっさり棚に戻された。
「それにしても、恋愛モノってやっぱこういうシーンが多いのね!」
次々と目に飛び込んでくる露出の高い女性のキャプチャが映っているパッケージ裏を見ながら、能美子が言った。
「いやー、IV出るようなヤツの気がしれねぇよな」
とか言いつつも、内心団十郎はこれを良い機会だと思っていた。
能美子の浮ついた話をあまり聞いたことのない団十郎は、女性の魅力というものを学ばせようと思い立っていたのだ。
「つってもなんだかんだ言って、こういうのに出てるヤツは女性としての魅力ってのがある。どうかな弘明寺くん、たとえばこの、キミに似た子のIVを見て、魅了について勉強するってのは」
言って、団十郎が一本のIVを渡す。
「なになに、『お兄ちゃん、あたしヨーグルトこぼしちゃったからフキフキしてほしーノ、ジカに』……」
確かにそこに映っていたのは、能美子に似ていた。むしろ似すぎていて、本人じゃないかと思うほどだった。姿形は幼いが、完全に能美子の面影がある。
加えて言うと、能美子はかつてジュニアモデルの経験があり、当時の芸名は「ノジカ」だ。
なにか、様々な偶然が重なりすぎている気がするのは気のせいだろうか。
普段の能美子なら、即答で団十郎の申し出を拒否しただろう。しかし今彼女のテンションは外部の影響でおかしなことになっていた。
「ナイスアイディアね。そろそろ私たちも、男性の魅了の仕方を学ばないといけないのかも」
「よっし、決まりだな」
言うと、団十郎はその能美子とうり二つの少女が出ているIV、そしてついでだともう一本そこらへんの棚からDVDを拝借し、レジへと向かう。
無事レンタルを済ませたふたりは、ウキウキ気分で弘明寺家へと歩いていくのだった。
ちなみにレンタルの際、岡田店長が何ともいやらしい顔つきで貸し出し処理を行っていたのだが、浮かれ気分のふたりがそれに気づくことはなかった。
——代わりに、修と朱蘭がばっちりそれを目撃していたことを、店長もまた気づかずにいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月02日
参加申し込みの期限
2014年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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