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猫鳴館、修繕強化週間
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●土曜日は全員集合!?(その2)
さてこちら玄関前には。
大田原 いいな
、満を持しての登場である。
修繕ときいてもっと早く手伝いに来たかったのだが、旧市街地にある叔母のお好み焼き屋『うさぎ屋』の手伝いが忙しく今日になってしまった。
いいなは玄関前で立ち止まり、首を傾げる。
「はて。呼び鈴? こんなもの前からあったかのう?」
如何にも押してくれといわんばかりの赤いボタン。
人は何故ボタンを見ると押してしまいたくなるのか。
そこにボタンがあるからなのか。
ぴんぽーん。
呼び鈴が鳴った瞬間、旧館の階段の板がくるりっと45度回転し滑り台になった!
ハリセン片手に駆けてきた龍八は仕掛けの発動に気づき駆け下りた。
ちょうど通りかかったヨハンは傍にあった箒を引っ掴むと、持ってきたブルーシートに乗ってサーフィンのように滑り降りた。箒を天井に向け、いままで取り切れなかった蜘蛛の巣や埃を払うのも忘れない。
龍八を追いかけてきた男子たちは突然のことにずべべべーっと恰好悪く滑り落ちる。
物陰からその様子を覗き見ていた
骨削 瓢
はケラケラと手を叩いて喜んだ。
「ぐっじょぶ、多喜はん~!」
そう。この仕掛けこそ、水曜日に瓢が勇生に頼んで作ってもらったものだったのだ。
「こいつぁ見ものだねぇ。ケラケラ……ぶはっ!」
腹を抱えて笑う瓢の顔面にパイが飛んできた。
パイ生地を投げたのは龍八だ。
「あっはっはっは!」
管理室の方でそれを見ていた
初島 優
が真っ白になった瓢の顔に爆笑している。
しかし次の瞬間、優もまた龍八の襲撃を受け、墨で顔に髭を書かれた。
「初島はん、そのヒゲ!」
それを見てまた腹を抱える瓢。
草薙龍八。今回、瓢や優とは防犯モード改造の仕掛け人として共闘関係にあったはずだが、仲間にはさらに容赦がない。
「ククク……内戦の奇襲……ゲリラ戦はテロリストの基本だ……!」
龍八はさらに、ちょうどそこにいたいいなの顔にも容赦なくパイをぶつけた。
「ふぎゃっ! な、なんじゃ……!?」
クリームまみれになったいいなの顔を見て、自分の顔を棚に上げて爆笑する瓢と優。
「おぬしら、笑っとる場合じゃなかろう! 仇を取るのじゃ!」
「おっけー!」
優はそういうと笑顔で手元のボタンを押した。
「ぽちっとなー!」
龍八の足元がぱかっと開いた。
虚を突かれた龍八は成す術なく落とし穴に落ちた。
どぼーん!
巨大な水柱が上がった。
落とし穴の下には巨大水槽があったのだ。金曜日に優がバケツで水を汲んでいたのはここに水を張るためだったのである。
「大成功~!」
優がガッツポーズを取ったのも束の間。
どば~~ん!!
派手な音がして、水槽が壊れた。
水槽は、優がプラ板を接着剤と熱で繋ぎ合わせ木枠で覆って自作したものだったのだが、……人が落ちた衝撃と水圧に耐えきれなくなって壊れたのだ。大量の水が地下通路を流れる。おかげで地下帝国は水浸しになったという。
◆
一方、二階では。
「ちぇ、わかったよー働けばいいんだよねー」
としぶしぶながら、
新井 米太郎
が
本宮 虎治
の監督のもと、修繕作業中だった。
力だけは有り余っている米太郎は、ろっこん<似非ヒロイズム>を使って木材を軽々と持ち上げている。
「やるじゃねぇか。ちょっと見直したぜ」
虎治の言葉に嬉しくなった米太郎は、
「えへへ、照れるなー」
と調子に乗って、ぶうんと木材を振り回した。
「おわっ!」
ボクシング部で鍛えた反射神経でしゃがんで避ける虎治。
滑り台階段をすたすた上ってきたヨハンは、背を逸らせてブリッジの要領で回避。そのポーズで雑巾がけも忘れない。
「へぎゃっ!」
つぶれたカエルのような声がした。
不運な人というのはいるものである。
たまたま通りかかった
雨崎 荒太郎
が星を飛ばしながら廊下に伸びていた。
さらに。
がしゃーん!
