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猫鳴館、修繕強化週間
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●金曜日は……
トンカントンカン、ドスンドスン。
修繕作業も終盤に入った金曜日。
空は曇り空。そして寮内も……。
「なんだか雲行きが怪しくなってきたね」
「本当ですね……」
食堂の
ねずの社
の前で、今日も手伝いに来てくれた
天馬 ひびき
と
御巫 時子
が手を合わせている。
「ねずさん、工事で騒がしくしてゴメンね」
そういってひびきが持参した手作りクッキーを供える。
時子も小さな食器にお茶を淹れて社に供える。それから人間用の湯のみにお茶を注いでひびきに渡す。
「修繕の音が台所にも響くかもと思ったので、食べながら見守るのも良いかなって……」
「でも、ねずさん、いないね」
「そうですね。昼間だからでしょうか……」
「かもね。きっと夜になったら気づいて食べてくれるよね」
時子は自分にもお茶を注いで椅子に掛ける。
「ねずさんに以前もこんなに賑やかだったのか聞いてみたいです……トラップを仕掛ける人も居たり……?」
「うんうん、居てもおかしくないね。猫鳴館だもん」
「社は新しいので修繕の必要は無いでしょうが……何か付けてもらいたいものとかあれば言って欲しいです……」
「そうだね。顔、見せてくれるといいのにね」
心優しい二人の女子は、お茶をしながら、和やかに語り合うのだった。
◆
「はぁ……」
最近めっきり希少価値が上がってしまったツッパリを地で行く少女、
桜崎 巴
は、自分の部屋で藁半紙を見つめながら、深く溜息をついた。
「ネタとして『猫鳴館迷宮化計画!』って適当な見取り図を書いてたんだがねぇ……」
ネタ、と本人は言っているが手にしている藁半紙に書かれたそれは、かなり仔細なものである。
80年代のスケ番の典型的な変形学生服ともいえる、くるぶしまで長いスカートを身に纏い、世界は腐っている! と豪語して憚らない巴だが、実はかなりの努力家だし、頭の回転も悪くない。だからもしかしたら、彼女の『猫鳴館迷宮化計画!』は実現可能なものだったかもしれない。だが。
「やめとけって釘を刺されちまったからねぇ……」
他人の部屋が通路になるような書き方をしていたらさすがに怒られてしまったのだ。さすがの巴も皆に反対されては如何ともしがたく、残念ながら廃案にせざるをえなかった。
巴はもう一つため息をつくと、シガレットチョコを斜めに咥え、部屋を出た。
優がバケツに水を汲んで重そうに運んでいる。虎治が水が零れていると注意しながら雑巾で拭いてやっている。荒太郎の自室のドアは開きっぱなしで、荒太郎自身が観葉植物を運び入れている。大部屋前では、龍八がベニヤ板を打ちつけている。瓢が何やら呼び鈴を弄っている。綾花の猫鳴館地図は、旧館の1階と2階、新館の1階と2階と順調に描き進められたようだ。地下にも道があるらしいということで、いよいよ地下帝国に乗り込もうとしている。
「はぁ……しゃあない、普通にやるか」
いつまでも気落ちしていても仕方がない。巴はシガレットチョコをかみ砕くと、近くを掃除していた
伊賀 解理
の仕事の手伝いをすることにした。
「この箪笥退すか?」
「ああ頼むよ。何が入ってるんだか知らないけど重いから気をつけて」
巴は作業の邪魔になる廊下の箪笥をずらす作業を買って出る。ところが。
ぐしゃ!
突然床が崩れた。箪笥は窪んだ部分に嵌り込んでしまっている。
「ふぅ、危うく下敷きじゃないかい……どうやら、箪笥の重みに耐え切れなかったみたいだねぇ。おい、そこのあんた、ちょっと手伝いな」
巴に顎で呼ばれたのは
屍 骸
。
「手伝うのはいいが、俺の貧弱さを甘く見てもらっちゃ痛い目見るぜ?」
「つべこべ言わずにそっち持ちなよ。いくぜ。せーの!」
巴は骸とともに箪笥の引き上げにかかる。だが、箪笥はびくともしない。
「こりゃ完全に廊下を塞いだまま嵌まり込んじまって、どうにもならないねぇ」
もう一度、と持ち上げようとしたそのとき、力の弱い骸の方に箪笥が傾いた。
ずぼっ!
骸は床を踏み抜き、壁と箪笥の間にはまり込んでしまう。
「うわっ。大丈夫かい!? 足から血が出てるじゃないか」
物音に驚いて飛んできた解理が、骸を助けようと足を踏ん張った瞬間。
ばりっ!
