それは、シーサイドタウンにあるなんてことない、ごくフツウのレンタルショップでの出来事。
「すいません、あの、これ……7泊8日で……」
「はい、かしこまりました」
客がDVDを差し出すと、店の者がバーコードをスキャンし、貸し出し処理をしています。
どこのレンタルショップでもよく見る光景です。
唯一、珍しい点といえば……借りられたDVDがちょっとエッチなもので、
それを借りている客が年頃の女性ということくらいでしょうか。
女性の客は、恥ずかしそうに袋を抱え、店を出て行きました。
「店長、また女の子がアダルト作品借りていきましたね。このペースだと今月の売り上げやばいですよ」
「世の女性も、アダルト作品の魅力に気づいたんだろうな」
そんな会話をする、店員と店長。
実はこのお店、今月に入ってからというもの、
やたらとアダルト作品のレンタル率が上がっているのです。不自然なほどに。
しかも今まではほぼ100パーセント男性客しか借りていかなかったのに、今は半々くらいの割合です。
有線から流れる曲、にこにこと佇む店長、カーテンで仕切られた店の奥のアダルトコーナー。
それらはいつものお店と何ら変わりありません。
だからこそ不思議で、店員も首を傾げながら業務に戻るのでした。
その真実を知るのは、店長ただひとり。
「この力を使えば、店の売り上げも上がるし女性の恥ずかしがる顔も見れるし、一石二鳥だ……!」
くつくつと笑うその顔は、なんというか、とっても下品です。
「なんとなくで適当に買ってばかりも贅沢だし、こういうところも利用してみないとね」
そう呟きながらお店に入っていったのは、最近贅沢を自制しているらしい
剣崎 エレナ。
彼女もまた、うろうろと店内を物色しているうちに、内側から妙な感情が湧き出てくるのを感じました。
「な、何、この気持ち……!? なんだか、体がほてってるような……!」
そしてエレナの視線は、怪しげなカーテンへと向けられたのでした。
※本シナリオはアクション次第で多少アダルトな表現が入ることがあります。参加される際はその点ご了承ください。
マスターの萩栄一です。
今回の舞台はシーサイドタウンにあるレンタルショップ(J-9付近)です。
CD、DVD、コミックなどが一通りレンタルできるお店で、アダルト作品も取り扱っています。
最近になって、なぜかアダルト作品がやたら借りられるようになったようです。
アダルト作品を借りていく客の特徴として、
「店内に10分以上留まっている」ことが挙げられるようです。
それが何か関係しているかもしれませんし、していないかもしれません。
本シナリオは、謎の現象に巻き込まれ、
普段は間違っても借りないえっちなビデオを借りちゃうもよし、
自分の中に芽生えた性欲と必死に闘いながら謎を解くもよし、
謎の現象に関係なくえっちなビデオを借りるもよし、
というシナリオです。
普段は見せないキャラクターの一面を、ぜひ見せてみてはいかがでしょうか。
ちなみにアダルトな表現が入ることはありますが、あまりにアダルトすぎると描写できませんので、
そのあたりもご了承いただければと思います。
【お店・店長情報】
レンタルショップ「シアター」。
さほど広くない店内に、CD、DVD、コミック、アダルト作品が陳列されています。
販売はなくレンタルのみの取り扱いです。
監視がゆるいお店なので制服でなければ高校生以下もアダルトコーナーには入れます。
もちろん現実では18歳未満はダメなので、大人になってからカーテンをくぐりましょう。
店長は岡田聖(おかだひじり)。アラサーの男性です。どうやら最近様子がおかしい模様。
今回はがっつりコメディでいきたいなと思っています。
ただアクション次第では多少色が変わるかもしれません。
皆さんのアクション、楽しみにお待ちしています。