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辻投げじゃ! 辻投げ!
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柔術ばかりではなく、空手ありケンカ殺法ありボビナムありと、多種多様な格闘家が渡り合う今夜の熱闘コロシアム……ではなく落神神社ですが、ここにまたひとつ、特殊な格闘技の使い手が現れたのでした。
「えっ……あなたは……!」
維剣 姫乃
はたじろぎました。
これがたじろがずにいられましょうか!?
「謎の覆面……ルチャドール!?」
ルチャドールというのはアレです。メキシカンプロレスでお馴染みの覆面プロレスラーのことです。
白がベースのマスクに、黒と赤で隈取りしたなんとも面妖なマスクドレスラー、鬼面人を脅すの類の謎の男が、まるで姫乃を待ち構えていたかのように、颯爽と姿をあらわしたのです。
「フハハハ、待ちわびたぞ」
どうやらこの発言からすると、実際に待ち構えていたのでしょう。
それにしても、なぜ……?
姫乃は一般の生徒です。そりゃあ、竹刀を握れば腕の冴えは明白な実力者ではありますが、こうして制服姿でいる以上は、普通の女子高生にしか見えない。それなのにどうして、この覆面男は彼女を待ち伏せしていたというのでしょう。
それに、もっと解せないものがあります。
――覆面はともかく、何でスーツ!?
そうです。ルチャドールはなぜか、シワ一つない背広をビシッと着こなしていたのです。
ネクタイもまっすぐですし、ワイシャツから革靴まで含めて全部、どうやらブランドものらしき高級仕立て。すらりとした体格に、着こなしが無闇に洗練されているところまで含めて、紳士服の広告みたいなモデル風なのでした。ネイビーのスーツと黒ネクタイ、目にもまぶしいほどの男ぶり。
なのに顔だけ、ルチャなマスク。
忘年会に突入したサラリーマンならいざ知らず、神社にいていいタイプの人間でないことは言うまでもないでしょう。
それなのに――!
「さあかかってくるがいい」
ぶわと両腕を広げグラップリングな構えを取ったルチャ覆面には、まったくといっていいほど隙が見当たらないのでした。
要するに、素人ではないということです。
そびえたつ黒い壁のよう。格闘の達人だけがもつオーラすら感じさせます。
「それは、『攻めてこい』ってこと?」
「そうだ」
「挑んできたのはそっちなのに、それはおかしくない?」
「……それは……うん、気にするな」
なんだか覆面男は苦しいことを言っています。こういう反論、予想してなかったのでしょうね。
姫乃が今夜、この場所を訪れたのは、他の多くの寝子高生と同じです。つまり、辻投げの噂を耳にしたということ。「辻…投げ? あはは、なにそれ面白いね」と来てみれば、これはびっくりルチャドール。
姫乃は軽くため息をつきました。面白いのは事実、でもなんというか、
面白すぎます
。緊迫感というのをどうにもこうにも削いだ展開です。
「もう帰ろうかな」
ふとつぶやきました。
「……いや、それは……」
威勢がよかったマスクマンが、それを聞くなりなんだか寂しげな声色になりました。オーラがちょっと小さくなったような気もします。
「仕方ないなー」
姫乃は嘆息しました。まあ実際、すぐに帰るわけにはいかない事情が、実のところ彼女にもあるわけですが……。
ぱっと上着を脱いで、持参の竹刀を姫乃は構えました。
するとどうでしょう。姫乃の握った剣尖からも、目には見えねど炎のような気が高まってきたように感じられるではありませんか。伊達で持ってきた剣ではありません。やるからには、本気です。
「その意気だ」
ルチャドールもとっても嬉しそう。ふたたび構えを取ります……が、そのとき、
「寝子高新聞部の後木真央ちゃんなのだこんばんはなのだ!」
とスキップするような口ぶりで、二人の間に割って入った姿がありました。闘気と闘気が流れる間に、狭いところに入るのが得意なフェレットみたく、するっと入ってしまいます。
デジカメで「はい」と一枚激写して、
後木 真央
はマスクマンにスマホを向けました。どうやらこれをICレコーダーがわりに使う模様。
「おっと姫乃ちゃん? そっちは辻投げさんなのだ? 取材させて下さいなのだ~! 必要なら後で顔にモザイク掛けたり音声変えたり頑張るのだっ」
やや強引かもしれませんが、アッという間にその場の空気を自分に引き寄せてしまいます。見れば真央は、しっかり『新聞部』という腕章もしていました。
「い、いや取材は……」
マスクマンが拒否の構えを見せてもお構いなしです。
「だって辻投げと言いつつ全く武道の心得ない子にはやってないって聞いたのだきっちりスポーツマンシップなのだ、もっと大きくやっても良いと思うのだバトルフィールドばっちこいなのだ♪」
そのあたりはどう思います? とさらにスマホを突き出します。
「町長に売り込みするのだ寝子島バトルフィールドとか開催されたらとっても面白そうだからなのだ」
すでに真央の頭の中には、『寝子島バトルフィールド』の予想図ばかりか、その開催告知ポスターの青写真までできあがっています。ポスターの中央には、腕を組んでこちらを見つめているスーツのルチャドールが!
「たしかに町イベントになるとレギュレーションとかいろいろ制約は出てくると思うのだ? でも今は小学生だって株式会社社長になれる時代なのだ、目の前に転がってる面白いこと、投げ出す方がおかしくないのだ?」
真央の両目は好奇心と興奮と、なによりも使命感で高い熱を帯びています。普通、スーツを着たルチャドールは怖い存在でしょうが、真央はまったく動じておりません。まあ、スーツを着たルチャドールに出会うことはそうそうありませんので、怖いかどうかはぱっと想像がつきませんけれども。
「待ってくれ。私は辻投げではない」
「えっ!」
真央と姫乃、同時に声を上げています。
「私は……ひめ、いや、そこの娘と戦うためだけにやってきた生粋のファイター。誰であれ無差別に襲う『辻投げ』ではないのだ」
「とすると宿命のライバルなのだ!」
なぜか真央は理解した様子で、
「ではお二人、しっかりとバトルするといいのだ。見守るのだ!」
さっと下がってわくわく、瞳にエメラルドの光を宿して言うのです。
「宿命のライバル? 違う違う。そもそも初対面だし……」
姫乃は否定するのですが、なんだか、そうもいっていられない雰囲気です。真っ直ぐ帰るわけにはいかないし、ルチャドールはやる気のようだし。
なら、対応するまで。
「なんかやりにくいかも……いやまあ、それならそれで」
姫乃は改めて木刀を両手で握り、中段の位置で止めました。
「いざ!」
この瞬間姫乃の頭からは闖入者(真央)の存在は消え、ただ正面の敵にのみ意識が向かいます。
レスラーもやや前屈みで「来い!」と声を上げたのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月23日
参加申し込みの期限
2014年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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