また被害にあう窓ガラス。
「えっ……あっ……」
「新井~~~~っ!!!」
「……ワザとじゃないんだけど……逃げるが勝ちだ!」
米太郎は今度こそ本気で脱走を試みた。
◆
米太郎は走り去った。
虎治は口では面倒くせぇな……といいつつも親切に伸びた荒太郎を
緋王 輝夜
の診療室に運んでやった。
今日は怪我人が多くて輝夜はイキイキとしていたという。
さて。主のいなくなった部屋の前に、ひとりの人影。
秋風 透
だ。
「げっ! ひどいなこれ、誰の部屋だ??」
荒太郎の部屋を開けた透は一目見てそういった。
電気が消え、雨が降り注いでいた。スライド式に開くようにしておいた屋根が、風のせいか、はたまた雨水に耐えきれなくなったのか、開いてしまっていたのだ。
「こんなんじゃ住むこともままならないだろう。よし! お節介だろうけど修繕しちゃうぜ! うんー、どんな構造にしようか。住んでる人がどんな人かわからんからなぁ」
そういって腕組みする透。
「うん? これはもしかして……」
観葉植物程度しか置いていない荒太郎の部屋をだったが、透はホラー愛好会初代部長として、人並みならぬ嗅覚を発揮した。
「そうかここはホラー部員の部屋か……くくく、それなら……」
手を振り上げ地面へ降り下ろす。
岩が盛り上がり、なにやらおどろおどろしい壁や家具を形作ってゆく。透のろっこん<忍法!畳返しの術?!>にはこんな使い方もあるのだ。
「ホラー部員なら、ホラー部らしくだよな! くう~……我ながら怖すぎるぜ!」
ホラーテイストにリフォームされてしまった荒太郎の部屋。岩が微妙に型崩れしているところがまた怖さを倍増させる。ホラー愛好会部長のくせに怖がりな透は、自分の仕事にぶるぶると身震いする。
「ん? 今なにか白っぽいものが通ったような……」
まさか、お化け……?
◆
「まったく……相変わらず猫鳴館とは予測のつかないところじゃ……」
パイのクリームを拭き取りながら、いいなは、ふんがふんがと鼻息荒く大部屋の前にやってきた。
「……はて。この部屋の入り口はこんなだったかのう?」
いいなはそういうと大部屋の部屋のドアを開けた。
ばぁん!
「ふが!」
何故か別方向のドアが開いた。
別方向のドア?
「なんでこっちにもドアがあるのじゃ!」
別方向のドアを開けようとするいいな。
ばぁん!
「ふがふが!」
何故か元のドアが開き、見事にぶつかるいいな。
「何じゃこれはっ! どっちが本物かのっ!? ……いや、もういい!」
いいなは、ばあんと両方の扉を蹴破った。
「こっちが本物か……まったくなんなのじゃ!」
一歩中に踏み込んだいいなの頭上に。
がーん!
金だらいが落ちてきた。
「ふんがっ! 何故金だらいが上から落ちてくるのじゃ! 雨漏り対策かや!」
いいなは金だらいを蹴っ飛ばす。
ロープが付いていてドアを開けると落下、その後モーターにより元の位置に戻る素敵仕様の金だらいは優の仕業、ドアは思ったように隠し通路が見つからなかった龍八の仕業だった。
「もう構わん! 屋根はどうなったのじゃ! 屋根の修繕に参るぞ!」
いいなは大部屋の天井穴から屋根に登った。
◆
すっかり夜になっていた。
夜、しかも雨の中、屋根に登るのは危険だ、などという意識はどこかに吹っ飛んでいた。
「どこじゃ、屋根の穴は!?」
いいなは屋根にしがみついてきょろきょろする。
「もうすぐ8時になってしまうではないか。遅くなると『戻ってこない』って叔母上が怒り始めるからのう、急がねば」
いいなは背後から近づく影に気づかなかった。
夜闇と雨で、男には相手がいいなであることは判らなかった。だが、誰であろうと構いはしない。
びしょ濡れのその男は、音も立てずハリセンを振り上げる。
いいなが気配に気づき振り向いた。
「……や、貴様は」
宿敵、龍八!
水攻めから這い出した龍八はその後もテロの対象を索敵していて、屋根の上のいいなを見つけたのだ。
その龍八は雨でつるっと足を滑らせていた。
だから龍八には何が起こったのか分からなかった。
次の瞬間、自分の顔面がいいなの胸元にばふっと埋まったなんてことは、本人には分からなかったのだ。
――突如。
ばつんっ!
猫鳴館は沈黙した。
8時ちょうど。防犯モードで電力を使い果たしたのか、猫鳴館は停電したのだ。
「~~~~~~~~っ!!!!?」
どくんっ、どくんっ!
いいなの心拍数が上がる。
いいなのろっこん<TRANSMUTE>が発動する。
いいなの髪が伸び、その体つきはみるみる20歳ほどの大人の女性へと変化する。
(……なんだ。むくむく大きくなりながら俺の顔を圧迫するこのふくらみは……)
龍八はそのふたつのふくらみに顔を埋めたまま疑問に思っていた。
そして、それがなんなのか確かめるべく。
両の手で。
そのふくらみを。
もみ。もみ。
「ふんぎゃあああああぁっぁっ!!」
いいなはあられもない悲鳴を上げた。
龍八の身体を蹴っ飛ばし、彼女の代名詞ともいえるロケット花火を取り出す。
だが、雨で着火できない!
「くうっ!!」
歯ぎしりするいいな。
「なんだかわからんが……ククク、俺の勝ちのようだな!」
ろっこんで大人になっていたために、結局相手がいいなだということを知らぬまま、龍八は姿を消す。
「く、くそうっ! 負けた~~~~!!!」
いいなVS龍八、此度の雨の屋根の上の決戦は、こうしてエロリスト龍八に軍配が上がった。
◆
そして、この夜、停電で真っ暗になった猫鳴館に響いた悲鳴がもうひとつ。
「ひいいいいぃいぃぃいぃ!!!」
それは輝夜の献身の介護のお蔭で――もっと具体的に言えば例の『みらくるヘブン』の効能により元気になり、ようやく自室に戻ってきた
雨崎 荒太郎
の声。
なんということだろう!
癒しの部屋は秋風部長渾身のホラールームへと大変身していたのだった――。
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笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月09日
参加申し込みの期限
2013年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月16日 11時00分
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