床がまた崩れた。
「嘘だろう!?」と解理。
「床が腐ってやがったんだ」と骸。
「ああ。世界は腐ってる」と巴。
「俺もな。つーか助けてくれ」
「わかってるよ。この場合、方法はひとつだ。こいつは……こうするしかないな、っと!」
ドカッ!
巴は骸が挟まれている部分の壁をぶち破った。そこはピンクだらけの空間だった。
「なんだ、ここ……」
言うまでもない。四月がBL改造した海原会長の押入れ、通称「愛の巣」である。
「箪笥が嵌ったのはあたしのせいじゃないから、尊い犠牲になっておくれ部屋の住民」
不幸な部屋の主(海原会長)がいないのをいいことに、合掌する三人。
「兎に角、このピンク空間はこれから共用スペースになるってことでひとつよろしく頼むよ」
「共用スペースって……こいつぁなんだか目の毒だぜぇ」
骸が生娘みたいに両手で顔を覆う。
巴と解理は協力して骸を引き上げた。
「あとはよろしくな。あたしゃほとぼりが冷めるまでトンズラさせてもらうよ」
巴はひらひら~と手を振り去ってゆく。
「ふむ。賢明だな」
解理もまた、自分たちが踏み抜いた穴にどんっと置物を置き、
「あれは昔からあったはずさ」
といって逃亡した。
「うぉ~い! 待ってくれよぉ~……」
◆
「怪我人だって!? ようし、天才医学者のあたしの出番だぜ!」
骸が運び込まれたのは、猫鳴館のとある一室。
入り口には寮生の厚意で一枚の模造紙が貼られ、黒マジックでこう書かれている。
<緋王診療所・猫鳴館分院>
院長は、旧市街の参道商店街にある「緋王診療所」の娘・
緋王 輝夜
。弱冠15歳。
「皆、気合はいってんなぁ。張り切りすぎて怪我しないか少し心配だぜー」
修繕のお知らせを見た輝夜は、そう思って来てくれたのだ。
輝夜の背中のリュックには、医療用具や薬――というと尤もらしいが、一般に入手可能な応急手当セットや、消毒薬や市販薬の類いだ――が常備されている。
これまで大きな怪我はなかったものの、ちょっと腕を切っただとか、ささくれが指に刺さっただとかいう用事で輝夜のお世話になったものは数知れない。
「怪我したのは足か?」
ベッドに寝かされた骸の足を、輝夜は診察した。
「大丈夫。血は出てるけど傷は浅いぜ!」
薬を塗り、ガーゼを当てて包帯を巻く。
「よしっ。これでOK! 今日は風呂は止めておいた方がいいかもな」
「すまねぇな」
「それにしても顔色悪いな。ちゃんと食ってるのか?」
「俺ぁそういうのは苦手でね」
「食欲不振か。そういうときにちょうどいいものがあるぜ!」
輝夜はにぱーっと笑うと、虹色っぽいカオスな液体の入った小瓶を骸に突き付けた。
「あたしが作った健康栄養ドリンク『みらくるヘブン』だぜー!」
「いや、俺はそういうのはよ……」
「効能が心配なのか? 安心しろって、あたしは天才だぜ!」
「いやそうじゃなくて……」
「んじゃ味か? 良薬口に苦しだ、好き嫌いはよくないぜ!」
「俺は健康とは対極にいるっていうかよぉ……むぐっ」
骸は最後まで言葉を紡ぐことができなかった。ぽんっと小瓶の蓋をあけた輝夜が、骸の口を無理やり開けると、その虹色のカオスな液体を口の中に流し込み、両手で口を閉じたからである。
「む、む、むぐ~~~っ!!!」
骸は悶えた。目玉がひっくり返り、本気であの世に行ってしまいそうになった。そのくらいまずかったのだ。
「ごっくん、だぜ。ごっくん! 疲れなんか一発で取れるからよ!」
骸はごっくんと液体を飲み込んだ。
「どうだ? どうだ? 天才の作るものは違うだろ?」
「あー、あー……あああ……だめだぁ……」
輝夜の予想に反してトーンダウンしてゆく骸。
「あれー? どうした?」
「俺ぁ健康的に過そうとすると逆に体調を崩しちまうんだよぉ」
「うあー。不健康体質なのか! 俺の薬、元からの体質の場合は効きが悪いんだよー」
ちょっぴり自信を無くしてしまった輝夜。
その自信を回復させるために、その後、多くの寮生が『みらくるヘブン』の犠牲になったという……。
そして夜。
しとしとと雨が降り始める――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月09日
参加申し込みの期限
2013年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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